ガープス・ルナル・リプレイ2
黒い〈聖剣〉ジャスティス

Session 12「雲の上の決戦」

Contents

Chapter I
Chapter III 通路
Chapter V 隔壁
Chapter VII 〈悪魔〉
Chapter IX 勝利
Chapter XI 帰還
Chapter XIII 後日談
Appendix 暇人の統計

 交替で、湿原の中央でたたずむ異世界の船を監視し続けて二日後。それは再び活動を開始した。船に憑り付いた〈悪魔〉は、また一つ、町を滅ぼすために、船を起動し、山脈の向こうへと飛び去った。

 これから〈悪魔〉に攻撃される町があると考えると、心が痛まないわけではない。しかし、彼らが突入する機会は、それが力を使い果して戻ってきた時にしかない。そして、この〈悪魔〉はなんとしても滅ぼさなければならないのである。

GM さて、船が飛んでいったんで、君達は行動を起こすのだな。夕方には戻ってくるから、それまでに、どうやって船に突入するかを決めてくれ。待ち伏せするか、降りてきてから突入するか。それとも他に何か策があるのか。

バール まずは、湿原の近くまで移動しないとな。山の上から移動していたんじゃ、いくらなんでも途中で発見されるだろう。

ミル 着陸予定地点のすぐ近くで、塹壕でも掘って隠れてる?

ザウ 上から降りてくるんだから、それじゃ丸見えだろう。

GM それに湿原のまっただなかだから、穴を掘ればすぐに水が湧き出してきて池になっちゃうよ。

プロントン それに、今回もまた、あの変な防衛装置……だっけ? あれと戦わなくちゃならないかも知れない。この前倒した奴は、そのまま残ってるかな?

GM そこまで行ってみる? そうすると、残骸はそのまま残されている。

バール 気付かれてないのかな?

GM 「本来なら、これらの機器の故障などは、すぐに検知が可能なのですけれどね。一度飛び立ったら数日活動できないことといい、破壊された機械を回収・修理せずにそのまま放置していることといい、やはり〈悪魔〉は、船の機能のごく一部しか利用できていないようですね」と、アルシュさん。

プロントン それなら、塹壕かどうかはともかく、ミルの言うようにすぐ近くで隠れていても大丈夫そうだな。

ミル それじゃ、草を刈ってきて、それで体を隠してみたら?

バール よし、それでいってみるか。

GM そういうふうに隠れるなら、ええっと……〈隠匿〉技能か。誰か持ってたっけ?

バール 持ってないなぁ。

GM 技能なし値は知力-5か、〈手品〉-3だな。

ミル 〈手品〉なんて、ますます持っていそうにないなぁ(笑)。それで、知力-5だと、基準値が7なんやけど。

ザウ 俺は5だ。失敗しろって言ってるようなもんだな。

GM 一番得意な人が判定して、他の人を隠してあげればいいんだけど……。

ミル 知力なら、ルートが飛び抜けて高いんだけどな。

プロントン 今は剣になっちゃってるからな。あえて今やるとすると……バールかな?

バール そういえば、翼人がついてきてるんだったよな。

GM そうだよ。まあ、いざ突入って時には遠慮させてもらうけど、それまでは道案内とか偵察とかで手伝ってくれる。

バール 空が飛べるんだから、適当に草で隠れてみて、それからそいつに空から見えるかどうか見てもらえばいいじゃないか。

ザウ なるほどね。それじゃ各自適当に隠れてから、確認してもらおう。(ころころ)俺は7失敗(笑)。

ミル 6失敗。

プロントン 6失敗。

バール 成功したのは俺だけかよ。ちょうどで成功。

GM 「オーイ、三人マルミエダゾ」(一同笑)

ミル あらららら、やっぱり? むしろ、翼人の方がこういうのは得意かも知れない。

バール そうかもな。とりあえずこいつら三人、上から見えないように適当に隠してやってくれ。

GM それでは上からさらに草をばらばらとかぶせて、不自然じゃないようにカモフラージュして……と。一応、成功度を決めておくかな(ころころ)。ま、こんなもんか。

バール あとは、あの船の探知機能がいい加減なことを祈るしかないな。

GM ではそのまま待つね。翼人はベースキャンプに戻ろう。

プロントン あ、ちょっと待った。《危険感知》ってのをかけておく。

GM それって、かけた瞬間に差し迫った危険が分かるっていうものだから、何時間も維持できないでしょう。

プロントン あ、そうか。意味がないから止める。

GM ではそのまま待つこと三時間。まだ戻ってきません。

ミル 戻って来るのは夕方でしょう。まだ待ってないと。

GM 四時間……五時間……六時間……と、いい加減隠れているのにも疲れたころ。

ザウ ようやく来たか!

ミル 真上に着陸されて、プチッとか。

GM それやったら終わっちゃうでしょう(笑)。

バール それはなくても、空中で発見されて、防御装置がばらばら降ってくるとか。

GM 発見されたら、それはあるかも知れないんだけど(一応ころころっとダイスを振ってみて)大丈夫だった。そのまま降下してきて、君達から100メルーほど離れたところに着陸。

ザウ 全力疾走だ!

プロントン どこから突入するんだっけ?

ザウ 壁が壊れてたところからじゃなかったかな。

バール そうじゃない。この前もらったアイテムで、壁をぶちぬいて突入するんだよ。それで、到着したか?

GM そりゃ、すぐにたどり着くけどね。

 でも、姿を現せば向こうもそれに気付くわな。バールたちが草の中から飛び出した途端、船の方もそれに気付き、すぐに再浮上しようとする。しかし、町を攻撃して戻ってきたばかりなので、エネルギーが不足している。そのせいで、エンジンの出力がなかなか上がらず、機体が浮上し始めたころには、バールたちはすでにすぐ横までたどり着いていた。

ザウ よし、殴る!

一同 殴る?

GM がん。

バール おいおい、殴っても無駄だから(笑)。この前もらった、あれを使うんだよ。

プロントン ボールの方? それとも剣?

ザウ 今回は手っ取り早く穴を開けないといけないからな。ボールの方を使おう。

プロントン それじゃ巻き込まれると嫌だから、10メルーくらい離れたところで投げてしまおう。

GM 効果半径はさいころ一つ振って2で割る。

ミル それなら5メルーくらいでいいと思うよ。

GM 命中判定……は、まあ普通に成功すればいいや。本当は、あまり上の方に当てたりすると、せっかく穴を開けても届かなかったりするんだろうけど、おまけだ。あ、そうそう。失敗しても別の人がまた投げればいいだけだけど、ファンブルだけはしないように。

ミル ファンブルしたら……

バール 手が滑って、落して、足元で発動か(笑)。

ザウ それじゃ、まずは俺が突破口を開こう。いくぞ!

プロントン ファンブル?

ザウ 不吉なこと言わないでくれ。(ころころ)普通に成功。

GM 半径を決めてくれ。

ザウ 1/2Dだったよな。(ころころ)1?

バール 半径0.5メルーか。

ザウ 壁の厚さがそれ以上あったらどうしよう?

GM 大丈夫だって。ちゃんと穴が開いた。それでもって、君達が駆け寄って来てる間に、船は浮上し始めている。今開けた穴からもぐり込むには、まずはそこに飛びついて、それから体を引き上げる必要がある。もうちょっと大きい穴を開ければ、もうすこし楽だったんだけどね。

ザウ それじゃ俺から行くか。ジャンプで飛びつくから、誰かサポートしてくれ。

プロントン 分かった。ザウを投げ込めばいいんだな。

GM 投げ込む!?

ザウ そうじゃなくて、ジャンプするタイミングに合わせて、腰の辺りをサポートしてもらうってことで。

ミル 腰のあたり? わーい(笑)。

GM サポートと言ってもドワーフは重……いんだけど、ザウの場合は、ほとんど体重だけでいいのか(←龍闘技を使うから「軽荷」までなんだよね)。みんなでサポートするわけだから、体力か敏捷力か〈跳躍〉技能で判定して、成功すればいい。このとき荷重分がマイナスペナルティーね。

プロントン 俺は、鎧と武器だけで50カガル以上あるんだけど(笑)。

GM それって、早めに押し込んでおいた方がいいよ。後になるほど、余計に跳ばなくちゃならないから。とにかく、まずはザウからだ。

ザウ (ころころ)ちょうどで成功だ。

GM ちょうどか。何とか穴に手がかかったってところだな。あとは腕の力で体を引っ張り上げて、穴からもぐり込む。まあ、普段から体も鍛えてあることだし、たいした労力じゃないだろう。次の方どうぞ。

ミル それじゃ、重い人から順にどうぞ。うちは〈跳躍〉技能持っとるから、最後でええわ。

プロントン それじゃ行きます。(ころころ)3成功。

GM 余裕で飛びつけたな。装備が重いが、上にいるザウも引っ張ってくれるだろうし、ごそごそともぐり込んだってことで。次はバール? 少し船体が上がってきてるから、-1ペナルティーをつけよう。

バール それだと、ちょうどで成功だ。俺もごそごそともぐり込んだと。

ミル 最後はうちやな。

GM サポートがないから、-3ペナルティーね。

ミル あ、それってちょっと難しいかも。(ころころ)失敗しちゃった……ら?

GM -4ペナルティーをつけて再挑戦どうぞ。

ミル 今度はなんとか成功。

 ということで、全員、船が浮上する前に、船内に侵入することが出来たのでした。

 ここから、目的地である主制御室までは、超小型端末を通してアルシュさんが案内してくれる。その指示にしたがって、急ぎ、かつ慎重に歩を進めるバールたち。

 もちろん、侵入者が心臓部までたどり着くのを、黙って見ているはずもない。さっそく、お出迎えがやってくる。

ザウ それで、障害は?

GM はい、当然来ます。今ごろになって侵入に気付いたのか、この前戦った、あの、銀色の丸いやつが3機ね。

バール またあいつらかよ……。

ザウ アルシュさんが何とかしてくれないかな?

プロントン どうやって?

ザウ だって、端末がここにあるわけだから、どこかと接続して味方を呼ぶとか、相手を制御しなおすとか……。

バール 出来るのか?

GM 「だから、この前から言ってるように、本来向こうの方がメイン・システムなんです……」

プロントン ということは、叩き切るしかないんだな。

バール プロントンは、叩き潰すだろう(笑)。

ザウ どこか、弱点ってなかったっけ?

ミル とても便利な倒し方があったような気もする。

ザウ しがみついて、動きを止めるとか……

プロントン でも、最後に放電しなかったっけ?

GM それじゃイニシアチブを決めるよー。

 通路は狭いので、プロントンとバールが二人並んで、2対2での戦いとなる。

プロントン 弱点って……どこか穴が開いてたんだっけ?

GM 攻撃用のバーナーの吹き出し口だけね。あとは、のっぺりした銀色の球体。

プロントン 普通に殴って当たりだよ。

GM (ころころ)それはよけられた。

バール 俺は、その吹き出し口を狙って攻撃だ。部位狙いのペナルティーは?

GM -8くらいかな。

バール ええっと……当たった。普通に攻撃していればクリティカルだったのに。

GM (ころころ)でも、よけられた。

 防衛装置の反撃でプロントンがダメージをくらった。後ろの二人はやることもないので、ザウは応援中。ミルは《倍速》の呪文の集中を始める。

プロントン このターンは、俺も吹き出し口を狙ってみよう。(ころころ)って、-8修正だっけ?

GM そうだよ。

プロントン はずれだ。結構きついよな。やっぱり、普通に攻撃した方がいいのかな?

GM 全力攻撃で技能を上げるとかしないと、難しいんじゃないかね。

プロントン 全力攻撃は……それでルフェルトを失っているだけに(笑)。

バール っていうか、バーサークしてるオーガー相手に全力攻撃なんてしたからだよ。

ミル もう3ターン待てば《倍速》がかかるから、そしたら、二度目の行動は心おきなく全力攻撃をしていいからね。

バール 俺はまた吹き出し口を狙って……さすがに今回は外れか。

 防衛装置は今度はバールに傷を負わせて、ザウとバールは引続き応援と集中。あっという間に3ターン目に突入。

プロントン 普通に攻撃した方が良さそうだな。(ころころ)おおっ、クリティカルで命中だ。効果は17。

ミル ダメージ3倍!

一同 おおーっ!

プロントン そうなると……21ダメージだ。

GM ドグギャン! 一発で全壊直前だ。

バール 俺も、これからは普通に殴ろう。命中して、切りの13ダメージ。

GM 回避してないから、ダメージをくらうと……。さて、プロントンの相手の反撃は命中、バールには外れだ。

プロントン ねえ、あれだけダメージを与えたから、照準が定まらなくなるとか、そういうのはないの?

GM とりあえず、こいつらに関しては、なしにしてる。で、当てられたら2ダメージの倍ね。

プロントン うぅ……またきたよ……。

 しかし、次のターンの攻撃でプロントンの相手は活動停止(放電でまたプロントンはダメージを受けたけど)。バールは快調にダメージを与え続けているし、敵の攻撃も外れ。

 次のターンには、奥で待機していたもう一機が手前に出てくる前に、プロントンが踏み出して攻撃を仕掛ける。これは回避されたが、これで空いたスペースにザウが移動出来るようになった。次のターンからは、バールとザウとで、残る一機を攻撃できる……のだが……。

GM バールへの攻撃は外れ。さっきプロントンが倒した相手は、すぐそこに転がっていて、バチバチと放電していたんだけど……

バール ……しまった! こいつら、爆発するんだった!

GM そのとーり! ズゴーンってことで、プロントンに5ダメージ、バールに5ダメージだ。叩きダメージで、鎧は有効ね。

プロントン またちょっときた〜。

GM まてよ、ということは、バールと戦っているやつも巻き込まれるのか。(ころころ)……6ダメージ。

ミル プロントンに《倍速》をかけます。(ころころ)かか……りました。ぎりぎりで成功したよ。

ザウ 部位狙いで吹き出し口を狙うぞ!

プロントン 腕を突っ込むのか(笑)。

ザウ (ころころ)命中だ! ダメージが4。

GM よけ……てないな。そこは直接内部の機械を破壊できるから、防御点0でダメージ2倍にしてあるし……。おおっ、放電を始めるぞ。ダメージは4。

ザウ ぴぎゃーっ?!

プロントン ザウの骨が見えたりして。タイム・ボカンシリーズみたいに(笑)。

GM 骨は見えないが、髪の毛が逆立ってるかも知れない。

 残るは、プロントンが相手をしているやつ一機のみ。

 プロントンの攻撃はよけられ、ザウは放電している相手にとどめの一撃を浴びせている。実は、さっきのザウの攻撃がとどめなんだが、バールたちは爆発するまで油断できないと思っていたみたい。ザウは痺れながらも腕を引き抜き、爆発する前に相手を遠くまで蹴り飛ばす。

GM 本当なら、また感電しそうなもんだが、おまけだ。

ミル プロントンの真横で止まったりして(笑)。

バール でも、そいつ完全に球体なんだろ? 相当遠くまで転がっていくんじゃないか?

GM そうだね。ごろごろごろごろ……っと。

 プロントンの倍速攻撃は外れたが、次のターンの攻撃で、防御装置はよけにファンブルしてしまった。

GM よけのファンブルってことは転倒なんだが、こいつは空中に浮いてるからな。

ザウ どこかその当たりに引っかかったとか。

GM いいや、そんな出っぱりもなさそうだし……。よし、何かの拍子に、くるりと後ろを向いてしまったことにしよう。攻撃は一回休みだ。

プロントン それで、ダメージが11だよ。

バール 後ろを向いてるんだな。よし、そのまま後ろから組み付いて、捕まえてやろう(笑)。

ザウ そうだ、そのまま抱え込んでいて、そこをプロントンがタコ殴りにする!

GM 確かに、こうなったらそうなるね。こちらの攻撃は、転がっていったやつは、ずっと遠くで爆発。バールに抱えられている奴とは、体力の即決勝負でもするけど……こっちは判定失敗だ。

バール 俺は成功。

GM じたばたじたばた。こいつへの攻撃は、ファンブルでもしない限り当たるだろ。

ミル バールが抱え込んでいる奴に回し蹴り9ダメージ。

ザウ 俺は……さすがにこれ以上の人数では攻撃できないだろう。

GM そうだね。

バール バーナーの吹き出し口の正面が空いてるぞ。(一同爆笑)

ザウ そ、そこは嫌だな。真下にもぐり込んで腹筋運動をして、起き上がるたびに頭突きとか(笑)。……いや、やめとく。

プロントン それじゃ、倍速行動。ファンブルじゃなければ命中でいいんだね?

GM それで構わないよ。

プロントン 全力2回攻撃で、9と11ダメージ。

GM それがとどめで放電を始めるんだが、抱えているバールと、今攻撃をしたプロントンは感電するのか。(ころころ)お、二人とも6ダメージずつだ。

バール 最後にちょっとでかいのが来たな。ま、それも覚悟の上だ。すぐに離して、遠くに蹴り飛ばす。

GM ごろごろごろごろごろ……ずごごーん。片付きました。

プロントン ふぅ……。また《治癒》の霊薬を飲まないと駄目だな。

バール それが終わったら、俺に《大治癒》かけてくれ。

プロントン いいけど、《倍速》の影響で、今すごく疲れてるから。ちょっと休んでからね。

GM 休憩するかね? それとも霊薬で手っ取り早く直す?

バール この先何があるか分からないからな。霊薬は温存しておこう。

GM では、しばらく休憩にする。その間、敵の襲撃はなかったが、途中、船体が大きく揺れる。そして、急速に浮上を始めたようだ。

ミル ひょっとして、このまま宇宙に?

ザウ 初の宇宙戦か! 帰れなくなったら、そのまま宇宙旅行だな。

GM いや、そこまで上がるつもりはない。ただでさえルナルの設定をいじり回してるのに、これ以上SFっぽくなってどうする(笑)。

ミル それにしても、回復係がプロントンだけなんよね。ひょっとして、後衛に下がらせておいた方がいいのと違う?

ザウ しかし、それをすると、最大の戦力が生かせないってことにもなる。

バール なに、今のままで大丈夫だろう。こいつらは、鎧の防御点を無視っていうちょっと特殊な攻撃だったから、俺もプロントンも結構傷ついたけどな。普通の敵なら、ここまでのダメージは受けないだろうしな。


通路

 その場で1時間ほど休憩してから、バールの怪我を《大治癒》で治して、さらに回復しきれなかった体力を《治癒》の霊薬で回復。再び、主制御室を目指して移動を開始。

 すぐに一つ目の隔壁が見えてきたが、そこはまだ開いたままになっていた。

ミル 開いたままか。ひょっとしたら、〈悪魔〉は閉じ方を知らんのかもね。残りのボールとかは使わなくて済むかも。全部〈悪魔〉に投げつけてやろう。

GM 君達が全員通過したすぐ後ろで、隔壁が閉まり始める。

ミル あれ?

バール 単に閉めるのを忘れていただけか、それとも閉じ込めるつもりか……。

ザウ どうせ閉じ込められても、また穴を開ければいいんだし、このまま進もう。

GM しばらく進むと、通路の壁や天井や床に、変なものが貼り付き始める。

ミル 変なもの?

GM 腐肉の塊というか、何かの内臓をこねくり回したようなものというか、ぬとぬとぐちゃぐちゃというか……

バール なるほど。〈悪魔〉と一体化しはじめているんだな。先に進めそうか?

GM 今のところは所々にそういうのが見られるだけ、という感じだけど。

ザウ ということは、先に進むほど増えてくるんだな。

GM そういうこと。

ザウ この〈悪魔〉って、実体化したらどういう姿になったんだっけ?

バール まだ見たことがないはずだ。ジャスティスから解放されたときに、黒い霞みたいな姿が見えただけだな。

ザウ ということは、相手が大きいのか小さいのかも分からないのか。ところで、〈悪魔〉の一部なら、ルートで刺したらどうなるんだ?

バール なるほど。今のうちにちょっと試しておくのもいいかも知れないな。さっそくやってみよう。

GM バシュッ! ルートで切り付けた周辺が、蒸発するように消し飛ぶ。

一同 おおーっ!

GM しかし次の瞬間、天井の隅に貼り付いていた肉が盛り上がり、バールに向かって、うにょりんと伸びてくる。(ころころ)とりあえず、青っぽいのが伸びてくるぞ。

バール (ころころ)よけた。

GM にゅみんっと縮んで戻っていった。その後は、またかすかにうごめいているだけで、攻撃はしてこない。

ミル 無意味に手を出すのは、やめた方が良さそうやね。

バール そのようだな。もっとも、いつまでそう言ってられるかが問題だが。

 バールの言ったように、まわりの変なものは、進むにつれてどんどん増えてくる。やがて、壁や床、天井のかなりの部分が、それで覆われるようになった。今の所、そいつらは攻撃を仕掛けてくるわけでもなく、ただ気持ち悪いだけなのだが、ずっと大人しいと思うことは、とても出来ない。

 慎重に通路を進むバールたち。そして、ようやく第二の隔壁が見えてきた。

GM 次の隔壁が見えてきたんだが、それが今、閉まりかけているよ。

プロントン 走る!

GM 敏捷力判定をして下さい。荷重をペナルティーにして。

ザウ 失敗すると、隔壁に挟まれる?

GM ファンブルしたらね(笑)。普通に失敗なら、単にたどり着く前に隔壁がしまってしまうだけ。

ミル (ころころ)あれれ、これは……失敗っていうのかな?

バール あとは全員成功。ミルだけ向こう側か。

ミル あらららら……助けてー、なのかな?

ザウ アルシュさん、開ける方法は?

GM 「普通なら、隔壁の横のコントロールパネルに接続して、強制的に開くことも出来るのですが……この状態では無理でしょうね」と言われて見てみると、コントロールパネルらしき機械の表面にも、変な肉の塊がべったり。

プロントン ということは……

ミル こいつで穴を開けるしかないみたいやね。

バール そのようだな。どうせ、ミルだけそこに残ってても意味はないんだ。さっさと使ってしまえ。

ミル そうやね。それじゃ投げるから、みんなちょっと離れててな。(ころころ)ファンブルはしない。

GM ぽきゅっ、と、周囲の空間ごとえぐりとられて穴が開く。では、無事に合流できました。アルシュの案内によると、主制御室までは、あと隔壁一つだそうです。

ミル 進む。

GM 通路が完全に肉に覆われるようになる。床も完全に覆われていて、粘液質の糸を引くようなそれを踏みながら進まないといけない。天井からも、肉の襞のようなものが垂れ下がってきている。

ザウ 部屋全体がミミックみたいなトラップがあったな。あういうのは嫌だな。

バール 嫌だといっても、これはまさにそういう状況だろう。

プロントン 端から順にはがしていく……のは無理だよな。

ミル 動いていたりするの?

GM 動いてるよ。心臓のように拍動していたり、うぞうぞと蠕動運動していたり。

ミル ひょっとして、心臓とかがあるのかな?

GM それっぽいのもたくさんあるね。何本もの管がそこから出ていってる。ほかにも、胃袋っぽいのとかいろいろあるけど、大部分はわけの分からん肉の塊だ。

プロントン 《危険感知》を使ってみようか?

ミル そうやね。ひょっとしたら、ただのコケ脅しかも知れんし。

プロントン (ころころ)使いました。危険ですか?

GM 危険です。ばりばりに危険です。(一同笑)

プロントン 悪意を持った奴が、周りにうようよいるぞ。

ミル というか、いすぎて何が何だか分からんのと違う?

ザウ そうは言っても、このまま前に進んでいくしかないだろう。行くぞ。

GM 進んでいくと、天井から幕のようなものがてろ〜んと垂れ下がっているところにやってきた。

ザウ 幕? 透明なのか?

GM いや、そういうのじゃなくて、周りを埋め尽くしている肉の塊の一部が襞[ひだ]になって、カーテンみたいに垂れ下がって通路を塞いでいる。

プロントン 火を点けていいか?

バール 垂れ下がっているだけなら、よけて進めばいいんじゃないか?

GM よけてというか、すき間にもぐり込んで先に進むのなら出来そうだけど。

ミル ひょっとして、のれんをくぐるみたいに? うげげ……。

ザウ 触ると体に何か付いたりしない?

GM ベタベタヌルヌルの粘液がね。

ザウ 嫌だなぁ(苦笑)。

プロントン でも仕方ない。

GM ついでにくぐろうと思って手を触れると、何やらなま暖かいが。たまに動くし。

バール うぐ…………切り開くか?

ザウ 待て。鳴子代わりかもしれないし。これを切ると、まわりじゅうから攻撃されるとかもありそうだぞ。

プロントン ボールでまとめて消し去るという手もあるけれど。

ミル うーん……。使わなくて済むのなら、なるべくたくさん後のために残しておいた方がいいと思うんやけど。

ザウ でも、〈悪魔〉は倒すが、船のシステムを壊したらまずいんだ。使うとするとこういう場面だと思うがな。

バール よし、使ってしまおう。

GM では、誰かボールを投げて下さい。例によって、ファンブルじゃなければ当たることは当たる。

プロントン 投げたぞ。

GM 投げた。幕に当たった。ぽにゅん、ぬと、ぽてっ、ころころころころ……

一同 ………………。

ザウ だ、誰が拾いに行く?

プロントン 転がってるのを狙って《石弾》を撃ってみる?

バール それだと、床に穴が開くだろ。

GM 「軟らか過ぎて、空間転位弾の起爆に必要なだけの衝撃が与えられなかったみたいですね……」

ミル あ、不発じゃなくて、そっちの方か。

プロントン それじゃ、とりあえずボールを回収します。

GM ねちゃ〜。回収した。

プロントン あは、あはは……。

ザウ それはともかく、あの壁どうする?

ミル レーザーブレードを使ったらどうかな?

ザウ それなら、ルートを使った方がいいだろう。

ミル あ、言われてみればそうやね。それじゃ、切った途端に攻撃が来るだろうから、全員ダッシュの準備をして……

バール みんな、準備はいいか?

ミル あ、ちょっと待った。遅い人達に《韋駄天》をかけておく。

バール よし、やるぞ!

GM バールは〈聖剣〉ルートで肉の襞を切りつけた。さしたる手応えもなく肉は切り裂かれ、次の瞬間には切り裂いた線に沿ってその周囲の腐肉も消滅する。

ザウ 走れーっ!

GM 腐肉に覆われている周囲の壁や天井や床から、腐肉の触手のようなものが飛び出して来る。それぞれ一本ずつ行くから、適当に対応してくれ。

ザウ 一本ずつ来るのか。それじゃ俺は……

GM ちょっと待って、今、色を決めるから。

ミル 色?

ザウ 色によって効果が違うんだろう。

GM ええっと、赤いのが3本、青いのが1本。青いのはプロントンに向かおう。イニシアチブは1。

バール 6だ。俺からだな。攻撃していいのか?

GM どうぞ。

バール あ、でも、攻撃したらまた増えるかな? ということで、防御はするが攻撃はしない。

GM こちらは順番に行くぞ。まずザウにうにょろんと伸びてきて当たり。

ザウ よけ……は難しいな。受けは出来そうか?

GM 伸びてくる触手を払いのけるんだから、大丈夫だろ。

ザウ それじゃ受け。(ころころ)でも失敗だ。

GM では、にゅるんとザウに巻き付く。プロントンへの攻撃も成功。あとは失敗だ。

プロントン 受けに成功だ。

ミル うちの番なんよね。ザウが絡み付かれているんだけど……はがしにかかる?

GM 手で引きちぎるってことね。

ミル ……嫌だなぁ(笑)。

GM でも、武器を持っていないなら、手で掴んで引きはがすしかなかろう。

ミル それもそうなんよね。いいや、ザウに巻き付いている触手を蹴っ飛ばす。(ころころ)当たって……

GM (ころころ)くらって……

ミル ダメージは(ころころ)7点。

GM べちゃっと。ミルに蹴られた辺りの肉が飛び散る。

ミル うにゅ……き、気持ち悪いけど、我慢する。

ザウ 引きちぎる! って、出来る?

GM 大丈夫だよ。体力勝負だね。(ころころ)こちらは3成功。

ザウ 駄目だ。1しか成功してない。

GM では巻き付かれたままだ。

プロントン 俺もザウの脱出を手伝いたいんだが……。絡み付いているのを切ることは出来る?

GM だから、切る武器を持っていればね。プロントンのはパイリングハンマーだろ? それとも、予備でナイフか何か持ってたっけ?

プロントン 駄目か。それじゃミルと同じく、ザウに絡まっている触手の根本の方を狙います。

ザウ 俺の援護か。

プロントン うむ。助けてやろう。

ミル 今のセリフ、なんか、やけに恩着せがましくない?(一同笑)

プロントン そうだった? それじゃもう一度。(さっきよりもさらに偉そうな態度で)では、ザウを助けてやろう。

ザウ ありがとうごぜえますだぁ。

プロントン (ころころ)クリティカルで命中。(一同爆笑)

ザウ おっ、さすが偉そうなことだけある。俺もそのくらいいい目振りたいなぁ。

プロントン 防御点無視で8点ね。

GM ぐしゃっと叩き潰して、そこら中に肉の破片と、何か汁が飛び散る。

プロントン いやだなぁ……。だから、いちいちそういう描写しなくていいってば。

GM ザウに巻き付いていた触手は、力を失い、ずるずるぬるぬるとほどけていく。

ザウ うぅ……。

ミル べとべと?

ザウ ふう、さっぱり。(一同笑)

バール 何が「さっぱり」だ!

ミル 近寄るな、ドワーフ!

ザウ ありがとう、プロントン! だだだだだっ、がしっ! べちゃっ。(一同爆笑)

プロントン 抱きつなーっ!

ミル でも、ザウにかけた《韋駄天》はまだ効いている(笑)。

GM え、ええとぉ……。

バール 脱出できたなら、さっさと行くぞ。

GM でも、ミルとプロントンはザウの救出のために戻ってきたから、このターンも攻撃が来るよ。(ころころ)二人とも当たりだ。

ミル こんなのに捕まるわけにはいかなーい! (ころころ)シールドバトンで受けてます。

プロントン うげっ、捕まった!

ザウ 俺が抱き付かなくても一緒だったか(笑)。

ミル もーっ、しょうがないなぁ。そいつを蹴り崩す。命中してダメージが……

GM (ころころ)残念、受けてます。

ミル え!? 絡み付いた状態で、受けられるの?

GM あちこち伸びるからね。それに、さっきザウを助ける時も、防御判定のダイス振ってたでしょう。それで、蹴りだよね?

ミル そうだけど。

GM 蹴りに来たその足に、にゅるっと巻き付いた。

ミル ええーっ!?

バール はぁ。俺も手伝いに行かないと駄目かな。

GM という所で、次はザウだけど。

ザウ うーむ……これに俺が殴りかかって、腕を捕まえられたらどうなるんだ? ……部位狙い出来る?

GM 部位狙いって……どこを?

ザウ どこかに隠されている、この触手の肝を(笑)。

GM んなもん、分かるか! というか、あるのか?

ザウ ほら、周りにいろいろあるっていってたじゃないか。

GM ん? そりゃ、心臓みたいのとか胃袋みたいのとかいろいろあるけど、周りじゅうそういうのだからなら。

ミル 袋なんて、穴を開けたら、また中から変なのが出てきそうだし。

ザウ まあいいや。普通に攻撃する。(ころころ)蹴りが命中だよ。

GM (ころころ)にゅるんと捕まえられた。

一同 ……。

ザウ ……。バール助けてーっ!(一同爆笑)

バール だーっ! 今行くから待ってろ!

ザウ いや、足が捕まれても、俺にはまだこの拳がある!

バール ……今ごろそのセリフ言っても、説得力ないぞ。

 バールが駆け戻ってくる間に、プロントンは体力の即決勝負で勝って、絡み付いた触手を引きちぎっている。ミルとザウは脱出に失敗しているので動きがとれない。もちろん、この触手。気持ち悪いだけではなく、ちゃんと(?)人体に有害な攻撃もしてくるのである。

GM 二人とも、プロントンの救出に行って捕まったんだから、青い触手だよね。それでは、二人とも生命力判定をして下さい。

ミル 成功です。

ザウ おれも成功。

GM (ころころのころころっと)つまらん。二人とも何ともない。

ザウ 何ともないけど、嫌な予感はする(笑)。

GM それから赤いのが2本残っているから、まずはプロントンに一本行って命中。

プロントン おっ、クリティカル受けだ。

GM ええっと、ファンブル表を振って……バランスを失うか。一回休みにしておくかな。もう一本はザウにさらに追加で絡み付き攻撃……は失敗。次はミルの行動だね。

ミル 足をひっこぬく。(ころころ)体力で5成功。

GM こっちは4成功。ねちょっと引き抜いた。

ミル ふぅ。こいつらって、攻撃を受けられると絡み付かれるから、面倒やな。

ザウ 受けられなければいいんだろ。フェイントだ!

プロントン 足を捕まれたままで?

ザウ さっきも言っただろ? 俺にはまだ、この拳がある! (ころころ)2成功だ。

GM (ころころ)こっちは失敗。ということで、次のターンのザウの攻撃に対する防御は-2修正ってことで。

プロントン ザウに絡まっている青い触手の根本を攻撃。(ころころ)おや、またクリティカルだ。

ミル なんか、今日はたくさん出るねぇ。

プロントン そうだね。効果は……11か。ただの命中で面白くない。ダメージは……1ぞろ?

GM 2ダメージ?

プロントン 追加ダメージがあるから5だけどね。

GM べっちょん。

プロントン 何か、餅をついているような感じだな。

GM つくたびに、腐肉や汁が飛び散ってるけどね。

ザウ うわぁ……。

バール 命中、とどめだ! ダメージは6。

GM ルートで攻撃してるんだよな。バシュッとな。きれいさっぱり消える。

バール あと二本あるけれど、さっさと脱出するぞ。

GM 一応、動けるのが一本あるから、ミルに攻撃。(ころころ)命中。

ミル 受けたら絡まれるし、よけしか駄目なんよね。

GM いいや。自分が攻撃して、それを受けられたら絡み付かれるけどね。相手の攻撃は、よけでも受けでも止めでも大丈夫だよ。

ミル あ、それなら大丈夫。シールドバトンで受けました。

GM では、全員離脱成功ってことで。そして、また走ることしばし。ついに、最後の隔壁が見えてきた。


隔壁

GM この隔壁は、完全に腐肉に覆われてしまっている。

プロントン さっき不発だったボールを投げる。

ザウ また、駄目なんじゃないか?

GM そうだね。

ザウ 硬い所にぶつけないと駄目なんだよな。

プロントン その壁のどこかにセットして、そこに《石弾》を打ち込むというのか?

GM それでもいいけれど、どうやって壁にくっつけるんだ?

ザウ その辺の、胃袋か何かに突っ込んでおけばいいじゃないか。口とかもありそうだし。

GM 言われてみればそうだね。それじゃ、その辺に垂れ下がっている管とか袋を使って、隔壁の中央付近に固定しました。ぬるぬるしていて作業しにくかったけどね。

プロントン 5メルーくらい離れて、3ターン集中して……《石弾》発動! ……命中でいいの?

GM 距離と、対象物の大きさで命中判定に修正がつくんだよ。この場合、距離が3メルーちょい、転位弾の直径が5メルチくらいだとして……

ミル ちょっと、ちっちゃいなぁ。

バール でも、動かないから、ちょっとは当て易いんじゃないか?

GM 動いてたら、その速度でさらにマイナス修正がつくんだけど、今回は動かないからその修正がないだけ。ええっと……距離3mで-1、大きさが5cmだから……-7。合わせて-8だな。1ターン狙えば《石弾》の正確さで+2修正がつくけど。

プロントン それでも-6修正がつくのか。(ころころ)外れた。でも、壁には当たるでしょう。

GM もちろん、壁にはね。ダメージを決めてくれ。

プロントン 結構なダメージだよ。(ころころ)……ふはははははははは(笑)。

ミル どしたの?

プロントン 3D+3ダメージで、19。

バール 最大ダメージか。隔壁はともかく、覆っていた腐肉の方は吹き飛ばされそうだな。

ミル 隔壁露出?

GM そうだね。肉を吹き飛ばして、本来の隔壁が見えている。そして、ダメージを感知した周囲の腐肉が一斉に攻撃を仕掛けてくる。

ミル 襲ってくる前にもう一発!

プロントン それが、集中しないと駄目なんだよ。

GM 赤い触手が8本、青いのが4本来るぞ。

ミル ひえ〜っ! でも、こいつらと戦うのは、あまり意味がないような気が。

プロントン でも、逃げるのも意味がないと思う。

ザウ 目的地は、この隔壁の向こう側だからな。誰か余裕の出来たやつが、そこに仕掛けられてる弾を拾い直して、露出した隔壁に投げつける。

バール よし、それでいくぞ。

 ということで、またまたべちゃべちゃする腐肉の塊と戦い。というか、今日はこの先も、こんなのばっかりなんだが。

 向かってくる触手は、それぞれ赤が2本、青が1本ずつ。さっきの戦闘で、相手に受けをさせてはまずいということを思い知っているので、イニシアチブのトップを取ったザウは、まずはフェイントを仕掛ける。これがやたらいい目を出して13成功。

ザウ うわぁ、もったいねぇ。普通に攻撃してればクリティカルだった!

GM その代わり、こっちは次のターンの攻撃は間違いなくくらうな。次、プロントンどうぞ。

プロントン 青い触手の根本あたりを狙って、普通に攻撃だ。

ザウ またクリティカル狙いか? 受けられたら面倒なんだが。

プロントン (ころころ)ありゃりゃ、17で失敗だ。

ミル さっきから、プロントンの振るダイスって偏りっぱなし。

バール 俺も普通にルートを使って攻撃。命中だ。

GM 受けたよ。んでもって、ルートに絡み付く……んだけど……。

バール 気にせず、次のターンはそのまま力任せに薙ぎ払うぞ。

GM 刃物だから、それが出来るんだよな。しかも〈聖剣〉だし。ま、気を取り直してこちらの反撃。ザウに(ころりんと)青が命中、赤のうち一本がファンブルで一回休み。

ザウ はい、受けました。

GM プロントンへは、赤の二本目だけ当たり。

プロントン うげ、巻き付かれた〜。

GM バールには、一本絡み付いていて、青が(ころころ)外れ、赤が(ころころ)当たり。

バール 盾で止めたぞ。

GM それから絡み付いている一本と、体力の即決勝負と、武器技能での即決勝負をしてもらおう。両方で勝てば、引き抜くと同時にそのまま斬り捨てられる。片方だけ勝ったらそのまま。両方で負けたらルートが奪い取られる。

バール 体力は1成功、武器の方は4成功だ。

GM こっちは、体力で失敗。武器で1成功。ということで、引き抜くついでにルートでダメージを与えて、バシュッと塵になる。一本片付いたぞ。

バール さっきから思っていたんだが……なんか、ようやく〈聖剣〉らしくなってきたな。(一同笑)

GM ミルには、赤が当たり、青は当たり。

ミル 受けて、よけた。

GM もう一本の赤は……ファンブル? 自分の腕か足に当てて半分ダメージか。でも、絡み付き攻撃だから、絡まっちゃって動けないことにしよう。お次、ミルの反撃どうぞ。

ミル 反撃はしないで、ボールを取りにいく。

 次のターン。ザウの攻撃は命中。さっきのフェイントが効いているので防御されることもなく、しかもダメージ決定ダイスででかい目を振って10ダメージ。この一発で、赤い触手の一本はほとんどちぎれかけ。プロントンは絡まれているので、何とか抜け出そうと体力の即決勝負をするが、負けてしまったのでそのまま。バールの攻撃はというと……

バール 普通に攻撃して命中。

GM 受けられませんでした。ばしゅっ! 二本目消滅。(一同笑)

 ルートもようやく〈聖剣〉の真価を発揮といったところ。

 触手の反撃。プロントンに右足に絡み付いている触手は酸を分泌し始め、鎧が白煙を上げ始める。今のところは鎧が防いでいてくれるのでプロントン自身はダメージを受けないが、これがもう数ターン続くと、鎧が完全に侵食されて、ダメージを受け始めることになる(←炎によるダメージと同じ扱いにしました)。しかも、残る二本のうち、青い触手の攻撃は受けで防いだが、もう一本の赤い触手が、今度は左足に絡み付いた。

 バールの相手の、一本残った触手は受けられてしまう。ミルへの攻撃も当たらない。この隙に、ミルは隔壁前まで移動して、空間転位弾を手に取った。

 というところで3ターン目。

ザウ 一本は、さっきファンブルして一回休みだったな。

GM そうだよ。

ザウ 絡み付かれても引きちぎればいいからな。さっきダメージを与えて潰れかけの方に、後ろ回し蹴り。

GM それって、普通の攻撃でもフェイント判定があったんだよな。

ザウ そうだよ。だから使ったんだ。(ころころ)フェイントは8成功。

GM まるまる引っかかるなぁ。8もペナルティーが来たら防御も出来んなぁ。

ザウ 攻撃はもちろん命中で、ダメージが……。

GM 決めなくていい。当たれば潰れるから。

プロントン 煙を上げている方を引き抜く。(ころころ)4成功。

GM (ころころ)今度は抜けた。お次、バールどうぞ。

バール まだ一本あったな。斬る。

GM (ころころ)絡まった。

バール まあいいさ。そいつもまた、引き抜くついでに斬る。

 しかし、今度は武器技能での判定には勝ったが、体力判定では負けたので、武器を引き抜いただけでした。

GM ザウへ攻撃。まず、さっき一回休みしていた赤いのがいくぞ。(ころころ)命中。青い方は(ころころ)これも命中。

ザウ 赤い方を(ころころ)受けて、青い方はよけ……無理だろうなぁ。攻撃的受けって、使えない?

GM それって、攻撃してきた腕とかを狙うやつだからなぁ。こういうにょろにょろした奴には無理でしょう。で、よけられた?

ザウ 駄目です。

 この後の触手の攻撃はどれも失敗だったり受けられたり、攻撃範囲に誰もいなかったり。ちなみに、プロントンは脱出に失敗しているので、さっきと反対の足の鎧が煙を上げ始める。

 次のターン。ザウはさっさと振り解きに成功。ミルは空間転位弾を投げられるように、隔壁から離れる。

ミル 次のターンには隔壁の露出部に投げつけるけど、どのくらいの大きさ?

GM 30メルチくらいにしておこうか。

ミル ええっと……

 プロントンは振り解きに失敗して、バールの攻撃も受けられてしまい、剣に巻き付かれる。さらにプロントンはもう一本の触手にも絡み付かれ、触手の酸のダメージはプロントンの足の鎧を侵食しきって、次のターンからはダメージを与えることになる。その代わり、ザウは触手の攻撃をはらいのけ、後ろ回し蹴りで青い触手にダメージを与えている。

ミルは空間転位弾を投げることにしていたのだが、その前に、青い触手の攻撃がクリティカルで成功。巻き付かれてしまった。

ミル いやー、ついに来た〜。振り解く。(ころころ)微妙だなぁ、3成功。

GM からまったまま〜。

 この後、バールはルートを引き抜くだけ。ザウはよけをファンブルして転倒。プロントンは足を一本振り解きに成功したが、もう一本からは酸のダメージを受け、ついでに青い触手の攻撃も防御できずに巻き付かれてしまう。ミルは向かってくる触手を払いのけ、さらに触手からの脱出に成功。

プロントン なんか、一本振りほどいたと思ったら、すぐに次のに巻き付かれるぞ。

バール 結局、ルートで片付けていくしかないのか。まずはザウかな。

ザウ 青い方を先に片付けてくれ。

バール 分かった。(ころころ)当たり。

GM それは(ころころ)受けた。べちゃっと。

バール またかよ。面倒な相手だなぁ。

 こんな感じで、たいした攻撃力を持っていない腐肉の触手が相手なのだが、数が多いのと、攻撃が受けられると逆に巻き付かれてしまうのとで、結構苦戦中なのであった。

ミル 巻き付かれているのは足だから……よし、投げちゃえ。3メルー以内に誰もいないかどうか確認。

GM いないよ。

ミル 投げる。

GM さっきより的が大きいから……修正は全部で-6か。

ミル ということは、8を出さないといけないのか。ちょっと厳しいかな。でも、最近どういうわけか7がよく出るから、それに期待しよう。えいっと。(ころころ)出ました、6です!

GM ぼきゅっと、はい消えた。で、半径は?

ミル (ころころ)1? 半分だから0.5メルー?

バール ……飛び込むにはちょっと小さいな。

ザウ 向こう側も、こちらとたいして変わらないだろうし。

ミル よって、全滅方向に方針を変更。

ザウ なに、バールの活躍ですぐに片付くさ。このターンで俺に絡まってる青いのは消えるしな。

バール そう簡単にいうけどな、体力と武器技能の両方で勝たなくちゃならないから、結構難しいんだぞ。

ミル だから、フェイントがかかる後ろ回し蹴りが強いのだな。

バール ええと、武器技能は-4成功、体力が-2成功。

GM おりょ、両方で負けてしまった。引き抜くついでに切り裂かれて、ザウに巻き付いていた青い触手は消滅。

プロントン 俺も脱出はあきらめて、このまま攻撃することにするぞ。

 片足に絡み付かれていても、適当なペナルティーで攻撃できることにしていたので、じつはこの方針の方が片付くのが早いはず。

 プロントンは、自分の足に絡み付いている触手の根本あたりを狙ってパイリングハンマーを振り下ろし、それを叩き潰す。体力即決勝負に勝って両足が自由になったミルやザウも、フェイントがかかる後ろ回し蹴りで、着実にダメージを与えてゆく。こうなると、どういうわけかGMのダイスの目も悪くなってくるもので、バールが〈聖剣〉ルートで攻撃するたびに、腐肉の触手は消滅させられてゆくのであった。

バール もちろん攻撃は命中。

GM (ころころ)また失敗。ばしゅっと、また消えた。

ミル 次は、今うちに絡み付いた青いのを消していただけると嬉しいです。

バール 分かった。マスター、次はそれな。

GM ええっと、絡まっているやつは酸のダメージだけど、まだ鎧で防がれて、ミルに巻き付いた青い奴の毒は(ミルに判定させて)効かなくて……。残りの攻撃は(攻撃と防御の判定を順にやって)全部防御されたか。ザウどうぞ。

ザウ 後ろ回し蹴り! 11ダメージ。

GM フェイントが良く効いてるよなぁ。防御失敗、べちゃっと潰れた。

 こんな感じで、叩き潰したり切り裂いて消滅させたり。途中何度か巻き付かれて、戦闘の進行はちょっと遅れたが、ほどなく触手を全滅させることに成功。触手からの酸のダメージも、大部分を鎧が引き受けてくれたおかげで、ダメージもほとんど受けずに済んでいる。もっとも、飛び散った腐肉やらその汁やら、巻き付かれた時の粘液やらで、ベトベトになってしまったけれど、気持ち悪いだけで、それ自体には害はないのであった。

ザウ よし、片付いたぞ。

ミル それじゃ次……へ行くんだけど、あの細いところくぐるのって、ちょっとヤバイかもね。

プロントン くぐっている途中に隔壁が開いて、戸袋(?)にはさまれるとか(笑)。

GM いくらなんでも、それは無しにしよう。ということで、隔壁を通過。

ザウ 途中で隔壁が開くこともなく。

ミル 当然、誰かがはさまれることもなく(笑)。

GM そういうこと。隔壁の向こう側は、いよいよ目的地の主制御室だ。バールだけは、一度入ったことがあるんだな。

バール そういえばそうだな。でも、見る影もないだろ? 一体どこがどうなってるんだ?

GM たしかに、すっかりぶよぶよの腐肉に覆われているからね。一応、部屋の中央のステージみたいなところとか、その周囲に制御机とかがあるのは分かるかな。

バール それで、ここでメモリを抜く作業をするんだったな。それで、面倒なのか?

GM ボタン一つというわけにはいかないけれど、ちゃんとアルシュがガイドしてくれるから大丈夫。

ミル それじゃさっさと作業しちゃおう。もちろん、妨害してくるだろうけど。

GM 当然。まず、君達が部屋に入ってくると、部屋の中央のステージのような台の上に立体映像が浮かび上がる。


〈悪魔〉

プロントン 何の?

GM アルシュの色違いね。

ザウ 色違い?

バール ようするに、格闘ゲームの2プレイヤー側ってことか。(一同笑)

GM たしかに、そんな感じだな(笑)。

ザウ 〈悪魔〉の姿じゃないわけ?

GM そう。単にここにある機械を使って映像を映しているだけだから。本当は、いろんな姿を作れるんだけど、そこまでの知恵はない。

ミル あらららら……。

ザウ なるほど。ボタン一つで出る映像しか使えないないわけか。

バール 単に色あせているだけだったりしてな。

ミル カラーじゃなくて白黒版? それで、出てきたからには御託があるんやろ。

GM そういうこと。「わざわざここまで追ってくるとは、無意味なことをしたものだな」

ザウ 無意味?

GM 「すでにこの船は、地上から何千メイルもの高度にいるのだ。わたしを倒したら、どうなるか、分かっているな?」

ザウ ……どうもその喋り方、〈悪魔〉っぽくないな。

ミル そやね。今まで出てきた奴らって、頭悪そうだったもんね(笑)。

ザウ 一応、文句を言っておくか。「ならば、地上に降りて正々堂々と戦え!」

GM 聞いちゃいないよ。「どちらにせよ、お前たちはここで死ぬのだ」

ミル 何で? 何で?

バール なるほど、どちらにせよ死ぬなら、お前を倒してからだな。

GM と言うところで、視覚判定か聴覚判定をどうぞ。

ミル 奇襲攻撃? 4成功です。

プロントン 俺も。

バール 俺は5成功、ザウは2成功だな。

GM 背後で何か動いたような気がしたので、振り向くと、対人レーザ兵器が君達に狙いを定めていた。(ころころ)バールに向かって発射。気付いているから普通によけていい。でも受けと止めは無駄ね。

バール また、よけだけかよ。(ころころ)よし、よけたぞ。

GM ちっ、外したか。バールの足元の床をレーザー光が焼く。アームの先にレーザー発射装置がついた、対人迎撃システムだな。それが4本。天井近くに設置されているから、普通の武器じゃ届かない。

プロントン 天井からかい。ちょっと面倒かも。とりあえず、隠れられそうなところは?

GM いろいろあるから、隠れていいよ。作戦を立てるまでの時間稼ぎには十分だろう。

ザウ さてと。あのレーザーも問題だけど、触手とかも出てきそうな雰囲気?

GM 出てくるだろうね。さて、〈悪魔〉の活動を止めるためにメモリを抜くんだが、そのメモリは、中央の立体映像を五角形に取り囲むような位置にある操作パネルに。埋め込まれている。そこで、各操作パネルの前まで移動して、3ターンかかる作業すると、メモリが抜けてくる。

バール 知力判定とかは、いらないのか?

GM アルシュさんがガイドしてくれるなら、不要だ。

ザウ 全部抜かないと駄目なのか?

GM さあ。3ヶ所で済むか、それとも全部抜かないと駄目か。

ザウ なんだ。黒ヒゲ危機一髪みたいに、運が悪いと(?)一発目から当たったりはしないのか。(一同笑)

GM それで、どういう順でやっく?

プロントン アドバイスは?

GM 「どこから抜いても同じです。3〜4箇所も抜けば、影響が出てくるはずです」

プロントン 分散して、一気にやるか?

バール いや、当然〈悪魔〉は邪魔してくるだろうから、操作する人間と、それを護衛する人間が必要だろう。

プロントン ということは、二人ずつの2グループか。

ザウ さっきまでの戦闘の感じからいうと、巻き付かれたりしたら面倒だぞ。全員一度に動けばいいんじゃないか。

バール そうだな。一人が操作、残り三人が護衛だ。

ザウ 俺、知力は10しかないから、当然護衛になるぞ。で、誰が一番知力が高いんだ?

バール 実は、この〈聖剣〉ルートだったりするんだが……。

GM 剣の姿じゃ、操作は出来ないなぁ。そもそも、それが出来るならアルシュさんの端末を接続すればいいだけだし。

プロントン それだと、後は誰でも変わらないな。

ミル そうなると、《治癒》が使えるプロントンを守るのがいいかもしれんね。パイリングハンマーの大ダメージが使えないのはちょっともったいないけれど。

バール そういうことにしよう。それと、あのレーザーも問題だな。

ザウ でも、天井近くで武器も届かないんだろ?

GM そうだね。飛び道具か魔法を使うか、《飛行》の霊薬で飛ぶかしないと無理だろう。接近さえしてしまえば、作りはやわそうだけどね。

プロントン 《石弾》使おうか?

ミル それなら、うちが《壁歩き》でいきましょうか。本当に、簡単に片付きそうなんね?

GM アームは細いし、そもそもアームの根本は壁に固定されているから、攻撃すれば必ず命中だろうしね。

ミル わかった。それじゃうちはあっちを片付けるから、ザウとバールとでプロントンの護衛をして。

バール それで決定だな。いくぞ。

プロントン ちょっと待った。今のうちに《治癒》の霊薬を飲んでおく。

ミル それじゃ隠れている間に《壁歩き》を使って……と、そのまえに《倍速》にしておこう。

GM 集中終わったことにしていいや。どうぞ。

ミル (ころころ)あれ? 失敗。仕方ないから《壁歩き》に集中。

GM ミルの呪文が失敗したところで、イニシアチブを決めるぞ。

 これが本当に最後の戦闘。レーザーは散発的に攻撃を仕掛けてくるが、物影にしっかり隠れているので、これは威嚇射撃にしかなっていない。

GM 立体映像は、物影に隠れている君達の様子を見て、手も足も出ないと思っているのか、余裕をかまして「フハハハハハハハハ……」とか高笑いしてる。それとも「ウケケケケ……」かな?

ザウ ふっ、馬鹿め。今に見てろよ……。

バール よし、移動開始だ。まずは一番近いところからだ。

プロントン あ〜あ、もう1ターンくらい笑っててくれないかなぁ。

GM レーザーの攻撃が(ころころのころころっと)うーむ、距離と移動速度の修正がつくから外れ。〈悪魔〉が機械に慣れていないからってことで、正確さボーナスをかなり減らしてあるんだが、それが効いてるな。

プロントン あ、それならあまり恐くないかも。もう少し走り回ってるから、ミル、その間に発射装置を壊してくれ。(一同笑)

GM それから、近くの床とか壁に貼りついている腐肉の塊が、ぶよぶよと動き始める。ずいぶんと大きな塊のようだ。はい、ここで次の人どうぞ。

ミル 《壁歩き》は成功です。呪文発動したら移動できたよね。

GM そうだね。それから、残りの人は走って操作パネルのところに移動か。次のターンから操作できるな。さっさと回ってきて、またまたレーザー攻撃。とりあえず近付いてくるミルに狙いを変更して撃つが、(ころころ)抜きうちと距離修正があるから、そう当たるもんじゃないな。(ころころころころころころっと)しかも一機ファンブルしてるしぃ。ミルは、次のターンで壁のところまで到着していいや。

ミル 移動移動。

ザウ それで、俺達はパネル前に到着だな。全力防御。

プロントン パネル操作1ターン目。ガイドしてくれるから、判定はいらなかったね。

GM あ、ファンブルしないかだけは一応振ってくれ。

プロントン はい。(ころころ)大丈夫。

バール それで、おれも全力防御だ。

GM 回ってくるのが早いな。レーザーの攻撃はバールに1発、ミルに2発。もう一発はファンブルしてたから休み。(ころころっと判定して)うーむ、さっきの戦闘と違ってダイス目が悪いぞ。全部外れ。

ミル で、このターンで壁に到着。次から壁歩きね。

ザウ で、あいかわらず全力防御。

プロントン で、操作2ターン目。

バール で、全力防御。

GM で、またレーザーか。(ころころっと)ザウに攻撃成功しているから、よけてくれ。

ザウ うー、全力防御してたのに!

GM ダメージくらった分けね。ダメージは(ころころ)2点の刺しダメージ。鎧は役に立たないからね。

ザウ 了解。

プロントン 操作3ターン目。

GM うにーんと、何か透明なクリスタル柱のような物が抜けてきた。

ザウ で、次のターンで抜け切るんだな。

GM ここまで操作したら、あとは放っておいても完全に抜けるよ。次の操作卓へどうぞ。

バール そういうことなら、すぐに移動だ。

ザウ 抜けかけのやつを、〈悪魔〉がまた押し込んだりしないかな? 

プロントン 操作が終わったってことは、もう端末は用済みなんだな。その辺の床に投げ捨ててやれ(笑)。

GM こらこら。操作卓といっても、パソコンとかが乗っているわけじゃなくて、パネルにモニタとかボタンとかが埋め込まれているんだよ。抜けたメモリを戻すのにも、いろいろ複雑な操作が必要だ。〈悪魔〉は多分そこまで理解していないから、大丈夫だ。

プロントン それじゃ安心して移動しよう。

GM 移動し始めたところで、レーザー攻撃。(ころころ)外れ、(ころころ)外れ、(ころころ)外れ。やっぱりこれだけ距離があると当たらんな。もう一発はミルに。これだけ近付いてくれれば、そろそろ当たりそうなもんだが(ころころ)ほら、当たっとるぞ。

ミル よける! (ころころ)あ〜、失敗した〜ぁ。

GM ダメージは(ころっと)3の刺しダメージ。

ミル 倍の6!? 痛い! 生命力の半分越えましたが。ひょっとして、転倒?

GM 朦朧状態になって、生命力判定に失敗すると転倒だね。

バール おっ、壁から墜落か?

ミル まだ登る直前だから大丈夫。(ころころ)あ〜、でも転倒したぁ。

GM というところで、ミルの行動順だが……朦朧状態か。

ミル 誰か、治療してください……。

プロントン こんなに離れてたら呪文は届かないよ。

ミル あ゛〜、次のターンでレーザーに狙われたら……

GM フフフ、蜂の巣だね(ニヤリ)。

ミル それは嫌ーっ!

バール でも、ここからじゃ助けに行きようもない。狙われないことを祈るしかないな。

 そういうバールたちは、次の端末に向けて移動中。レーザーの攻撃は、倒れたミルは無視して、移動するバールたちを狙うが、ますます距離が離れているのでかすりもしない。

 次のターン。ミルは朦朧状態からの回復に失敗。まだ倒れたままである。バールたちは次の操作パネルに到着。バールに向けて発射されたレーザーの攻撃は成功したが、バールはよけに成功。

GM 今までに当たったのは2発だけかよ。効率が悪いから、攻撃手段を変更だな。

ミル (ころころ)よーし、朦朧状態から復活! 壁を走って攻撃しに行きます。

バール 俺とザウは全力防御。

プロントン 1ターン目操作(ころころ)大丈夫。ファンブルはしない。

GM この戦闘、ターンの回りがやけに早いよな。さっきも言ったように攻撃手段変更。プロントンたちがいる操作パネルの近くの床の腐肉が盛り上がり、攻撃を仕掛けてくる。

ザウ でかいのか?

GM でかいね。これまで戦ってたのは触手って感じだったけれど、こいつは2メルーくらいの大きさの塊。そいつがバールとザウに絡み付く……と言うか、のしかかってくる。(ころころ)両方、攻撃成功。

ザウ 受けに成功。

バール 同じく、受けで成功。

ミル レーザーは?

GM これだけ離れちゃ撃っても当たらないし、根本にいるミルには攻撃できない。

ミル それじゃ今のうちに、アームの根本を狙って回し蹴り(ころころ)バキッ、12ダメージ。

GM 一本破壊したぞ。それで、ザウとバールはどうする? 全力防御? それとも攻撃?

ザウ 普通に攻撃しよう。後ろ回し蹴り!

GM (各種判定をして)7ダメージか。ほい、お次。

プロントン 操作2ターン目。

バール これだけでかいと、ルートで一発とはいかないだろうな。(ころころ)命中、効いたら6発ね。

GM そうだね。ある程度ダメージを与えないとね。(ころころ)防御失敗ですね。さすがに、一発で消し飛ぶなんてことはない。肉塊の攻撃は、ザウの方に成功してる。

ザウ 今回は全力防御じゃないんだよな。(ころころ)う、失敗した。

GM では、のしかかってきて組み付かれたと。

ザウ 振り解きか……。相手がでかいから大丈夫かな? 

GM 難しいんじゃないのかね。(ころころ)ほれ、6成功。

ザウ 駄目だ。脱出できません。

プロントン ええっと、とりあえずパネル操作3ターン目で、メモリが抜けてくるんだが……。ザウが捕まっているんだよな。

GM どうする? 「ザウ、ここは任せた!」とか言って、バールと二人で次の操作パネルまで走って行ってしまうというのもありだけど。

バール 確かにその手もあるな(笑)。

プロントン ええと、まだ3ヶ所残っているから、救出していった方が良さそうだな。よし、次のターンは、パイリングハンマーで殴るぞ。

GM でも、この状態で攻撃を外したりよけられたりしたら、ザウに当たる可能性大だ。それでもやる?

ザウ おいおい、そんなので殴られるくらいなら、俺のことはいいから先に行ってくれ(笑)。

プロントン 大丈夫。防御される可能性はあっても、外す可能性はほとんどないから。それに、こいつらはよけたりしないで、受けで武器を絡めとろうとするだろ?

ザウ それもそうか。それじゃ信頼するぞ、プロントン。

プロントン 任せておけ。

バール そういうことなら、ザウにのしかかってる奴を切ろう。当然命中はする。

GM (ころころ)ダメージ下さい。

バール ええと、9ダメージだな。

GM そのダメージで……ルートで切り裂いた傷口が広がり、肉塊の半分以上が消滅する。残った部分はぐにゃりと力を失い、そしてどろどろと溶け始める。ザウは脱出していいぞ。

ミル さすがルート斬り、よく効くわ。

GM それで、こちらの攻撃だけど、もう一体の肉塊はバールを攻撃して(ころころ)外れ。

 ミルは回し蹴りでレーザーのアームをまた一本破壊。ザウ、バール、プロントンの3人は、次の操作端末に向かって走る。後ろから、肉塊が追いかけてくるが、こいつは遅いので追い付けない。

ザウ 移動が遅いのはいいけどさ、どうせ、いつでもどこでも引っ込んだり出たり出来るんだろうな。

バール だろうな。ま、そうなったとしても、今までとやることは変わらないさ。

プロントン そういえば、立体映像は、今、何やってるんだ? まだ笑ってる?

ミル そういえば、メモリを抜くごとに、遅くなるんやなかったっけ?

ザウ 「わーはっはっはっは、(声を低くして)わーーはーっはーっはーっ、(さらに低くして)わーーーはーーーっ、はーーーっ、はーーーっ、はーーーっ」って?

GM 今は、レーザーと腐肉を動かすので精いっぱいだから、立体映像の方まで手が回らないんだよ。きっと。

バール 消えてるのか。それとも、固まったままかな。まあ、邪魔にならないならどうでもいいさ。


勝利

 ミルが3本目、4本目のレーザー発射装置を破壊している間に、バールたちは次の端末に到着。プロントンはすぐに端末の操作を開始して、バールとザウは全力防御体勢。追いかけてきていた肉塊は床に引っ込み、その代わりにバールとザウのすぐ横に、また2体の肉塊が盛り上がってきて、攻撃を仕掛けてくる。

ザウ うわ〜、全力防御なのに、またくらってしまったぁ。

ミル こっちは全部片付いたから、うちも今から手伝いに行くわ。それまで、何とか頑張れ!

GM それで、脱出してみる?

ザウ 一応やってはみるけどね。(ころころ)おっ、6成功だ。

GM (ころころ)残念、こちらは8成功です。

プロントン ザウ、頑張れ、我慢しろ。次のターンでここのメモリも抜けるぞ。

バール ザウに絡まってるのを攻撃。(ころころ)普通に当たりだ。

GM それは受けた……というか、絡み付いたというか。そして、肉塊の行動。まずバールの横の奴が、バールに絡み付こうとして、攻撃判定は成功。

バール 盾で止める。(ころころ)止めた。

GM ザウに絡まっている青い肉の塊から、毒を分泌。生命力-4判定。

ザウ -4?

GM でかいから、量も多いし毒も強い。

ザウ (ころころ)うーむ、何とか成功。

GM それなら何ともない。でも、何か腐肉から分泌されてきてるのは分かるかな。

ザウ 何か出たぁ。(一同笑)

バール き、緊張感のかけらもないぞ。ピリピリするとか、そういった感じか?

ザウ そうかも知れない(笑)。

GM それから、ミル。

ミル え? うち?

GM バールたちのところに向かって壁を駆け降りているんだが、その目の前の壁が盛り上がり、にゅるんと触手が飛び出してくる。

ミル 嫌やなぁ、また出てくるの?

GM (ころころ)ありゃ、攻撃失敗。

ミル そいつは無視してさらに移動。

ザウ 脱出(ころころ)は、そもそも失敗だ。

プロントン 操作3ターン目。メモリが抜けたぞ!

GM ついでに、肉塊の動きがちょっと動きが鈍くなったみたい。

バール ルートを引き抜く。本当は切り裂きたいんだが……体力判定では負けるだろうな。

GM そうだろうね。武器技能で負けないようにしないと、ルートを奪いとられるぞ。

バール ええと、体力はちょうど成功。これは駄目っぽいな。武器の方は-7。

GM ほい、ひっこ抜いただけね。肉塊の攻撃はバールに(ころころ)当たってて……。

バール 止めた。

GM 青い方からはさらに毒を分泌。抵抗して。

ザウ (ころころ)ありゃ、ペナルティー無しでも失敗だわ、こりゃ。

GM では毒の効果は(ころころ)4か。ええと……バーサークだってさ。

バール なにぃ!

プロントン これじゃ助けようにも、危なくて近寄れないじゃないか。

ミル なんか、ザウが急に暴れ出したみたい。

ザウ それで、毎ターン全力攻撃なんだが……この場合、全力振り解きってあるの?

GM ……ないかも。それから、ミルに絡み付き攻撃が成功。

ミル シールドバトンで受けてる。うちは、やっぱりそいつは無視して、さらにバールたちの方に移動。

ザウ バーサーク振り解き(笑)。(ころころ)ありゃ、失敗。

プロントン バーサーク中の彼を助けていいものか……。

バール というか、肉の塊の下で相変わらずもがいているだけで、俺達から見たら、今までと何も代わらないかも(笑)。

プロントン 言われてみればそうかも。それじゃ助けるしかないなぁ。(ころころ)〈準備〉失敗。このターンは構えただけだ。

バール おっ、クリティカルで命中。効果はただの当たりだが、ルート・アタックで8発。

ミル ルート・アタック?

ザウ 斬るたびに、ルートが「はーっ、とりゃーっ、とーっ!」とか叫んでくれるとか(一同)。

GM ザクッと切り裂いて……と。倒してはいないけれど、せっかくのクリティカルだから、ザウを解放してやるかな。

プロントン ちょっと待て、それは本当にクリティカルなのか?(笑)

GM 一応、バーサークしてても、まずは敵の方に行くはずだから。

 肉塊の攻撃はどれも失敗。ミルを追ってきていた触手も、攻撃が届かなくなったので壁に引っ込んでしまった。ミルは相変わらず移動中。バーサーク中のザウは目の前の青い塊に全力2回攻撃を仕掛け、一発ダメージを与えたものの、二回目の攻撃を絡めとられて、再び巻き付かれてしまった。

プロントン 全力攻撃か……やっぱりバーサークだよな(笑)。

バール 救出しても、どうせまた全力攻撃を仕掛けて捕まるだろうから、とりあえず放っておこう。頑張れよ、ザウ!

GM では、その二人は4ヶ所目に向かうということで。

ザウ うおーっ、敵だ敵だ敵だーっ!

 バールとプロントンは4ヶ所目に移動して、操作を開始。ミルは逆回りで走ってきて、バールたちとの合流を目指す。ザウはバーサークしたまま振り解きを試みるが、自分一人の力だけでは、ちょっとやそっとで抜け出せるものじゃない。毒への抵抗は成功しているのだが、それも長く続くもんじゃない。

GM ザウ、また毒に抵抗。

ザウ (ころころ)あー、やっぱり。そろそろ失敗すると思ってたんだ。

GM それでは、(ころころ)うん、周囲の物すべてが歪んで、怪物のように見えます。

ザウ どうせバーサークしていて、その辺の物全部が敵なんだ。関係ないね(笑)。

バール でも、攻撃に修正がつくかも知れないぞ。

GM その通り。足元とかも歪んで見えるからね。攻撃に-4修正ね。

ザウ でも、振り解きには関係ないだろう。

GM そうだね。まずは脱出することだ。それから、ミルの目の前に一つ、大きな赤い塊が盛り上がってきて攻撃。

ミル 受けた。そいつには後ろ回し蹴りや。(ころころ)フェイントは-3成功で、攻撃は成功。

GM (ころころ)ダメージ下さい。

ミル 4ダメージ。うーむ、一人で戦っていて巻き付かれたら脱出も難しそうやから、さっさとバールたちと合流した方がいいかな。

ザウ 振り解きは、4成功。

GM あ、それは成功してる。振り解きました。

プロントン 一回目の操作をしまーす。

バール 全力防御だ。

GM それでは、ザウの相手は引っ込みます。

バール まずい、こっちに専念するつもりか?

GM そのかわり、ミルの方にもう一体、今度は青いのが出てくる。攻撃は(ころころ)はずれの(ころころ)当たりか。

ミル (ころころ)防御成功。

GM バールの横に赤いのが生えてくる。(ころころ)当たり。

バール 全力防御しているからな。大丈夫だ。

GM こちらの行動はこれで終わり。ミルさんどうぞ。

ミル こいつらを無視して、プロントンの護衛に移動したいんやけど。回り込んだり出来ない。

GM 遠回りしていいなら、何とかなりそうだね。

ミル それなら移動する。

ザウ 一番近くの敵かも知れない奴に、後ろ回し蹴りをしたい。

GM となると……ザウかプロントンのところに向かって来るのだな。

ザウ えーっ? その辺の操作卓とか、立体映像とかの方に行かない?

GM そういうのは歪んで見えても、動いてないもの。

バール 俺か、プロントンか、俺と戦ってる肉塊だな。多分、この辺りのがまとめて怪物に見えるんだろう。

ザウ 仕方ないな。それじゃ三分の一の確率で、どれを攻撃するか決めるってことで、このターンは全力移動だ。

プロントン 2ターン目〜。

バール 全力防御。今、絡まれるとヤバイ!

GM ミルが移動しているから、それを追いかけてくる。バールに攻撃は(ころころ)はずれだ。それからプロントン。

プロントン 何?

GM 知覚判定。

プロントン (ころころ)成功したけど、何事?

GM 一瞬、何か嫌な予感がてパネルから手を離した。次の瞬間、パネルの表面を稲妻が走る。

ミル 最後のあがきやな。

プロントン しかし……これじゃ触れないぞ。

ザウ 放電なんかしたら、メモリが飛びそうだけど(笑)。

ミル 光コンピュータとか?

GM まあ、そんなところだ。そういうミルは移動して、そろそろプロントンたちと合流していいや。追いかけてきていた肉塊はやはり追い付けなかったので、途中で床に引っ込んでいる。

ミル またその辺から生えてくるんやろな。

GM ザウもここまで移動してくる。さて、ぐにゃぐにゃの化け物が4体──ミルと、プロントンと、ザウと、その相手──がいるんだが、ミルはちょっと離れているな。

ザウ では残り3体のどれに向かうかランダムで決めよう。バールから時計周りで(ころころ)1!

バール 俺だ。(一同笑)

ザウ ……。うおーっ、行くぞ、ダメージ+2の全力後ろ回し蹴り! まずはフェイントが8!

バール ふっ、11成功で効いてないぜ。

ザウ それで、攻撃が普通に成功。

バール ええと……刃物で受けて大丈夫だったっけ?

GM 素手とかの攻撃を刃物で受けた場合は、技能判定で成功すればダメージを逆に与えられるんだけど、しなけりゃいいんじゃない?

バール そうだな。ってことで(ころころ)成功。

プロントン そっちはバールに任せて……操作卓、まだ放電してる?

GM さっきの放電は一瞬だったから、今は止まってるけど。

プロントン 触って操作する。

GM ほい、抜けてきました。また移動だな。それで、バールは全力防御だったから、こちらの攻撃。すぐ近くに青いやつがまた生えてきて……と。ザウを攻撃する意味はすでにないので、他の人を選んで(ころころ)バールとミルに二体ずつ向かう。(ころころ)どちらも、1発ずつ攻撃成功。

バール ほい、止めた。

ミル 受けた。それで、うちも全力防御ね。

GM 次のターン。ザウどうぞ。

ザウ バールに回し蹴りを二回攻撃。でも、-4修正がついてるんだよなぁ。(ころころ)普通に当たりだ。

バール うごっ、くらっちまったぜ。

ザウ 9ダメージだ。

バール 9発か。鎧で防ぐとはいえ、結構来てるぞ。

ミル ザウ、かなり迷惑やなぁ。

バール 迷惑どころか、かなり嫌な敵なんだが(笑)。

GM なになに。ようやくバーサーカーらしくなってきただけだよ。

ザウ それで、全力攻撃の二発目も当たってるぞ。

バール そっちはよけた。

プロントン さっきの電撃でダメージを受けたから、《大治癒》がかけられるうちにかけておこう。集中します。

GM ということは、移動しないんだね。バールとミルは?

バール 全力防御……じゃなくて、ザウに足払いをかけよう。防御出来ないんだから、仕掛ければまず当たるだろう。

ミル それならうちが引き受けようか? 命中の後、敏捷力との即決勝負があるはずやから。

バール ミルは、このターンは全力防御だろ? 俺がやるよ。格闘技能で判定でいいかな?

GM 本当なら、マーシャルアーツの格闘動作なんだけど……相手は防御は一切しないバーサーカーだ。おまけしておこう。

バール ほい、攻撃成功。

ザウ (即決勝負して)負けた。ズデーン。

GM そのバールに、肉塊の攻撃。さすがに4本目のメモリが抜かれたんで、かなり動きが鈍くなってきてるが(ころころ)外れの外れ。ミルに(ころころ)はずれの(ころころ)ファンブルだ。一回休みね。

ミル 数が増えてきたから、ちょっと減らさんとな。全力防御をやめて、後ろ回し蹴り!

GM ごきゅっとダメージをくらった。

 このターン。ザウは起き上がろうとしたのだが、同じターンのバールの行動で、再度転がされる。プロントンはバールに《大治癒》をかけて、さっきザウから受けたダメージを全回復。そのまま最後の操作卓に向けて移動を開始。肉塊の攻撃は、だいぶ動きが鈍くなっているせいで成功せず。

 次のターンの行動で、ミルは肉塊を一つ蹴り潰す。転倒しているザウは体を起こし、プロントンとバールは転んでいるザウを残して、次の端末へと移動中。肉塊の攻撃は、またも効かず。

ミル 4ダメージぃ!

GM ごきゅっとな。で、ザウが起きる。

ザウ 起きた。

プロントン まずい、またザウが攻撃してくるぞ。

バール 大丈夫だ。さっきと違って、今度はザウの横に本当の敵がいるからな。

ザウ それでいい?

GM いいぞ。

ザウ それじゃ後ろ回し蹴り2連発!

GM うわぁ……まだ潰れないけど……ここでザウとミルを相手にしていてもしょうがないんだよな。よし、全部床に引っ込む。

ミル で、プロントンたちを攻撃するつもりか。急いで援護のために移動。

ザウ ん? 敵がいなくなった。バーサークからの回復判定していい?

GM 敵を倒したわけじゃないからな。しかも、普通のバーサークじゃなくて毒の影響だし。ま、本当に一体蹴り潰すまでそのままってことで。

ザウ では、新たな敵を求めて、プロントン達を追いかけることにしよう……って、その前にミルがいるか(笑)。回し蹴り、後ろ回し蹴りだ!

ミル やっぱりそうなるんかぁ!

プロントン ザウとミルとで、後ろ回し蹴り対決だ。(一同笑)

 ザウの攻撃は-4修正がついているので、どちらも決まらず。その間にプロントンはパネルにたどり着いて操作を開始。ザウはその近くで全力防御体勢。その周囲に2体の肉塊が盛り上がってくる。さらに、ザウの攻撃を防ぎつつプロントン達と合流しようとするミルの前にも、さらに二体の肉塊が出現。

GM それから、プロントンは知覚判定。

プロントン 成功! また電撃か!

GM そうだよ。

プロントン ええと……そうだ、《危険感知》をかけておけば、電撃が来る前に分かるかも。

GM 戦闘中にかけたとしても、周り中危険だらけだから、役に立たないと思うぞ。

プロントン 言われてみればそうかも。

 出てきた肉塊の攻撃を防ぎ、ミルが掃腿でザウを転倒させる。そしてプロントンはパネルの操作を続ける。バールはプロントンを守るために、全力防御を続けている。そして、再び〈悪魔〉側の行動。

GM まずいー、最後のメモリが抜かれたら、活動が停止してしまうではないか。ということで、プロントン達に戦力を回せるように、ミルを片付けよう。

ミル ど、どうするつもりや?

GM 肉塊二体のの全力二回攻撃! (ころころ)当たりの(ころころ)当たりの(ころころ)おっ、また当たりで(ころころ)当たり!

ミル よ、4発来るわけね……。(ころころ)受けて……(ころころ)よけて……(ころころ)し、失敗して、(ころころ)よけ。一発だけね。

GM まあ、一発当たれば、後は何発当たっても同じなんだけどね。絡み付かれました。

ミル プロントン、急いで!

GM それから、バールにも同じく全力攻撃二回で(ころころのころっと)ありゃりゃ? 今度は1発しか当たらん。

バール 受けたぞ。

GM それから、操作させないようにパネルに電撃を流し続けよう。

プロントン あとここだけなんだ、無視して操作だ!

GM だよね、普通は。それで最後のメモリが抜けてきた。それと同時に、周りの肉塊の動きも止まる。

バール でも、止まらない奴が……。

ザウ というか、動いているのはバール達だけだろ。うおーっ!

GM あと、活動停止とともに、中に含まれている毒とかが一気に流れ出すから、ミルは脱出前に一回生命力判定ね。-4修正をつけて。

ミル さ、最後にまだあるんね。(ころころ)ほっ、成功です。

GM では、抜け出していい。


帰還

プロントン とりあえずメモリは全部抜いたから……アルシュさん、後はどうすればいいんだ?

GM 「そこのパネルの蓋を開けて、接続コードを出して下さい。船体との接続が出来たら、後は私が片付けます」

バール だそうだ。となると、残りの問題は……

ザウ うおーっ! そろそろ追い付いたか?

バール 足払い。

ミル 掃腿。

ザウ ずでん! 起きる。

バール 足払い。

ミル 掃腿。

ザウ ずでん!

バール 正気に戻るまで、転ばせ続けるしかないな(笑)。

プロントン アルシュさんの端末、接続したよ。あとは任せればいいそうだから……頭をハンマーで殴って気絶させれば、起きた時は正気に戻ってるんじゃないかな。

ミル そ、それは痛そう(笑)。

ザウ パイリングハンマーで殴られるくらいなら、ミルのかかと落とし方がましだーっ!(一同笑)

プロントン で、アルシュさんは?

GM アクセス中です(笑)。

 結局ザウは、バールの足払いで転ばせて、そこにミルの頭を狙った手加減回し蹴りが炸裂。

GM 炸裂して、ザウの頭がもげて、サッカーボールのように飛んでいったりして。

ミル だから、そこまで思いっきり蹴ったりしないってば(笑)。手加減して、ダメージ1D+1の蹴りね。転んでるし、防御もしないからまず当たると思うけど、そのまま命中でいい?

バール クリティカルがあるかも知れないぞ。

ミル あ、そうか。それじゃ一応……

ザウ ダメージ3倍とか出すなよ……。

ミル 大丈夫、普通に命中です。それでダメージが1D+1で……あ、ゴン。

プロントン どうした?

ミル 頭蓋骨で全部止まった(笑)。

ザウ うおーっ、怒ったぞ! 今、俺の頭を蹴った敵を攻撃するために、起き上がるぞ!

プロントン 大丈夫、俺もちゃんと、パイリング・ハンマーを振りかぶってたところだから。(一同爆笑)

ザウ 殺す気かーっ!

プロントン 大丈夫だって。ちゃんと手加減してるから。(ころころ)ええと、ありゃ、頭を狙ったから、部位修正のせいで失敗だ。

ザウ というか、戦闘が終わったんだから、バーサークから戻っちゃ駄目?

バール 普通のバーサークならそれで良かったんだろけどな。

GM 毒の影響だし、バーサークから回復してもまわりのグニャグニャはそのままだし。

バール それって、どのくらい続くんだ?

GM 5分間。

ザウ それなら、その5分間の間、転び続けてればいいじゃないか〜。

ミル うーん、でも、途中で足払いが失敗するかも知れないし。

プロントン 誰かが組み付いて動きを止めて、それで頭に蹴りとかハンマーとか……

ザウ いじめだーっ!

ミル いっそのこと、絞め落とそうか?

バール あ、それ名案。

GM では、すったもんだの末に、ザウを絞め落としたということにしよう。

ザウ ぐえっ! きゅ〜ぅ……

GM さて、君達がそうやっている間に、アルシュさんは船のシステムを掌握。機能を正常に回復させてゆく。そして、「とりあえずは、こんなところですかね」と、制御室の中央に色違いじゃないアルシュさんの立体映像が投影された。

バール で、このドロドロした奴らはどうするんだ?

GM 「今から片付けます」

ミル ん? 何かするん?

GM まずは、立体映像が投影されている台の周辺の腐肉が、どういった仕組みかは知らないが、突然消し飛ぶ。

一同 おおっ?

GM その様子は、ルートで腐肉を消滅させた場合と良く似てるね。「その間、ミルさんたちはこちらにどうぞ」

ミル 移動する〜。

GM それから、アルシュは船の全機能を利用して、〈悪魔〉の肉塊を一片も残らず消滅させてゆく。防御システムのレーザーやバーナーで焼き払われたり、突然肉塊が燃え上がって灰になったり、最初に見たようにきれいさっぱり消滅したり。その後を、清掃システム「お掃除君」たちがきれいに磨き上げてゆく。

プロントン 適当に片付いたところで、ちょっと外を見てみたいんだけど。俺達、今、どの辺にいるんだ?

ミル 誰も知らないところだったらどうしよう?

バール 宇宙からルナルを見た奴なんていないからな(笑)。

GM 「見てみます? バールさんたちの気が散るといけないと思って、戦いの間は黙っていたのですが、かなり危ないところでしたよ」といって、制御室のスクリーンに映し出されたのは、月明かりの中に浮かび上がる、何かやたらと高い崖というか、岩壁と言うか。

ミル ? どこ?

GM 「この辺です」と言って、スクリーンの一枚の映像が切り替わり、地図が映し出される。現在位置は〈悪魔〉湖の壁のすぐ横だね。

バール 〈悪魔〉湖の壁?

GM 「あと数分遅かったら衝突するところでしたよ」

ミル そ、そうだったん?

GM そうだったの。まあ、壁を崩して、中に閉じ込められている無数のドロドロに混ざりあった〈悪魔〉たちを解放しようとしていたのだな。

ザウ なるほど。ま、ぶつからなかったならいいや。

バール 騒ぎにならないうちに、スティニアに戻ろう。どうせ、一旦戻らないとルートを元に戻せないんだしな。

ミル そうそう。〈白金の姫〉とやらに体を預けたままだし。

プロントン でも、本当にスティニアに戻っていいのかな?

バール いいんじゃないか? ルートを元に戻さなくていいというなら構わないけど。まあ、政治的にはいろいろ問題はあるかも知れないが。

GM まあね。でも、この船のアルシュさんだって、それについてはいろいろ考えてるし、地底湖に沈んでいた頃と違って、船本体の制御を完全に掌握したから、スティニアが何か企んでいても、いくらでも対抗策が取れる。

ミル それじゃ、まずはグリトグラ村に戻ろうか。

プロントン でも、グリトグラ村はこの船に壊滅させられたんだろ? その船が戻ってきたら……

バール 大パニックだな(笑)。

 でも、一応事情を知っているグリトグラ村の方が、事情も分からず壊滅させられた村や町の上を通って住民をパニックに追い込むよりはましだろうということで、結局、グリトグラ村に戻ることに決定。

 村上空まで戻ってくると、案の定、村人達は大慌て。しかし、船がそのまま静かに着陸すると、一転、バールたちを出迎えるために村人達が集まってきた。

バール ……あ。

GM どうかした?

バール 同行者のスティニアの三人を忘れてきたようだ。(一同爆笑)

ザウ そういえば!

バール ま、いいか。自分たちで戻ってくるだろう(笑)。

ミル 今ごろきっと、翼人と親睦を深めて、楽しんでるわよ。

 数日後。連絡を受けた〈白金の姫〉らがルートの体を運んできた。そして、その日のうちに、ルートの精神を、剣から本来の肉体に戻す作業が行なわれた。バールはそれと引き替えに〈聖剣〉ジャスティスをスティニアに返還。ジャスティスは再び、王城の宝物庫で保管されることとなった。

ミル ルート、元の体に戻った感想は?

GM うーむ、本人から聞けないのが残念だな。

プロントン それで、この船とアルシュさんはどうなるんだ? スティニアに渡しちゃって、大丈夫なのか?

GM 大丈夫じゃないけど、何か企んでいたとしても、アルシュさんは強制的に排除するだろう。まあ、超々高空に浮いていれば、手の出しようもないしね。まあ、その前に、故郷に帰る人がいるならば送っていってあげよう。ルートとかミルは、クラースに帰るんだろ?

プロントン おれは……歩いて数日だから、送ってもらわなくてもいいよ。また、村人がパニック起こすと困るし(笑)。

GM それではこれで、「黒い〈聖剣〉ジャスティス」のキャンペーンは終了。途中だいぶ間が空いたりしたけれど、まあ、何とか終わりにできてよかった。ご苦労さまでした。

ザウ ……〈龍〉の力は?

ミル だから、勘違いだったんでしょう(笑)。


ザウ

 ミルとルートがクラースへ帰った後。ザウは龍闘技寺院へと帰り、後輩たちの指導をしていた。数年前、〈龍〉の力を手に入れるために、〈聖剣〉ジャスティスの謎を追い、ザウはこの寺院を飛び出した。結局、〈龍〉の力というのは、彼の求めていたものとは意味が違っていたのだが、仲間たちと共に旅をした経験は、決して無駄なものではなかったはずだ。

 その旅の途中で、一度寺院に戻ってきた時に、師範はザウにこう語った。

「苦しい旅によって培われた、己の力と技。それが〈龍〉の力を得るということではないのか」

 そう。それで納得したはずだ。俺は確かに強くなった。しかし……

ミル やっぱり、本当の〈龍〉の力を得たかった?

ザウ いや、それはそれで、師範の話で納得した……ことになってるんだけどね。

ミル まあ、常に己を高めるための道を探る。それが、格闘家ってもんやからね。

バール また、別のもんを見つけて旅にでも出るか?

GM 龍闘技寺院の物置の掃除をしていたら、ザウの頭の上に、何やら巻物がポテッと降ってくる。

ザウ ん? なんだこりゃ? ……ふむふむ……ええっと……。(数刻後、何とか巻物の題名だけは解読成功)……こ、この『宇宙力』とは!?(一同爆笑)

バール 「今度はこれだぁ!」って?(笑)

ザウ そうそう。そういえば、あの船は確か「宇宙船」とかいっていたな。何か関係があるかも知れない。

バール だから、まだ巻物の題名しか解読出来てないんだってば(笑)。

ミル こういう難しいものは、ルートに相談だ! って?

ザウ よーし、師範! 俺は今度は『宇宙力』を探しにいくぞ!

GM い、行くのか?


プロントン

 スティニア山奥のとある小さな村。このあたりには、半独立の村や町が点在しているのだが、ここもそんな辺鄙な村の一つである(まあ、スティニアの役人がうるさいので、一応、税くらいは納めているのだが)。

 そんな辺鄙な村の、とある工務店。腕のいいことで近隣の村々で評判の大工、ガテン・ナインス親方の店である。村に帰ってきたプロントンは、ここで、これまで通り大工の仕事を続けている。

「おーい、プロントン。午後からエルザ婆さんとこの雨漏りの修理だぞ」

「はい、親方。分かってますって」

「分かってるなら、ぽーっとしてないで、さっさと部材の準備をしねえか」

「あ、はい。すいません」

 ぽーっとしていたのは、少し前までの旅を思い返していたからだ。そして、思い返すたびに疑問に思うことがある。つまり、これまでの事件は、一体なんだったのだろうか? 成行きで手伝うことになり、とんでもない〈悪魔〉と戦い、そして、彼らは風のように去っていった。

プロントン そういえば、金銀財宝の類とは、全然縁がなかったな。

GM それどころか、報酬も何ももらってないんじゃない?

プロントン ……赤字じゃん。

ミル まあ、うちらの目的はお金じゃなかったし。

バール 必要なら奪えばいいし。

GM それはバールだけだってば(笑)。

プロントン スティニアから、金一封とかない?

バール うーむ。ジャスティスを返すことと、俺とザウの手配を解くのが、協力の条件だったからな。何ももらってないんじゃないか?

プロントン ……結局、俺は何しに行ったんだろう?

ザウ 体と技を鍛えに行った。それでいいじゃん。

ミル そうそう。

プロントン ……どうも納得できないなぁ。


バール

 〈聖剣〉ジャスティスは、再びスティニア王城の奥深く、秘密の宝物庫に戻された。〈白金の姫〉が、何の目的でジャスティスを必要としたのかは分からない。しかし、とにかくこれで、スティニアとの交換条件もすべて片付いたのだ。

「やれやれ、お前を持ち出したおかげで、散々な目にあったな」

「散々なのはこちらの方ですわ。大叔父さまたちのおかげで、一体何人の精鋭を失ったことか……」

「精鋭って言うほどの連中は、送り付けてこなかっただろう。そもそもそれに関しては、あの〈悪魔〉を葬り去るのと、こうしてジャスティスを返すのとで、ちゃらになるはずだが?」

「そうでしたね。それで、この後はいかがなさるおつもり?」

「そうだな……」

バール さてと。これで自由の身となったわけだが……とくに行き先があるわけでもなし。しばらくの間は、スティニアの仕事を手伝うとするか。

GM 「そういうことでしたら、裏の部隊を一つを、よろしくお願いしますわ。大叔父さま」

バール でもって、飽きたらまたふらりと勝手にどこかに行ってしまう(笑)。

ザウ 「また、叔父さまにも困ったものですわね」とか、〈白金の姫〉に言われるわけだ(笑)。

GM でもまあ、また何か持ち出したりしない限り、面倒なことにはならない。

ザウ それで、また腐れ縁でザウと出会うのだな。おっ、バールじゃないか! 今度は『宇宙力』だよ、『宇宙力』!(一同爆笑)

バール う、宇宙? まーた、うさん臭い話を見つけてきたものだな。とにかく、それ、ちゃんと調べた方がいいぞ。とかいいつつ、結局つき合ってたりして(笑)。

ザウ それでさ、こういうのは、ルートに調べてもらうのがいいんじゃないかな。

ミル 「ルート、一緒に『宇宙力』を手に入れよう!」とか言って誘うんやな。ルートなら、二つ返事で協力しそうやな(笑)。


ミル

GM それで、ミルはどうするんだ?

ミル うち? とりあえずルートと一緒に、クラースに帰ろうとは思うとるけど。ルフェルトの遺品を届けないといけないしね。それが片付いたら、またすぐに修行の旅かな。

ザウ ほらほら、クレコ村の勇者ってのがいたじゃないか。あいつと……

ミル そう言えば、あいつどうなったん?

GM 龍闘技寺院に入門。ザウとか師範とかの指導を受けている。

プロントン なるほど。けっこう筋は良かったから、上達も早いだろうな。

ミル 筋がいいというか、あの勇者は性格的には問題ありだけど(笑)、実力はかなりのもんやったね。

バール でも、一緒に修行しているはずのザウも『宇宙力』を求めて飛び出しちゃったから、その勇者もある程度基礎を固めて自分で修行できるようになったら、龍闘技寺院から飛び出すんだろうな。「さらなる高みを目指すために」とか言って(笑)。

ミル それで、また旅先で出会うとか?

GM うーん。あるかも知れないね。ザウたちが『宇宙力』の探求のために、ルートを訪ねに行くから、ミルも一緒に旅をして、その旅先で出会うこともあるだろう。

ミル でも、あいつうちとは戦わないんよね。


アルシュ

 はるかな虚空に青い大地。それを取り囲むように浮かぶ6つの月。そして、〈悪魔〉たちの拠点である異世界へとつながる〈穴〉が1つ見える。あの青い大地の住人たちが、わたしがいる、この場所に至る技術を得るまでには、あと数百年……いや、月に住まう神々に従っている限りは、永久にその時は来ないかも知れない。

『メイン・エンジン停止。空間座標を現在位置に固定。定点観測を開始』

 ルートさんの精神を肉体に戻した後、スティニア王国は、当然のように調査隊をこの船に派遣してきた。でも、わたしの世界の技術を、この世界に持ち込ませてはならない。わたしは彼らを強制排除し、そして、二度と彼らの手が届かぬように、ルナルの大地を離れた。

『遠距離探査装置は『黒の月』を重点観測。それから、センサー・ブイを周囲38万kmの範囲に展開』

 もちろん〈悪魔〉の侵略があれば、わたしは彼らに力を貸すつもりだ。そのために、グリトグラ村近くの〈多足のもの〉たちのもとに、わたしと連絡をとるための端末を残してきている。しかし、それはあの地に住む者の手に負えないほどの〈悪魔〉が現れた時に限られる。わたしの武装は強力過ぎる。〈悪魔〉を焼くだけでなく、周囲に過大な破壊をもたらしてしまう。

『シールド発生装置を待機モードへ。探査・観測装置以外の全艦の機能を休止モードへ移行』

 〈悪魔〉の監視と、防衛に必要な機能だけを残して、船の機能を休止させる。あとは、わたし自身の機能を休止させるだけだ。もっとも、何か異常が検知されれば、すぐに機能を回復するはずである。だが、わたしは確信している。この船が再び必要とされることは、おそらく二度とないであろう。500年前、彼らの祖先は〈悪魔〉との全面戦争に勝利したのだ。この先も、たとえどのような〈悪魔〉が現れても、かの地に住まう者たちの力だけで道を切り開くだろう。

 そして、わたしは長い眠りについた……。










「……ということで、宇宙船本体は休止状態で遥か空の彼方で待機してます。これでどこの国も手が出せなくなりましたから、もう安心ですね」

「ソレデモ、端末ノあるしゅサンハ、動ケルノカネ?」

「見ての通りですよ。本当に必要になったら、本体を起こさないといけませんからね。これからもよろしくお願いしますね。フェレスさん」

「アア、コチラコソヨロシク。アナタノオカゲ、翻訳装置ノ出来も良くナッテきた。ソノうち、アノ連中にも教えてヤルカナ(笑)」

GURPS RUNAL Replay II
Played by "CRITICAL HIT!!"
July 29, 2001

暇人の統計

 途中、半年以上にもなる長い中断とかがありましたが、“くりてぃかるひっと!”のガープス・ルナル・キャンペーン、「黒い〈聖剣〉ジャスティス」ここに完結いたしました!

 と言うことで暇人の統計。まずは最終話のリプレイから。

No.名前 台詞数 (%)
1 GM 307(32.2)
2 ザウ 174(18.3)
3 ミル 165(17.3)
4 バール 159(16.7)
5 プロントン 141(14.8)
6 一同 6( 0.6)
 合計 952 

 いつもはセリフ数少なめのザウが、今回はPC中のトップを取りました。これもバーサーカー効果?(というわけじゃないと思うけれど) 戦闘シーンばっかりだった割には、GMのセリフがいつも通りですね。PC間の連係(「助けて」とか「待ってろ!」とか)が多かったからかな?

 で、シナリオの内容ですが、見ての通り、戦闘シーンばかり。しかも、最初の防衛装置以外は、ぐしゃぐしゃべたべたの〈悪魔〉の肉塊との戦闘なので、ワンパターンですね。もうちょっとバリエーションを付ければ良かったかも。まあ、最後の戦闘では、ザウが盛り上げてくれましたが。

 反省したところで、キャンペーン通してのセリフ数です。

No.名前 台詞数 (%)
1GM 2722(32.2)
2ミル 1567(18.5)
3バール 1270(15.0)
5ザウ 932(11.0)
5ルート 829( 9.8)
6プロントン 691( 8.2)
7ルフェルト 383( 4.5)
8一同 57( 0.7)
9テープ 2( 0.0)
10ジャスティス 1( 0.0)
 合計 8454 

 途中でお亡くなりになったルフェルトと、その交替キャラのプロントンが少ないのは、まあ当然ですね。ちなみに、二人足すと1074でザウよりも多くなります。ルートはプレイヤーがいる間は、ほぼ毎回2位をキープしてたんですが、途中からNPCになってしまったので、最終的にこの位置。9位と10位のテープとジャスティスって、どこで出てきたんだろう?

 それはともかく、栄えある総合順位第一位は、旅するアルリアナの格闘家、ミルさんに決定いたしました。おめでとう。


 さて、ここからGMの反省コーナー。

 まず、世界設定がいつもながら怪しいです。今回に限らず“くりてぃかるひっと!”では、ソードワールドでもウィッチクエストでも、自分が扱いやすいように世界をアレンジしてしまうので、構わないと言えば構わないんですが、こういうのが嫌いな人もいるでしょう。それにしても今回の「異世界から飛ばされてきた宇宙戦艦」はちょっとやり過ぎたかも。自分で出しておいて何だが、最後は扱いにちょっと困ったぞ(笑)。それから〈白金の姫〉も、多分こんな人じゃないはず。

 もう一つ。前回のルナルキャンペーンと同じく、キャラクターの特徴がうまく扱えなかったです。特にバール。極端な設定なんで扱いが難しくて……。ルートの双子の兄のスクエアも、結局、この人は何だったんでしょうか? GMをやってても、最後までイメージが固まりませんでした(前キャンペーンの、ミュートさん&グエラとはえらい違いだ)。ちなみに、後日談裏設定では、ルートの代わりに剣の意思になった……かも知れない。剣といえば、後半はどこがどう「黒い〈聖剣〉ジャスティス」だったんだかという問題も……。

 ちなみに、今回のキャンペーンで出てきた主なNPCとか裏設定とかは以下の通り。

第1話「くされ縁の始まり」
 バールに斬り捨てられたチンピラ……は、ヤラレ役なのでいい加減。〈異界の森〉エディールは、この後SNEのルナルのリプレイを読んだら、どうもイメージが違っていたことが判明。
 ミルにビンタをくらったペローマ入信者の女性はお気の毒でした(笑)。
第2話「隣国からの刺客」
 ルフェルトの上司、悪人顔のボリス神官登場。また出てくるかも知れないと思って、奥さんや娘さんまで含めて、結構しっかり設定してあった。でも、以後出番がなかった。優秀な部下の殉職を知って、きっと嘆き悲しんだことでしょう。
第3話「狂える人形の舘」
 狂える人形の舘のおばさんと子供たちの裏設定は、結構細かくしてあったはず。この手の話を作るには、ちゃんと裏設定を作っておかないとね。
第4話「確かならざる道標」
 クレコ村の勇者様グレイ・ウォーキンス登場。この後の話でもしっかりと出番をキープ。最終話でも忘れられずに話題に出られた幸せ者。
 スクエアの設定もちょっとやってみたんだが、ピンと来なかったので没にした。花束なんて、誰にプレゼントしていたんだろう?
第5話「僻地の村への遠い道」
 ルフェルトを倒したオーガーは印象に残っているけど、あれはしょせん怪物です。でも、まさか死人が出るとは思っていなかった。不用意に全力攻撃なんてしちゃいかんよ。
 それと、この話を作った時から「吊り橋にさしかかると何かが起こる」というパターンを何度も使おうとは思っていた。……で、使ってみた。おかげで、プレイヤーたちは吊り橋を見かけたら警戒体勢、ってのが身に付いてしまった(笑)。
第6話「地底湖に眠るもの」
 吊り橋2回め。
 ガテン・ナインス親方は、名前のウケを狙いました。ドラン神官は名前だけ決まってました。〈多足のもの〉フェレスは、(翻訳機が)こういう喋り方だという設定をして、いくつかキーになるセリフは、シナリオ準備段階ですでに下書きをしてありました。
 ミルと勝負した龍闘技の師範は超達人です(笑)。だから、GMにもどういう技を使っているのか分かりません
第7話「Noisy Night(騒々しい夜)」
 アルネブ・アルシュさん登場。でも、しばらくの間は名無し状態です。今だから言えますが、実はシナリオの準備が間に合わなくて、研究所にもぐり込んでからの進行は、ほとんどアドリブだったりします(笑)。
第8話「特殊素材を入手せよ!」
 この話、ほとんどまるごとアドリブだったんですね〜。
第9話「予期せぬ事態」
 (第6話の解説から続く)……ということになっていたんだが、〈悪魔〉と戦う時にはちゃんとキャラクターとして作ってあるので、弱体化してます(笑)。それと、リプレイに出てきたけど、今回出てきたスティニアの改造人間のコードネームは、イーグル、シャーク、パンサーでした。
 あと、吊り橋3回めね。
第10話「謂れなき罪」
 吊り橋4回め。なお、グリトグラ村壊滅は、バールたちが縁起の悪い吊り橋に立ち寄ったせい……ではありません。
 インチキなドキュメンタリー製作に命をかける男たち登場。元ネタはもちろん、「か〜わぐっち〜ひろしが〜、洞窟に〜入る〜♪」ですが、こういう連中を出そうと思ったのは、「おまかせ♥S×S」を読んでたから。
 村長の息子……名前は付け忘れていたが、行動パターンだけはきっちり決めてました。
第11話「道なる地を行く」
 温泉猿たち。バールの場合は〈聖剣〉ルート、プロントンの場合は祝福されたパイリング・ハンマー、ミルだったら服と下着……と、持っていかれる物を決めてあったんだけど、ザウだけは思いつかなかった。ザウが当たってたら、アドリブで何か決めないといけないところだった。
 なお、イベント表に吊り橋5回目があったのですが、出なかったですね。
第12話「雲の上の決戦」
 今回の最終話。後日談の最後の「アルシュ」以外は、実際にこういう会話してたのをリプレイにしたものです。……で、本当に『宇宙力』を探しにいくのだろうか?

 何はともあれ、無事にキャンペーンが完結しました。今度はどういうシステムをプレイするか分かりませんが、今後ともよろしくお願いいたします。

2001年8月19日
リプレイ&GM
by うさうさ

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