くりてぃかるひっと!
			  ソードワールドRPG
			旅芸人一座の冒険・最終話
			  「2つのクリスタル」


		  ★☆★ アスファロスの遺言? ★☆★


 ルーバの町を離れて1か月。一座は、ラーサの西の山地にある、ティラムとい
う町に到着しました。この町には、ある1人の名もなき英雄を祭ってあり、その
英雄の命日に行われている祭りの日に、一座は出し物をやるのです。


GM という事で、ティラムがどこにあるかは、地図を参照のこと。

アニース この辺りに来るのって、この話じゃ初めてでしょう? ずっと、東の
方ばかり行っていたから。

GM そうだね。それから、座長の故郷である「シルファの森」も、この近くに
ある。

アンダルシア 「シルファの森」か。いかにも取って付けたような名前だな。(笑)

アスファロス 俺が付けたわけじゃない。生まれる前から、ずっとそういう名前
だったんだ!

GM でも、プレイヤーがそういう設定にしたんでしょう? 確か、お母さんが
エルフで、お父さんが人間の戦士。で、お父さんのほうは、アスファロスが生ま
れてすぐに行方不明ということだったよね。とにかく、ティラムの祭りでは毎年
いろいろな一座を呼んでいるんだけれど、今年は君たちにその仕事が回って来た
わけだ。

アマーニ 何のお祭りだっけ?

GM この町に祭られている英雄の命日。

アンダルシア なるほど、そろそろ座長の命日か……。

アスファロス いったい何を聞いているんだ! わしはまだまだ死んじゃいない
ぞ!

アックス でも、今日死んだら、そのまま命日になる。(一同笑)

アンポ そうそう。(笑)

アスファロス 縁起でもないことを言うな、これから稼ぎ時だというのに!

アンポ これから稼ぐの?

アスファロス 当たり前だ、いったい何しに来たと思っているんだ?

アンダルシア 死ぬ寸前まで稼ぐとは、やはり金の亡者……

アンポ でも、死ぬまで稼いでもらわないと、お給料がでない。(笑)

アスファロス き、きさまらなぁ……

GM そうだよ、座長をそんなにいじめたら、かわいそうだよ。

アマーニ そんなことを言う人は、一座には1人もいない。(笑)

GM アンダルシアの嫁さんがいるではないか。(笑)

アンダルシア な……

アスファロス そうだ、新入りのアエリアさんが一番理解してくれているじゃな
いか。(笑) でも、わしが死んだら、次の座長は誰になるんだろうか?

アマーニ そんなのは、遺言を残すんでしょう? 「アマーニにまかせる」って。
(一同笑)

アスファロス そ、それは罷り間違っても絶対にないぞ。(一同笑) 勤続年数
でいうとアンポ、でも、アンポにまかせるわけにはいかないなぁ。(笑)

アニース それで、まかせられる人材は?

アスファロス アックスか、アニースだな。

GM ちょっと、いったい何で座長が死ぬ話になったの?


 なんか、いきなり話が脱線しましたが、とにかく本筋に戻しましょう。(最終
回だって、予告しておいたからかな?)



		    ★☆★ ティラム観光旅行 ★☆★


GM とにかく町に着いたよ。招待されたわけだから、一度町長さんのところに
挨拶に行くのが普通だろうね。

アスファロス よし、さっそく挨拶に行こう。

アンポ 向こうが呼んだんだから、向こうが挨拶しに来るというのが筋でしょう?

アスファロス そ、そうかぁ? アンポの言うことなんて無視して、挨拶に行こ
う。(笑)

GM それでは町長さんです。「よくいらっしゃいました。ご苦労様です。勇者
様が亡くなって、はや43年。年月の過ぎるのは早いものですなあ。」

アスファロス 奇遇ですなあ、私の年と同じですよ。

GM へえ、そうですか。まあ、あのお方は賑やかなのが好きでしたから、町の
みんなが楽しめる芸を期待していますよ。

アスファロス ま、我々に任せておいてください! きっと、満足いくような芸
をお見せします。

GM それで、祭りまでは後4日ほどあるから、ゆっくりしていていいよ。泊ま
るところは、町長さんの家に部屋が用意してある。

一同 おおっ!

GM それで、今日はゆっくりして旅の疲れを取って、明日は町の名所を案内し
てくれるそうだ。

アスファロス そうですか、それではよろしくお願いします。

GM なお、ティラムの近くには銀の鉱山があって、この町の産業もそれと関係
したものだね。銀の精練とか、銀細工とかね。で、次の日です。どこか行きたい
ところはない?

アスファロス お任せします。適当な名所にでも案内してください。

アックス 何があるか、全然分からないもんな。(笑)

GM それでは、町長さんが君たちに、案内役を1人付けてくれました。一番最
初は、やはり祭りの中心地だろうな。町外れの丘の上にある英雄のお墓で、墓石
には「勇者の墓」とだけ刻んである。なお、この丘は「英雄の丘」と呼ばれてい
る。(一同笑)

アスファロス え、えいゆうのおかぁ?

アンダルシア チャ〜チャ〜チャ、チャチャ〜チャ〜チャ、チャチャ〜♪ お、
沖田艦長!

アンポ で、実は誤診だったって? バカ野郎!(一同笑)

GM そうか、シナリオを作っていて、何か引っ掛かると思っていたら、それだ
ったか。(笑)(以上「宇宙戦艦ヤマト」ネタでした)

アスファロス で、名もなき勇者ですか。この人は何をやったのですか?

GM この人ですか? それでは説明してあげよう。


 実はティラムの町の近くには、古代王国の遺産である、強力な魔力を持った2
つの水晶を封印した2つの遺跡がありました。しかし、この事は完全に忘れ去ら
れていました。
 が、何かの拍子にこの事を知った邪神官たちが、その力を悪用しようとしたの
です。彼らのたくらみは9割がた達成し、そのままではこの世界の存亡にも関わ
るところだったのですが、この英雄が危ういところで彼らの計画を粉砕したので
した。


アンダルシア おお、なるほど。

GM で、その時は彼もピンピンしていたんだけれど、何かわけがあるとかで、
名前も告げずに去って行ったんだ。

アンダルシア それで?

GM 1年後、彼はまたこの町に戻ってきた。村人(当時はまだ村だった)たち
は、彼を盛大に歓迎しようと思ったんだけれど、この町に入った途端、飛び出し
てきた小犬を助けようとして、馬車にひかれて死んでしまったそうです。で、名
前も残っていない。(一同爆笑)

アニース そ、そうなの?

アックス まさに勇者だ!(笑)

アスファロス かわいそうに……

GM それで町の人たちはえらく感動して、このように、ずっと彼を祭ることに
したんだ。

アンダルシア ちょ、ちょっと待て。そんな英雄が、馬車にひかれたくらいで死
ぬのか!?

アマーニ まあ、以外とそういうものだったりするけれどね。

GM 村人もびっくりしたそうだ。何と言っても、1ゾロ2連続だから。(一同
笑)

アスファロス 回避に失敗して、生死判定……いや、その前に防御ロールがある
が……

GM 小犬を助けようと思ったから、回避は出来なかったんだ。そのあと防御で
1ゾロを出して、さらに生死判定でも1ゾロを出した。(笑)

アンポ な、なるほど……で、小犬は助かったの?

GM その小犬は助かって、その犬の孫が、今でも町長さんの家で飼われている。
それじゃ、次行きますか?

アニース お願いします。


 さて、次に回ったのは鉱山見学。ここはちっとも面白くありませんでした。そ
こでもっと面白そうなところということで、町の博物館へと案内されました。


GM この博物館には、銀の博物館です。銀の精練の様子とか、加工の様子とか
も展示してある。それから、この町で作られた銀細工とか、昔から伝わっている
銀の美術品とかも置いてある。その中には、古代王国時代から残っている、ミス
リル銀製品もある。

アニース へえ……すごい。

GM お土産コーナーもある。(笑) ちょっとした銀細工なんかが置いてあっ
たりしてね。「どうです、この御守りなんてどうですか? 1つたったの50ガメ
ル!」

アンダルシア ふん、詐欺師たちめ。

アスファロス どういう御守り?

GM 銀の細い針金を複雑に編み合わせた物だよ。

アスファロス すると、結構見栄えするんだ?

GM そうだね。まあ、他のところで買えばもっとたいそうな値段がつくはずだ
よ。

アニース よし、1つ買った!

アスファロス わしも買おう。

アンダルシア だめだ、50ガメルなんて所持金の3分の1近くなんだぞ。(笑)

GM アマーニとアスファロスは買うのね。アスファロスが御守りを買ってよく
よくみると、何と、アスファロスの父の形見とそっくり!

アスファロス え? ごそごそごそ……と取り出して、見比べてみる。

アンポ あ、座長2つも持ってる! さては万引きしたな。(笑)

GM 確かに同じ形をしています。でも、アスファロスの持っている方は、何と
なく輝きがちがう。

アンダルシア 2つとも取り上げて、混ぜてみよう。(笑)

アックス さあ、どっちだ?

GM 「おや? もう1つ持っていたんですか。昔この町に寄ったことがあるん
ですか?」

アスファロス いえ、これは父の形見なんですよ。父はこの町に来たことがある
んですね、きっと。

アンダルシア お前の親父って、何をやっていたんだ? 商人か?

アスファロス 冒険者だったらしいぞ。わしが生まれる前に行方不明になってし
まってね。一体どこで何をしていることやら……。

GM まあ、2つも持ってたってしょうがないだろうから、売らなかったことに
してあげよう。

アスファロス ということで、返品。

アックス あ〜あ、形見の方を返しちゃった。(笑)

GM それは大丈夫。さっきも言ったとおり、アスファロスの持っていた方が何
となくきれい。

アンダルシア 古い方がきれいなの?

アスファロス きっと、質がいいんだろう。ところで、この御守りって40年以上
前から作っていたんですか?

GM そうですね、作り始めたのは40年ほど前ですが。勇者様が持っていたミス
リル製の御守りにあやかって作り始めたのですよ。勇者様は同じ物をいくつか持
っていたので、この博物館にも1つ寄贈して下さったのですよ。

アマーニ よし、それを見に行こう!

GM 同じ形だけれど、輝きは全然ちがいます。ミスリル銀というのは普通いろ
いろな色がついているものなんだけれど、この御守りは銀色のまま。それでも、
その色が一番合っているんだね。

アマーニ へえ、たいしたもんね。

GM それじゃ、次はどこに行きましょうか? 遺跡の見物にでも行きますか?

アニース それじゃ、お願いします。



		   ★☆★ いざ、光の遺跡へ! ★☆★


 一座が案内されたのは、2つある遺跡のうち「光の遺跡」と呼ばれていた方で
す。もう1つ「闇の遺跡」は、昔、邪神官たちが入り込んだ遺跡で、今は完全に
埋まってしまっています。
 2つの遺跡には、それぞれ強い力を持ったクリスタルが封印してありましたが、
どちらも今では完全に消滅しているそうです。


GM と言うわけで、「光の遺跡」です。こちらも、途中まで行ったところで、
その先は埋まっている。でも、そこまでが観光コースになっているのだな。だか
ら、危険は全くない。

アンダルシア やっぱり、勇者様が封印したのかな?

GM いや、埋まったのは確かにその事件があった時ですが、封印したわけでは
なく、単なる事故だったようです。それじゃ、遺跡の中を案内するから、誰かマ
ッピングして。

アスファロス アンダルシア、やれ。

アンダルシア は〜い。

GM 遺跡の入口は、山の中腹にぽっかりと開いています。すぐに長い下り階段。
それからちょっと平らになって、また、ながーい下り階段。「足元が滑りますか
ら、気を付けてくださいね。」

一同 は〜い。

GM さて、一番後ろは誰だ?

アスファロス 誰だろう? ダイスで一番低い目を出した人ね。(笑)


 結局、アマーニが3を出して、一番後ろになりました。


GM それではアマーニ。急に足元を滑らせた……というか、足元が無くなった
というか……

アマーニ えっと、コケないように頑張る。敏捷度の成功ロールでいい?

GM でも、本当に足元が無くなっているんだな。

アマーニ とっさに、壁にしがみつこうとする。

GM そんなもの、どこにもないよ。(笑)

アスファロス ひどいなぁ、問答無用だ。(一同笑)

GM ということで、落下するから気絶しててね。さて、前を歩いているみんな、
急にアマーニの気配が消えたのに気付いた。

アンダルシア あれ? あいつどこに行ったんだ?

アンポ かくれんぼしているのかな?

アスファロス まあいいや、そのうちに出てくるだろう。

アニース そうね、先に行きましょう。

GM それから5歩ほど行ったところ、今度は全員、アマーニと同じ状況になる。

一同 ヒエーッ!

アンダルシア まさに、問答無用。(笑)

GM で、気絶しててね。

アニース フォーリング・コントロールを使います。

GM あ、それなら気絶しなくてもいいよ。周りは急に真っ暗になって、何も見
えない所をゆっくりと落下していく。そのうちに、足元の方から明るくなってき
て、やがて、小さな部屋の中へと降りてくる。

アンダルシアの意識 案内役は?

GM いないよ。君たちだけ落ちた。

アニース それで、部屋の様子は?

GM まず、アマーニとかアスファロスとかが倒れているのが見える。部屋の正
面の方には、両開きの大きな扉があり、扉の左右には松明が灯っている。後ろを
見ると、上り階段がある。

アンダルシアの意識 ちょっと待って、地図をかくから。階段の途中から落下し
たんだから、こんなふうに……いいよ。

GM それで、年は30前後だと思われる、戦士風の男が立っていて、倒れている
一座の方を驚いたように見ている。

アニース その人って、本当に人間?

GM そうだよ。アニースが下りてくると、その男は尋ねる。「一体、君たちは
何者だ? この部屋の天井から、いきなり降ってくるとは……。」

アニース 階段から落とされたんです。

GM え、階段?

アニース そうです。入口から入ったばかりの階段から。

GM 入口というのは、そこの階段を上ったところだぞ?

アニース ここって、光の遺跡ですよねぇ?

GM そうだが。

アニース あれ???

GM 「それよりも、とにかくこの気絶している人たちを何とかするのが先だろ
う。」と言って、この人はてきぱきと作業を始める。「大丈夫だ。怪我もないよ
うだし、もうしばらくするとみんな気付くだろう。」

アンダルシアの意識 本当に、この人はいったい何者だ?

アマーニ ……プレイヤーとしては、何となく展開が読めてきた。(笑)

GM そうだろうね。(笑)

アスファロスの意識 あ、なるほどね。(笑)

アンダルシアの意識 え? わからん、ぜんぜん心当たりがない……。

アックスの意識 俺も……。

アマーニの意識 あ、そうか。心当たりありまくり。(笑)

アンポの意識 うんうん。(笑)

アンダルシアの意識 年のころ30でしょう? う〜ん……。

GM まあいいよ。そのうちに気付くでしょう。(笑)

アニース そうそう。ところで問題は、どうやって帰るかよね……。


 しばらくすると、みんな目を覚ましました。


GM おや、気がついたようだな。

アスファロス あれ……アニース。その人は? 一緒に落ちてきたのか?

アニース そこの「入口」から入って来たんだって。それで、ここは光の遺跡み
たい。

アスファロス そりゃそうだろう、わしたちもそこに入ったんだから。

アンダルシア で、その人はそもそも、何をしに来たんだ? やっぱり観光か?

GM そうか、自己紹介がまだだったな。私はこの近くの村の依頼を受けた冒険
者だ。何でも怪しげな者どもが出没するというのでな。今はその調査中だ。

アスファロス え、そうだったんですか。そんな話、ぜんぜん知らなかった。何
か聞いてたか?

アンポ 怪しいハーフエルフが出るというのなら分かる。(笑)

アマーニ そうそう。ねえ、座長?(笑)

アニース 怪しい者といえば、40年以上前には邪神官たちが出たんでしょう?

アックス そうそう。でも、今の村は平和だとか言っていたぞ。

アスファロス そう。この村は……あれ? 町じゃなかったっけ?

GM そうだよ。でも、この戦士は「村」と言っている。

一同 ふんふん、やっぱりね。なるほど。

アンダルシア え? 村が? いったい何がどうなっているのか、全く分からな
い!

アニース まだ分からないの? まあ、そのうちに気付くでしょう。(笑)

GM そうだよね、しばらく混乱してたら?(笑)

アマーニ それで、その人の名前は?

GM 実は、わけがあって、今は教えるわけにはいかないんだ。そうだな……何
か、適当なかっこいい名前で呼んでくれ。(一同笑)

アンダルシア 戦士Aでいいんじゃないの?(笑)

アスファロス だめだよ、「あ」で始まらなきゃならないんだから。(笑)

アンダルシア それじゃ、愛の戦士。(笑)

アックス 悪たれ与太郎。(笑)

アスファロス 何だ、それは? わかりやすいところで、アーノルドというのは
どうだ?

GM それでいこう。私は今からアーノルドだ。

アンダルシア それにしても、本当に心当たりがないぞ。魔術師デュランでもな
いし……。(一同笑)

アマーニ この遺跡に来たのって、闇の遺跡に邪神官が住み着いたからでしょう?

GM その通り。

アックス ああ、やっと分かったぞ。(笑)

アンダルシア 何だよ、分からないのは、あとは俺1人か? ライムさんの彼氏
でもないだろうし……。(一同笑)

GM まあまあ、アンダルシアはしばらく放っておいて、この人が遺跡に来たの
は、さっき言った通りの理由。それでこの人は、いろいろな資料を調べたあげく、
1つの古文書にぶち当たったのだな。


 その古文書には、「生命のクリスタル」「負の生命のクリスタル」という2つ
の強い魔力を持った水晶について書かれていました。それによると、生命のクリ
スタルは光の遺跡に、負の生命のクリスタルは闇の遺跡に封印されているとのこ
と。
 闇の遺跡は、既に邪神官たちの占領されていますが、光の遺跡の方には、まだ
気付いていないようです。そこで、対になる物ならば、何か解決の糸口になるの
ではと思い、彼は、光の遺跡へと入り込んだのでした。


アンダルシア それで、結局この人は誰なんだ? ……今、一瞬、生命の木の実
を取りに来た2人組の、兄貴分の方かと思もっちゃった。(一同爆笑)

アニース こ、こいつ、まだ分からないのぉ? 鈍いわねぇ。(笑)

アマーニ そろそろ、自分で気付きなさいよ。(笑)

アニース それじゃ、今は何年ですかって、聞いてみよう。(笑)

GM 何年なんだろう? そんなの決めてなかったぞ。(笑) よし、今は王国
歴438年にしよう。新国王が即位したところです。

アンダルシア それって、40年以上前ことになるんだろ? う〜ん、若き日のモ
ショエショエかなぁ?(一同爆笑)

アニース まったく、この人が町に祭られている勇者様だってば!(笑)

アンダルシア ついに業を煮やしたか。(笑)


 ということで、どうやら勇者がいた時代までタイムスリップしてしまったよう
です。ということで、この戦士はティラムに祭られている名もなき英雄です。
 実はもう1つ、みんなが気付いたことがあるのですが、それはGMがあらかじ
め宣伝をしていたせい。今の段階では、プレイヤーにしか分からないことなので、
その事はまた後で。



		       ★☆★ 2つの関門 ★☆★


GM 何で君たちが私のことを勇者と呼ぶかは分からないが、ここで会ったのも
何かの縁だ。遺跡を探索するのに、ちょうど仲間が欲しいと思っていたところ何
だ。よかったら、協力してくれないかね? 大分腕もたつようだし。

アスファロス それは、ちょっと無理かも知れませんね。こう見えても、ただの
旅の一座なんです。

GM そうかね? でも、あなたもかなりの精霊魔法の使い手のようだし、見た
ところ、チャ・ザの神官もいるようだし……。

アンダルシア そうか、アエリアも一緒にいるんだった。(笑)

GM それから、そこの娘さんは、魔術師ではないかね?

アニース そうです。

アマーニ あたしは何に見える?

GM ……分からん。(一同笑) とにかく、そちらの方も何やら取り込み中の
ようだから、こっちの仕事が終わったら、力を貸し手あげるつもりだが。

アスファロス よし、テント設営!

アニース 違うでしょ! でも、手伝えるようなものかなぁ?

アマーニ 元の時代に戻らなくちゃならないのよね……。

アックス もう1回遺跡に入れば、おっこちて戻れるんじゃないの?

アンポ それでまた、40年前に戻ったらどうする?(笑)

アスファロス とにかく、手伝ってあげよう。

アンダルシア そうか? 0は何倍しても0なんだから、俺たちがいくらついて
いっても役に立たないと思うぞ。(笑)

GM まあ、人数が多ければ、にぎやかで面白いじゃないか。深いダンジョン、
みんなで入れば怖くない!(笑) それじゃ、一応古文書を見せておこうか?


 ということで、古文書の内容です。(な、長い……)

+----------------------------------------------------------------------+
 偉大なる魔術師バルディは、永年の研究の末、無を正と負、2つの力に分ける
魔法を開発することに成功した。彼はこの魔法を使い、光と暗、熱と冷気、その
他諸々の、対となるクリスタルを作り出した。
 最後に彼が作ったのは、生命のクリスタルと、負の生命のクリスタルであった。
言うまでもなく、命ある者の素晴らしき力と、闇に蠢くアンデットの力である。
しかし、彼はこの2つのクリスタルを、すぐに封印し、その後この魔法を使うこ
とはなかった。それは、ふとした事故で、彼の子供が負の生命のクリスタルの犠
牲となったためだと言う。

 2つのクリスタルは、隣り合う2つの遺跡に分けて封印された。2つに分けた
のは、クリスタルが互いに打ち消しあう1対の力であるがため。隣り合わせに封
印したのは、2つの力は互いに干渉しあわなくては存在出来ないためである。

 封印された力であるが、この力を必要とする時が来るかも知れない。しかし、
その力は余りにも強力ゆえ、力を手に入れるには、それに相応しき資格が必要で
ある。彼はその資格を、遺跡に秘められた謎を解き明かす、知恵に求めた。

 力を得んとする者よ、恐れることなく、遺跡の謎へ挑むがよい! 遺跡の謎を
解いた者、大いなる力を得ん。
+----------------------------------------------------------------------+


 ということで、一座は勇者様のお供をして、遺跡の奥へと入って行くのでした。


GM ということで、とりあえず、ここのドアを開けないと駄目なんだよね。

アマーニ それじゃ、まずは罠を調べる。えっと、14。

GM 罠は、なさそうだぞ。

アマーニ よし、鍵を開ける。あら、11。

GM それは……開かなかった。アマーニの手には負えないね。

アニース よし、アンロック。

GM カチャン、鍵があいた。

アックス よし、開けるぞ。

GM ぎぎぎ……錆び付いていたけれど、みんなで押したら開いた。ドアの奥は、
真っ暗な通路が続いている。明かりは、アーノルドさん(勇者様)が松明を持っ
てきている。

アニース それじゃ、行きましょう。

GM それじゃ、隊列を決めてくれ。

アスファロス 頭文字で書こうか。(笑)

アニース みんな同じだよ?

アスファロス ア、ア、ア、ア、ア、ア、ア、ア。(一同笑)

GM まいいや、どうせしばらく使わないから。(笑) そのまま進むと、広い
部屋に出る。

アンダルシア ちょっと、俺の前には誰がいるんだ?

アスファロス ここに書いてあるぞ。(笑)(と言って、「ア」がならんだ紙を
見せる)

アンダルシア はぁ?

アニース アンダルシア以外は、もうみんなどこにいるか、知っているのよ。話
を聞いてなかったでしょう?(笑)(←ウソ)

GM それはいいからさ。(笑) 部屋の構造を言うぞ、部屋の真ん中には、ち
ょっとした台みたいのがあって、何やらプレートがはまっている。部屋の奥には、
巨人像が松明の明かりに照らし出されている。

アックス 動いたりしない?

GM 動かないよ。

アンダルシア プレートの方は?

GM 下位古代語で文字が彫ってある。「この先に進まんとする者、巨人には光
を、竜には音楽を捧げよ。」

アニース 竜には音楽を……竜はどこだ?

GM この部屋にはないぞ。

アニース それじゃ、ここを抜けたらあるのね。それじゃ巨人をよく観察しまし
ょう。

GM 松明で照らせる範囲には、たいした物はない。頭は10メートルくらい上に
あるから、ここからじゃよく分からない。

アマーニ 登ってみるね。敏捷度の成功ルールでいいよね? 13。

GM 半分くらいまで登った。もう1回。

アマーニ 14なら大丈夫でしょう。顔をのぞきこんでみる。

GM 松明で下から照らされているから、かなり恐いぞ。(一同笑)

アマーニ うーん、あまり良く見えないなぁ。アニース、私の小道具に、ライト
の魔法かけて。

アニース よし、かけた。

アマーニ それじゃ、もう一度よく見てみる。

GM 巨人の目には、大きな水晶がはまっている。そして、アマーニが明かりを
近付けると、ズゴゴゴゴ、と巨人像が少し揺れた。

アマーニ わ〜、落ちないように、どこかにつかまる。

GM 巨人の足元の方では、巨人の後ろの壁が動いて、通路が現れるのが見られ
る。

アンポ アマーニ、道が出来たよ、降りておいで〜!


 さて、通路をそのまま進むと、それまでは人工的な通路だったのが、岩などが
丸出しの自然の通路に変わりました。そして、十字路にやってきました。


GM ということで、十字路です。どっちに進む?

アックス 勇者様、どっちに行きましょう?

GM アーノルドさんじゃなくて、勇者様って呼んでるの? それでもいいけど
ね。「こういう時は、右手か左手を壁に付けたまま進めば、迷うことはないんだ。」

アンダルシア よし、左に行こう。

アスファロス そのまま真っ直ぐ行っても大丈夫だと思うぞ。

アマーニ 右に行きましょう。

アックス それでいい。

アスファロス よし、右になった。

GM それでは、しばらく行くと通路は左にぐる〜っと曲がっている。それがし
ばらく続いて、やがてT字路にぶつかる。正面の壁には、何やら白くて細長い物
がいくつもはめこんである。

アマーニ 何だろう?

GM すごく硬い、何かの骨のようですね。長さはまちまち。そんなのが、右の
通路にも左の通路にも、取り付けられている。

アマーニ カチカチ叩いみる。

GM すると、鉄琴を叩いているような感じだね。ちゃんと音階になっている。

アンポ キンコンカンコンキンコンカンコン♪

アックス そろそろ竜さんが出てくるかも知れない。


 ここはとりあえず、左に行ってみましたが、結局さっきの十字路につながって
いました。同じ通路を戻って反対側へ。骨を順番に鳴らしながら行きました。


GM しばらく行くと、また広い部屋に出る。部屋の真ん中辺りは、幅20メート
ルくらいの亀裂があって、向こう側には行けないようになっている。そして、亀
裂の向こう側には、巨大な竜の石像が置かれている。

アンダルシア 竜には音楽か……ド〜ミ〜ソ〜ド〜♪

GM 何も起こりません。

アンダルシア ミ〜レド〜レ〜ミ〜ミ〜ミ〜、レレミ〜レド〜♪

GM 何も起こりません。

アンダルシア それじゃ、ドラゴンなんだから、チャ〜チャチャッチャッチャッ
チャッチャ〜チャ〜♪ これでも駄目?

アニース さっきの骨を叩いた時の音楽でいいんじゃないの?

アンダルシア だから、それをやったつもりなんだけど?(笑)

GM そうなの? それじゃ、ちゃんと覚えているかチェックしようか? バー
ド技能と知力の成功ロール。

アンダルシア あ、ピンゾロ!

アックス えっと、10。

GM 足りないね。覚えきれなかったから、ちゃんと記録しながら来た方がいい
よ。

アンダルシア 仕方がない、戻って、曲をかきとめてこよう。


 で、いったん戻って、順に曲をかきとめて、もう一度チャレンジ。


アンダルシア では行きます。デロデロデロデロディンドン♪

アニース そ、それなの?

アンダルシア 本当は、もっと長いんだろうけどね。

GM それでは、アンダルシアが曲を奏でると、ドラゴンの石像の台座から、一
枚の板がのびてきた。それが割れ目を越えてきて、一本の橋になった。

アックス よし、先に進もう。



		     ★☆★ 魔術師の謎かけ ★☆★


GM しばらくグニャグニャと進んでいくと、また大きな部屋になっている。正
面には、今までで一番立派な扉がついている。

アンダルシア そういうのに限って、指一本で開いたりするんだ。(笑)

アックス よし、開けてみよう。

GM 部屋に入ると、部屋の中央に、いきなり魔術師の幻影が現れた。「この扉
を通らんとする者、我が問いに答えよ!」

アンダルシア いきなり来たな!

アックス でも、謎って、結局なぞなぞなんだよね。(笑)

アニース まあ、普通はそういうものでしょう?

GM 何番がいい?(笑)

アスファロス 7番。

アンダルシア 「はずれ」じゃなければ、何でもいい。(一同笑)

GM それでは問題。「一石二鳥、五十歩百歩、千載一遇。この3語に出てくる
数を全部かけると、いくつになるか?」

アンダルシア えっと……1千万!

GM ブーッ! 「愚かものめ、もう一度頭を冷やして、出直してくるがよい!」
と言われると、急に辺りの景色が歪んで、気がつくと遺跡の外に放り出されてい
た。

アスファロス ちょっと待て、1×2×50×100×1000×1=10000000。1千万だ
よ?

アンダルシア ひょっとして、「歩」とかも数じゃないだろうな?

GM 「歩」は数じゃないけれどね。「載」が10の44乗をあらわす数なんだ。だ
から、答えは10の51乗。(一同爆笑)

アンダルシア そんなの知るか!


 ちなみに一から順に、一、十、百、千、万、億、兆、東、垓、じょ(JISコー
ドにない。のぎへんに、予)、穣、溝、かん(さんずいに間)、正、「載」、ご
く(きへんに互)、恒河砂、阿僧祇、那由他、不可思議、無量大数。


アスファロス なるほど、GMが正しい。(笑)

アンダルシア でもそれって、「載」のずっと上の桁まで知らないとどうにもな
らないじゃないか!

アニース だから、10の51乗って答えるんでしょう?(笑)

アックス とにかく、外に放り出されたんだな。

GM そう。そして、ふもとには村が見えるんだけれど、それよりももっと近い
ところから、炊煙が上がっている。

アンダルシア え? ああ、邪神官たちのたまり場だな。

GM そうだね。それで、再チャレンジするんでしょう?

アマーニ 今度は簡単ね。

GM 巨人のところ通過、竜のところ通過。

アンダルシア カッコカッコー♪

アンポ なんか、曲がさっきとちがうぞ。(笑)

GM ということで、魔術師の幻影の前です。「我が問いに答えよ!」

アマーニ それじゃ、1番。

アニース 何で7番って言わないのよ!(一同笑)

GM 1番ね。突然地面の上に、いくつかの箱と、長い棒が現れます。

アマーニ これで、バナナを取ってみろ?

アスファロス いや、それでアマーニを殴るんだな。(笑)

GM 天井からは、バナナがぶら下がっています。

アスファロス え?

GM 「見事バナナを取ってみよ!」 ちょっとまともな場面が続いたから、こ
こらで一息入れないとね。ちなみに、さっきの問題も冗談のつもりだったからね。
(一同爆笑)

アマーニ えっと、箱を縦に置いて、棒でつっつく。

GM それじゃバナナに届かない。(笑)

アニース アマーニ、そのままじゃ、また放り出されるわよ。(笑)

アスファロス アックス、代わってやれ。(笑)

アニース アックスでも届かなかったら、アックスがアマーニを肩車すればいい
わ。

GM バナナは、棒で叩いたくらいじゃ落ちてこないよ?

アックス よし、アニース、俺の上に乗ってハイジャンプだ!

アマーニ よし、それっ! 敏捷度の成功ロール13!


 実はこれ、出てきた箱を全部積み重ねて、その上にアックスが乗れば手が届く
のですが、どうしてそうしないのでしょうか? チンパンジーでも、そういうふ
うにするというのに……。
 結局、頭よりも技にものをいわせた旅の一座でした。


GM バナナをもぎとる事が出来た。「お前たちの、仲間同士で協力する心、し
かと見届けたぞ!」(一同爆笑)

アックス 何とありがたいお言葉。(笑)

アスファロス 実は知恵じゃなくて、それを試す試練だったのか!(笑)

GM 「さあ、この奥へと行くがよい! そこが最後の難関じゃ。」というと、
扉が開いて、奥へと行けるようになりました。

アンダルシア このプレイが終わったら、残っている問題を全部やろうね。(笑)

GM 「10の51乗」以外は、有名なのしかないよ。なお、最初は何番といっても
あの問題が出ていた。(笑)

アスファロス 有名なのって、「ホント族とウソウソ族」とか。(笑)

GM そうそう、その他に、「ハノイの塔」とか「ゴリラと探検隊」とかね。

アニース 似たようなので「ヤギとオオカミとキャベツ」。


 どんな問題かは、有名なので省略します。知らない人は、その辺の人に聞けば、
誰かが似たようなのを知っているでしょう。



		      ★☆★ 最後の小部屋 ★☆★


GM しばらく進むと、扉になっている。

アスファロス 開ける。

GM 扉を開けて最初に目にはいるのが、正面の壁の大きな仮面。それから、こ
の部屋は天井から床から壁から、全部正方形の石が組まれて出来ています。

アンダルシア タイル?

GM タイルじゃない。切り出してきた石のブロックだけれど、きれいに磨かれ
ていて、隙間などはまったく見えない。それぞれのブロックには、1つ1つに生
き物の姿が彫りこまれている。

アニース この面は何だろう? よく見てみましょう。

GM 面自体は、まわりと同じ石材で出来ているようだ。仮面の左右の目には、
水晶がはめこまれている。

アンポ 触ってみる。

GM ざらざらしている。(笑)

アンダルシア 取れないかな?

GM 取れませんね。

アスファロス 石に彫られている動物に、変わったものはない?

GM 別にないけど。彫られているものといえば、犬とか、猿とか、キジとか、
鷹とか、象とか、そういう普通の生き物だよ。まあ、ドラゴンとかユニコーンと
かの魔獣・幻獣もあるけど、特におかしな所はない。

アマーニ 動いていたりしない?

GM そんなものはない。

アックス 仮面とにらめっこする。ムー、ワハハ、負けてしまった。(一同笑)

アニース 何をやってるのよ!


 今のところ、手掛かりは全く見付かりません。一座がやったことといえば、次
のようなこと。
 「水晶の目に光を当てる」「水晶の目が見ているブロックを押してみる」「水
晶の目を押してみる」「仮面の口の中を探る」「さっきもらったバナナを食べさ
せてみる(座長の発案。もちろん無意味)」などなど……


アンダルシア どうすればいいんだろう? この先に行けないと、しょうがない
んだよな。

アニース そうだ、御守りが関係あるかも知れないわ。座長、お父さんの形見の
御守り出してみて。

GM 反応なし。でも、それを見てアーノルドさんが声をかけてきた。「ほう、
あなたもその御守りを持っているのか。」

アスファロス ええ、父の形見なんです。

GM そうか。私も同じ物をある遺跡で見付けてね。材質も同じミスリル銀製だ。

一同 え? 座長の御守りもミスリル銀製なの?

GM そうだよ、手入れもしていないから、薄汚れているけどね。座長はそんな
ありがたい御守りを、持っているのに、何故か不幸なんだ。(笑)

アスファロス そんな値打ち物とは知らなかった……。

GM 1つは、ふもとの村に置いてきたがあと2つ持っている。その形の御守り
というのは、結構たくさん作られた物なのかも知れないな。

アスファロス そうかも知れませんね。

アックス 勇者様、何か名案はありませんか? それから、アエリアさんも、何
か考えてくださいよ。

アンダルシア 困った時のNPC頼り。(一同笑)

GM えっと、周りの石が怪しいね。どれかを押せばいいと思うけれど、こんな
にたくさんあるんじゃなあ。やはり、仮面にヒントがあるんだろうけれど……。

一同 う〜ん……


 またしばらく考え込みます。「巨人と竜を押してみる」「手当たり次第に押し
てみる」などなど。


アンダルシア う〜ん……もう一度、どういう仮面か言ってみて。

GM 石でできていて、目には水晶がはまっている。

アニース 大きさは?

GM 人間の身長よりも大きい。人間の目の高さに、ちょうど仮面の目がくるく
らいだね。

アンダルシア この仮面と同じくらい大きい顔をしていそうな動物を押してみる。

GM ないよ。

アニース 目の高さが、人間の目と同じくらいねぇ……

アンダルシア そうだ、目をのぞいてみる!

アスファロス なるほど!

GM いいのかなぁ、罠も調べないでのぞいて。毒針とかが飛び出してきたらど
うする?

アンダルシア な、なに!?

アニース でも、もうのぞいちゃったって。(笑)

GM どっちの目をのぞいたんだ?

アンダルシア えっと……右目にしよう。

GM 水晶の目はレンズのようになっていて、目の奥に何やら文字が書かれてい
るのが見える。下位古代語は読めたよね? 「8の4鷹」と書かれています。

アニース 8の4にある、鷹が彫られている石を押すのね。

アスファロス 次、左目も見てみて。

GM 「3の7馬」と書かれています。

アックス 本当に、その位置に鷹とか馬があるの?

GM あります。

アニース よし、その2つを押すんだ。

アックス それっ!

GM すると、ズゴゴゴゴゴ……と、床の石が急に動きだしました。

アンダルシア ストンと落ちるの?

GM そうじゃなくて、15パズルみたいな感じで、スライドしていく。立ってい
る人はコケてね。

アスファロス 取敢えず、あたふたとしよう。(笑)

GM 真ん中にいた人は?

アスファロス ダイスで一番低い目を出した人にしよう。

アンダルシア 俺も、可能性がないわけじゃないからな……とか言ってたら、3
が出てしまった。(笑)

アンポ やった、6ゾロ。

GM アンダルシアか。すると、足元の石が急に動いて、そこに空間が出来た。
アンダルシアは転んで、その穴に落ちてしまった。(笑)

アンダルシア そこに他の石が移動してきて、うわ〜っ、ぎゅ〜……とか?

アンポ それでもいいぞ。(笑)

GM そんなことはないよ。その石が動いたのが最後で、石の移動はおさまった。

アマーニ アンダルシアの落ちた穴を見てみよう。大丈夫かな?

GM えっと、2メートル落下したから6ダメージね。

アニース 大丈夫、怪我をしても、アエリアさんがキュアー・ウーンズをかけて
くれる。

アンダルシア ダメージ、全部消えた。ちょっと痛かっただけ。

GM アンダルシアが落ちた穴からは、先に続く通路が延びている。

アニース よし、行こう。



		    ★☆★ 生命のクリスタル ★☆★


 通路はすぐに下り階段になっていました。その通路を進むと、やがて、とても
大きな扉にぶつかりました。


アックス 蹴り開ける。(笑)

GM けっとばすの? ゴーン、ゴーン、そのくらいじゃ開かないよ。(笑)

アンダルシア 押す!

GM う〜ん、もう少しで開きそうなんだけれど、力不足。(笑)

アスファロス よし、みんなで押してみよう。

GM みんなで力を合わせて押すと、扉は少しずつ開いてきた。そして、扉の隙
間からは、明るい光が差し込んでくる。

一同 おおっ!

アンダルシア 痛い、苦しい〜。(一同笑)

アスファロス お前は、アンデットか?(笑)

GM そうか、そうだったのか。崩れ去ってください。(笑) さて、扉を全部
開けると、この部屋の真ん中には大きな台座があり、その上には、高さが50〜60
センチくらいはあろうかという、大きなクリスタルが置いてあります。

アマーニ 例の勇者様は何か言わないの?

GM 台座に書いてある文字を読みに行っています。

アンダルシア そうだ、取り扱い説明書を読もう。(笑)

GM 台座の文字はこの通り。「生命のクリスタル。負の生命のクリスタルと対
となる物。万が一この2つが接すれば、共に無に帰るであろう」

アニース それじゃ、破壊したい時は、その2つをぶつければいいのね。

GM それから、取り扱い説明書はこういうことが書いてある。ようするに、こ
の水晶の力を使えば、リフレッシュの魔法が無制限に使える。

アンダルシア そうか、さっそく実験してみよう。おい、座長、ボコボコボコボ
コ。(一同笑)

アスファロス 何をするか、お前こそ実験台だ! ボコボコ。(一同爆笑)

アニース 両方ともボロボロになったから、さっそく実験をしてみましょう。(笑)

アックス さあ、クリスタルに触るのだ。(笑)

アスファロス&アンダルシア ペタッ。

GM 生命点完全回復。ついでに、持病があればそれも治る。(笑)

一同 おお!

アックス これは使える! でも、持ち運びが大変だな。

GM その時、通路の方で人の気配がした。振り向くと、黒いフードをかぶった
男たちが3人立っている。「フフフフフ……案内ご苦労だったな。」

アックス 案内も何も、尾行されているのに、誰も気付かなかったんだな。(笑)

アンダルシア 確かに、まさか尾行されているとは思わなかった。(笑)

GM 「さて、そのクリスタルは、我々にとっては邪魔な存在なのだよ。」さて、
何かやることは?

アックス とは言っても、逃げ場もないんだよな。

アニース ということで、とりあえず抵抗。

アックス そうだ、クリスタルの近くで戦えば、怪我をしても直ぐに完全回復。
(笑)

アマーニ そうれって名案。

アスファロス だから、部屋の入口で防衛して、傷を受けたら他の人と交代。そ
の間に、クリスタルで回復。これで完璧!

アックス と言うことで、部屋の入口を固める。

GM こちらからは仕掛けないんだね? それでは、「お前たち、クリスタルと
共に灰になるがいい!」ということで、ファイア・ボールが飛んできます。

アマーニ ダメージ受けても平気だと思うわ。

アスファロス クリスタルも、灰にはならないと思う。

アンポ でも、砕けるかもしれない。

GM ということで、魔法強度を決めよう。えっと……なんと19! 抵抗出来る
かな?

アスファロス それは無理と言っているようなものだな。(笑)

アンポ ちょっと、死んでしまうではないか!

アンダルシア 何? 次なる謎は何だ?

アマーニ 魔法抵抗19だって。(笑)

アンダルシア ヒエ〜ッ!

GM アエリアさんの抵抗は……あ、6ゾロだ。


 結局抵抗出来たのは、アエリアさんと勇者様だけ。この2人は以外のみんなは
15ダメージでした。


アスファロス ヒエ〜、瀕死の状態! よし、クリスタルで回復!

GM クリスタルは砕け散った。

アンダルシア ちょっと待て、そのかけらに触っても駄目か?

GM かけらになっても、いまだに強力な魔力を放っている。かけら1つにつき、
リフレッシュが1回ね。

アスファロス よかった。とりあえず、1かけらで全快。(笑)

GM アンポは危ないんじゃないか?

アンポ えっと、15ダメージだから……生命点−3になります。

アンダルシア 生死判定だ。えっと、生死判定で5以下を出すと死ぬぞ。(笑)

アンポ えっと、成功だった。(笑)

GM そうだ、アエリアさんのダメージも決めないとね。冒険者レベルが3だか
ら……結局、5ダメージしか受けなかった。

アンダルシア 何だそりゃ?

GM 6ゾロで、抵抗成功したの見てたでしょう?


 この場は全員クリスタルの力でリフレッシュ。アンポも他のみんなも、生命点
は完全に回復しました。


アマーニ 戦おうと思っても、みんな武器なんて持ってきてないわよね?

GM 勇者様は持っている。他の人も、持ってきていても言いよ。

アックス 用心棒だから、いつも持ってきている。

アマーニ あたしは置いてきた。仕方がないから、後ろに隠れている。(笑)

GM 勇者様は敵に切り掛かろうとした。その時、さっきの仮面があった部屋の
方からズゴゴゴゴという音が聞こえてきた。それを聞いて黒フードの男たちは、
「ま、まさか俺たちまで一緒に生き埋めにするつもりか!」と言って、そっちの
方へと駆けていく。

アニース あらら?

GM 「きさまら、俺たちを裏切ったなぁ!」という叫び声が聞こえてきた。

アックス さあ、どうしよう。勇者様の対応は?

GM こういう時は、慌てないで良く考えるのが一番だ。

アニース 確かに。というわけで、慌てずにクリスタルのかけらを拾い集めてお
こう。

アンダルシア 慌ててクリスタルのかけらを拾う。(笑)

GM そうしていると、さっき黒フード達が逃げていった方から、「グワァーッ!」
という叫び声がしました。

アスファロス ぐわぁーっ?

アックス クリスタルを拾い集めて、落ち着いたら行ってみよう。

GM 彼らは、全員自害しています。壁には自らの血で、呪いの言葉を書き付け
てある。

アンダルシア あらら、死人はリフレッシュを使っても生き返らない。

GM とにかく、入口が完全に閉ざされているね。

アスファロス 呪いの言葉って、どういうの?

GM 君たちに向けたものじゃないから、安心していいよ。「コノウラミ、ハラ
サデオクベキカ……」

アスファロス おまえら、魔太郎か?(笑)

アンダルシア それにしても、気の早い人たちだ。せめて、出口を調べてからで
も遅くないのに。

アックス 勇者様はちゃんと出て来たんだから、大丈夫なのにねぇ。(笑)

アンポ 霊魂になって出て行ったんだよ。(笑)

GM とにかく、こっちの通路からはもう出られないね。


 さて、クリスタルが置いてあった部屋に戻り、ちょっと捜索。すぐに、クリス
タルの台座の下の隠し扉に気付きました。


GM 人1人が、やっと潜り込めるくらいの小さな扉だ。

アニース ほら、すぐ見付かった。

アンポ 一番先頭は誰だ?

アマーニ そんなに狭いなら、あたしが先頭に行こうか?

GM 大丈夫、狭いのは扉だけで、奥はすぐに普通の通路になっている。

アンダルシア それじゃ、50音順だ……って、これじゃ順番が分からない。(笑)

アスファロス 大丈夫、辞書順にすればいい。(笑)



		  ★☆★ 負の生命のクリスタル ★☆★


 さて、秘密の通路は長い1本道。しかし、そのうちに3差路にぶつかります。
(ちょうど120度ずつで交わっています)


アニース えーっ、3差路? とりあえず右!

GM すると、広い空間に出ました。君たちが出てきたのは、洞窟の床から3メ
ートルくらいの高さにある横穴で、岩が張り出しているから、下からは死角にな
っているところ。

アンダルシア それで、何があるの?

GM この部屋には、黒装束の怪しい集団がいる。彼らが注目している物は、部
屋の奥に置かれた、真っ黒な、まがまがしい水晶の柱。そして、その水晶の前で
は、魔術師らしい人物が、儀式を行っているようだ。

アニース ありゃぁ〜、大当たりだったわ。(笑)

アスファロス 邪魔しないと、まずいだろうな……。

アニース とにかくクリスタルを砕けばいいんでしょう?

アンダルシア でも、いかにも「さわると死にます」って感じがしないか?(笑)

GM 儀式は続いている……。

アニース 早めに行動を開始しないと……。

GM やがて、負の生命のクリスタルから、これまで以上に強い魔力が放たれて
くる。同時に、君たちが持っている生命のクリスタルのかけらも同じく、これま
で以上に強い魔力を放ち始める。

アスファロス おお……。

GM 儀式をやっている魔術師。「おおっ、来た来た来た来た来たあぁ!」(一
同爆笑)

アンポ 何だ、それは?(笑)

GM さあ、いよいよ仕上げじゃぁ!

アニース ちょっと、仕上げにはいられちゃ困る。(笑)

アスファロス 破壊するのに、どのくらいダメージを与えればいいんだろう?

アニース 生命のクリスタルは、19ダメージで粉々になったから……

アンダルシア 一応、かけらじゃ効かないかも知れないけれど、投げ付けてみる
よ。反応して大爆発するかも知れない。(笑)

GM それじゃ、アンダルシアがかけらを投げようと思った時、儀式に参加して
いた邪神官たちが苦しみ始めた。例の魔術師だけは、ケタケタと笑っている。

アックス 死の力が強くなったのか!

GM 邪神官たちは、みるみるうちにミイラのように干からびていく。魔術師だ
けは何ともなくて、「ヒヒヒヒヒヒ……ついに私の望みが叶うのだ! お前たち
の命は、すべて私の力となるのだぁ!」「き、きさま、俺たちをだましていたの
……グワアァーッ!」「フフフフフ、きさまらの絶望と苦しみは、すべて私の喜
びなのだ!」

アンダルシア 魔王ゾーマになったり、忙しい人だ。(笑)

アニース 私たちまで犠牲にならないうちに、さっさとクリスタルを破壊しまし
ょう!

アックス でも、ザコって結局こういう運命なんだな。俺たちは、生命のクリス
タルを持っているから、まだ無事でいられるんだ。

GM でも、そうは簡単に行かない。生命のクリスタルを持っているとはいえ、
影響が弱まるだけ。目標13の精神抵抗をして、失敗すると8点、成功しても5点
の生命点を失う。冒険者レベルは引いてもいいよ。

アニース よし、抵抗成功。でも、さっさと片を付けないと。

アンダルシア よし、生命のクリスタルのかけらを投げるぞ!

GM アンダルシアがクリスタルを投げると、魔術師が君達に気付いた。「き、
きさまら何者だ!」 しかし、その時すでに生命のクリスタルのかけらは、負の
生命のクリスタルに命中する所だった。

アンダルシア みんな、伏せろ!

GM たった1かけらのクリスタルだったけれど、その効果は凄まじかった。2
つのクリスタルが触れると同時に、すさまじい閃光が! そして、魔力の渦が、
部屋の中を吹き荒れる。

アマーニ ヒャァ〜。

GM そしてそれが収まると、負の生命のクリスタルは完全に消滅しています。
そして、部屋にいた邪神官や魔術師はボロボロに崩れている。君たちが持ってい
るかけらの方は、まだ魔力を残しているけれど、それも急激に消え失せようとし
ている。

アニース それじゃ、まだ使えるうちに回復をしておきましょう。


 これから先、まだ何かあるかも知れないので、生命のクリスタルの魔力が残っ
ているうちに、みんな生命力の回復をしました。そして、さて帰ろうと思ったと
ころ……



		      ★☆★ 不死身の怪物 ★☆★


GM それでは、回復をし終わった時ね。崩れ去ったと思っていた魔術師が、起
き上がってきた。「お、おのれ……」

アスファロス ありゃ、アンデットになったかな?

アニース 完全に崩してあげないと駄目なのかしら?

GM 「きさまら、来るのが少し遅かったようだな。私はすでに、不死身となっ
たのだ!」と言っている魔術師の体は、半分くらい崩れ落ちているけれど、それ
が徐々に元に戻っていく。

アンポ ありゃりゃ、まずいなぁ。

アンダルシア 座長、あれって、アンデットかなぁ?

アスファロス 俺に分かるわけ……そうか、センスオーラすればいいんだ。

GM えっと、なりかけと言ったところ。それで、勇者様はとどめを刺しに行っ
た。

アックス 俺も行くぞ!

アンダルシア レクイエムを歌っています。

アマーニ さっきのかけらって、まだ魔力のこってる?

GM ほんのちょこっと。このラウンドには完全に消えるね。

アマーニ あの魔術師に投げ付けてみる!

アスファロス 半分アンデットだからぁ、半分回復、半分ダメージで打ち消しあ
ったりして。(笑)

GM それじゃ面白くない。アマーニが投げ付けると、崩れかけていた体が完全
に回復してしまった。「ふははははは、愚かものめ、私の傷を癒してくれるとは
な!」

アニース エネルギーボルト。魔力は……やった、6ゾロ!

GM それは、抵抗出来ないなあ。ダメージは?

アニース 12ダメージ。

GM 頭を貫通で髄液が飛び散る。それでも平気な顔で、君たちの方に向かって
くる。

アニース き、気持ち悪いかも知れない……。

アンダルシア ここで、我々はただの旅の一座ですと言っても、どうにもならな
いだろうな。(一同笑)

アスファロス ストーン・ブラスト!

GM 抵抗成功。ダメージをどうぞ。

アスファロス ふんだらふんだら、ぽいっと。11ダメージ。

GM 敵に、地面から舞上がった石がめりこんだ。その傷から、体液が流れ出し
てくるけれど、それでも平気で動いている。

アスファロス うっ……。

アニース 完全にアンデットになってくれた方が、ホーリーウエポンとか、ホー
リーライトとかが効くから、楽かも知れない……。

GM でも、こいつの動きは鈍いよ。半分崩れかけているから。ちなみに、攻撃
は10で命中する。

アックス 攻撃成功。で、クリティカル18ダメージ!

GM アックスの刀は、こいつの腰を一刀両断して、上半身が床に落ちる。しか
し、こいつは両手で体を支えて、起き上がった。

アックス あははは、あまり効いていないや……。

一同 ……。

GM 下半身の方は、じたばたしながら上半身の方に寄ってくる。

アックス ちょっと気持ち悪くなったから、退散します。(笑)

GM 勇者様の攻撃は……振るまでもなく命中だな。ダメージは……ありゃ? 
1ゾロ。(一同笑)

アンダルシア あまりにも気持ち悪くて、手が滑ったって?

GM そうしている間に、下半身が上半身とくっついた。そして、起き上がる。
そして、アンダルシアの方を睨む。

アンダルシア レクイエムを弾いているんですけど? ひょっとしてこいつ、レ
ッサーバンパイヤか? 抵抗は17。

アマーニ レッサーじゃないと思うわ。

アマーニ 「ノーライフキングなりかけ」のほうが近いと思う。

GM アンダルシアは抵抗成功したから、生命点に6ダメージ。

アンダルシア 抵抗成功しても6ダメージか、きついな。生命点だけでしょう?

GM 何? 精神点にもダメージが欲しい?

アンダルシア いらない、確認しただけだってば。(笑)

GM ということで、次のラウンドどうぞ。

アニース 何をやっても無駄のような気がしてきた。

アスファロス 脱出して、入口を封印するというクトゥルフ的な、故事に乗っ取
った方法というのはどうだ?

アニース 逃げるには、そいつを迂回しつつ、後ろに見える扉からでしょう? 
崩れかけているんだから、動きは遅いのよね? よし、私は逃げます。

一同 同じく!

GM 「キサマラ、ニゲルナーッ!」と、つぶれかけた声で叫ぶ。

アニース 嫌だ! 逃げる!

アスファロス バイバーイ!

GM えっと、視線攻撃。ダイスで決めて……アンダルシアだ。

アンダルシア また俺? 抵抗成功で6ダメージね。

GM みんな逃げてるんだよね? 攻撃がなければ、こいつの体は再生する。今
までよりも、再生速度が上がっているようだ。ということで、敏捷度も16に上が
る。

アックス 追い付かれてしまう……。ひえーっ、助けてーっ!

GM それから、勇者様も敏捷度14なんだよね。

アンポ 仕方ないから、その2人には犠牲になってもらおう。(一同笑)

アックス 仕方がないから、開き直って攻撃。命中して、10ダメージ。

GM アックスの刀は、こいつの体の半分くらいまでめりこんだ。

アックス 抜けないの?

GM 大丈夫、引っ張れば、ズルズルと抜けてくる。こいつは、アックスを攻撃。
回避して。

アックス 11だけど。

GM 命中した。アックスはこいつの爪で引き裂かれて、10ダメージ。これは普
通に防御してもいいよ。それから、アンダルシアと同じように精神抵抗をして、
失敗すると8ダメージ、成功しても6ダメージを生命点に受ける。これは、冒険
者レベルしか引けない。

アックス かなりきついなぁ。

GM それから、勇者のアーノルドさん。1ゾロじゃなければ命中してと……ク
リティカルして23ダメージ。(笑)

アスファロス それでまだ動いてるの?

GM そうだね、縦に真っ二つになったけれど、それでもビクビクと動いている。
そして、ズルズルと再生……。

アンダルシア このてのモンスターって、知らないかな? セージチェックして
もいい?

GM しても無駄。さて、今気付いたけど、再生スピードが大分遅くなっている。
さて、次のラウンドどうぞ。

アマーニ バラバラになっても再生するだけで、一応ダメージは行っているのか
しら?

アックス 転がっている首を叩き割る。

GM グワシャッ! その首はやはり、ゆっくりと再生していく。

アスファロス 松明を近付けたら?

GM ぶすぶすぶすぶす……

アスファロス 一応効くのね。

アマーニ ちょっと座長、異臭が漂うじゃないの!

GM さて、割れた頭だけは何とかくっついたけど、再生速度は極端に遅くなっ
ている。こいつもこれに気付いたようだ。「な、なぜだ! 俺は不死身になった
はずじゃ……。おのれ、きさまらのせいで……グワァーッ! きさまら、呪われ
よ! お前たちの前に、恐ろしき不幸のあらんことを! 地獄へ落ちろーっ!」

アスファロス あ、それってまずいよ!

GM と、そこで勇者様が、頭を叩き割った。今度は再生することなしに、ドロ
ドロと崩れ去ってしまった。

アンダルシア やっぱり、ダメージをくらっていないように見えても、実はくら
っていたんだろう?

GM そうだよ。負の生命のクリスタルが残っていたならば、本当に不死身だっ
たかも知れないけれど、それがなくなったからね。

アスファロス つまり、場に残っていたエネルギーのおかげで、何とか不死身に
なっていたと。

GM そんなところだね。



		      ★☆★ さらば勇者よ ★☆★


アスファロス 水晶の力で元の時代に戻ろうと思ってたけど、結局駄目だったな
あ。

アンダルシア どうしよう……。

アニース 別の方法を考えましょう。

GM まあまあ。とにかく一息つくと、勇者様が声をかけてくる。「ちょっと探
索をするだけのつもりだったけれど、大変なことに巻き込んでしまったようだな。
済まなかった。」

アスファロス いえ、あなたのせいではありませんから。

GM しかし、あやつの最後の言葉が気に掛かる。

アニース 気になりますねぇ。

アマーニ 本当。

アスファロス どうせ、捨て台詞でしょう。

GM まあ、それならばいいんだが……そうだ! 私が持っている御守りを1つ
譲ってあげよう!

一同 え?

GM 仮面があった部屋で言っただろう? アスファロスが持っているのと同じ
型だが、昔、遺跡で見付けた物だ。ミスリル銀製で、かなりのご利益があるよう
だ。私は2つ持っているからな。

アマーニ くれるの?

GM ああ。取敢えず代表者にでも渡しておこう。きっと、みんなを守ってくれ
るよ。誰に渡せばいいかな?

アニース 座長のアスファロスです。(笑)

GM それでは、渡そう。

アスファロス なんか、似たような御守りが2つになってしまったな。


 ということで、この一件は何とか解決。遺跡の外へと向かいます。


GM さて、最後の長ーい上り階段を上がっていると、突然、地響きがしてきま
した。

アニース まずい、今度こそちゃんと逃げないと!

アンダルシア ダーッシュ!

GM 守るべきクリスタルがなくなったから、遺跡も役目を終えたんだね。地響
きはだんだん大きくなり、天井とかが崩れてきた。

アンダルシア ちょっと待て、クリスタルはもう守らなくていいが、中にいる人
間は守らなくてもいいのか!

アニース そう、守らなくてもいいの! そんなこと言ってないで!

アマーニ さっさと逃げるわよ!

GM さて、出口の明かりが見えた。しかしそのとき、君たちの上に岩が崩れて
きた!

アンダルシア 俺は敏捷度があるから大丈夫だ! なんてことないかな?

GM どうしても外に出たいなら、振ってもいいよ。

アンダルシア なんか引っ掛かるけど……ありゃ、11です。

アンポ そりゃ駄目だね。

GM 駄目だね。勇者様と君たちの間に岩が降ってきて、君たちは遺跡の中に取
り残された。そして、君たちの上に岩が崩れてきて……

一同 うわあぁーっ……。

アンダルシア フェードアウト。(一同笑)

GM ということで、気絶します。そして……

アニース 永久に目覚めませんでした。旅芸人一座の冒険、完。(一同爆笑)

アンダルシア さすが、完結編。(一同笑)

GM そんな間抜けな終わらせかたなんか、するもんか! しばらくすると、声
が聞こえてきた。「……っと、……ちょっと、皆さん大丈夫ですかぁ?」 最初
に気付く人は、適当に決めてね。

アニース えっと、私になりました。

GM 「あ、気が付いてよかった。」といっているのは、遺跡の案内役の人です
ね。「急にみなさん階段を踏み外して、びっくりしましたよ。まあ、怪我もなく
て何よりです。」

アニース みんなは?

GM まわりでのびているけど、そのうちに気付くよ。

アニース それじゃ起こそう。

アマーニ あれ? おはよう……

アスファロス わ、わしらは助かったのか?

GM 何を言っているんですか。ちょっと階段を踏み外したりして。一番後ろを
歩いていた人は、誰ですか?

アマーニ あたし。(笑)

GM そうそう、あなたが最初にコケて、それでみんな巻き込まれたじゃないで
すか。私は何とか巻き込まれずに済みましたが、下に下りてきたら、みんな気絶
しているんですから、心配しましたよ。

アマーニ ぽけー。

アスファロス 何? つまらぬことお聞きしますが、今は何年ですか?

GM ちょっと待て、何年だったかなあ?(一同笑) えっと、482年。君たち
の元いた時代だよ。

アンダルシア おい座長、御守り持ってるか?

GM 持ってますね。

アスファロス ちゃんと2つ?

GM そう。お土産の御守りは微妙に違ったんだけれど、アスファロスの御守り
と、もらった御守りはまったく同じ形。

アンポ あれー?

アスファロス やっぱり、夢じゃなかったようだな。

GM 「とにかく、ここが光の遺跡ですよ。」

アックス 巨人とドラゴンと顔と……ある?

GM 残念ながら、この扉の向こうは、すぐに土砂で埋まっている。

アックス 掘り出そうとしたことはないんですか?

GM 「ないですね。中の物もみんな、なくなっているそうですしね。」という
ことで、観光は終わりにしましょう。



		       ★☆★ 英雄の丘で ★☆★


GM さて、祭りの当日です。

アックス さあ、英雄の丘だ! 「真田さんと連絡がとれたぞ!」って?(笑)

アンダルシア 「あるんだよ、ヤマトが!」って?(一同笑)

GM それはもういいからさあ。(笑)

アンダルシア でも、結局本名は教えてもらわなかったんだよな。

アニース 英雄、アーノルド。

GM そこに村長さんがやってきた。「誰です、そのアーノルドというのは?」

アスファロス いえ、何でもありませんから。

GM 「それじゃ、よろしくお願いしますよ。」

アスファロス おまかせください!


 ということで、ここでの仕事はいつもどおり絶好調! ティラムでの仕事を終
えた一座は、不思議な体験をしたこの町に別れを告げたのでした。
 そして、みんな薄々気付いたのです。御守りをくれた、あの勇者の正体は……


						旅芸人一座の冒険・完



アニース ちょっと待って! とにかくレナスかどこかへ行って、呪いを解いて
もらわないと!

アマーニ そうよ!

アスファロス そうか、呪いを解いてもらえば、御守りのおかげで幸福になれる
ものな。

GM アスファロスの呪いは、2重にかかっているから、そう簡単には解けない
よ。

アスファロス やっぱり2重なの?

アニース とにかく、一座にいる間は御守りが守ってくれても、このままじゃ一
座を抜けられない!

アンダルシア 同じく。ひどい呪いみたいだからなあ、下手をすると、一座を辞
めたとたんに死んでしまうかも知れない。(笑)

アマーニ とにかく、呪いが解ければ御守りのおかげで幸せになれる!

アックス 給料の前借りで苦しまなくてもよくなる!(一同笑)

アスファロス そうか、そんなに強力な呪いを打ち消すような御守りだからな。
呪いさえなくなれば、きっと幸福になれるんだ。(笑)


 ということで、呪い解きの費用を稼ぐために、一座は今日も、町から町へと渡
り歩いているのであった。
 呪いを解き、みんなが幸せになれる日は、まだ遠い……



					今度こそ本当に
						旅の一座の冒険・完

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