ガープス・ルナル・リプレイ2
黒い〈聖剣〉ジャスティス

Session 11「未知なる地を行く」

Contents

Chapter I 翼人
Chapter II 空竜
Chapter III転がり岩
Chapter IV 温泉猿
Chapter V 防衛装置
Chapter VI アルシュ
Appendix 暇人の統計

翼人

 〈悪魔〉が取り付いた異世界の船を追って、スティニアの秘境へと足を踏み入れたバールたち一行。途中発見した村で、ちょっとした事件に巻き込まれたが、そこは軽くクリアして、さらなる奥地へと探索の旅を再開したのであった。

GM ということで、始めようか。……って、何ヶ月ぶりなんだ、このキャンペーンは?(リプレイを書くのは、さらに数ヶ月遅れてます)

ミル 前回は、推理ものだったような気がするんやけど。

ザウ ミルが殺人犯だと疑われたんだろ。ホームページでリプレイを読んで予習をしてきたんだ。こういう時、リプレイが残ってると役に立つ(笑)。

GM ま、そんなこんなで、その村を出発。村で得た情報を元に、船が飛んでいったと思われる、さらなる山奥へと進んでいくわけだ。

プロントン また、道なき道を進むわけだな。

GM そういうこと。未知なる地で君達を待ち受けるものは何か? それはダイスを振って決めてもらおう。

バール いくつ振るんだ?

GM 毎日一回、代表者一名がダイスを三つ振って、出た目を申告して下さい。あまり極端なのは出さない方がいいと思ってくれ。

プロントン 13が出たけど。

GM い、いつもは誰が振るか決めるのに時間がかかるのに、今回はいきなりだね。ええっと、13ね。13は……まあ、順調に進んでいますね。森の中を歩いております。

ザウ それだけ?

GM 多分ね。君らが4人で、スティニアの手伝いが3人いるから、1から7でランダムに、左から順に決めてと……。(ころころ)

ミル 3ってことは……。

GM 左から順に1、2、3と……ありゃ、やっぱりこういうのは、ミルが当たることになってるのか(笑)。

ミル やっぱりって、いったいなに?

GM 森の中を歩いていると、木の上から何かがポテッと冷たいものが……。

ミル なに? 頭の上に乗ってるの? 触ってみる。

GM ひんやりしてます。軟らかいです。

ミル 取って見てみる。

GM 白いです。動いてます。

ミル だから、何!

GM 尻尾があります。足は四本。

ミル こ、これは……。

GM 君の大好きなものだよ(笑)。

ミル いやーっ! 悲鳴を上げて放り投げる!

GM それを見て、探検隊の隊長のカコウさんは、「あ、あれはもしや!」と叫んで、そいつを拾いに走るぞ。(一同笑)

プロントン 何か貴重な生き物ですか?

ザウ ミル、なんてことをするんだ! それで、何ですか?

GM 「やはりそうだ。これは、23年前に発見の報告があった、シラユキイボヤモリではないか! 君、貴重な生物に、なんてことをするんだ!」

ミル うちは、そんなの聞いてないもん。そっちを見もしない。

GM カコウさんは、このシラユキイボヤモリについて、いろいろと講釈を垂れてくれますがね。聞いてるかい?

ミル だから、聞いてない! プロントンの後ろに隠れているのがいいかも(笑)。

 まずはお約束のイベントからスタートした今回のセッションだが、とりあえずの目的地である、彼方に見えている山の頂きの向う側までは、まだまだかかる。ということで、しばらくはイベント決定ダイスを振り続けることになるのであった。

GM ほいほい。ミルの嫌いなものが出たところで、その日のイベントは終わり。次の日です。どうぞ。

プロントン 俺が振っちゃっていいよね。ええっと(ころころ)6だ。ちょっと小さいかな……?

GM そのくらいなら、まだあまり気にしなくていいんだけどね。君達は、森林地帯を抜けて、岩の多い山岳地帯へと足を踏み入れた。そこで、ちょっと変わったものを見つけた。

バール 変わったものって、ちょっと変わっているくらいじゃ驚かないけどな。

GM ちょっと先の方に、切り立った崖が見えているのだが、その崖に、たくさんの洞窟がぽこぽことあるのだな。

ザウ どのくらいの大きさなんだ?

GM 直径が2〜3メルーくらい。奥行きはかなりありそう。

ザウ 何か住み着いてるかも知れないな。ドワーフが住んでたりして。

プロントン ドワーフがいるなら、ここでもう一回情報集めができそうだな。

GM 穴は崖の中腹より上の部分にあるから、ドワーフが登り下りするのはちょっと難しいと思うぞ。

プロントン それじゃ、入って調べてみようか?

バール 入るって……これって、調査するだけの意味があるのか? というか、俺たちの目的とは全く関係ないだろう。

GM 「ん? 調査してみたいのかね?」

ミル あ、いえ、プロントンはちょっと言ってみただけやから。

GM 「なるほど、そこまで言うなら仕方がない。我々も、これが何の穴なのか気になってな。是非とも調べてみたい」

ミル そうじゃなくて、ほら、先を急がないと、また別の町が砲撃されるかも知れんし、ね。

ザウ 無駄な時間はないんだがなぁ。案内役のあんたたちに何かあったら困るんだが。

GMZ 君達から見ればそうだが、彼らから見れば、君達はこういう時のための護衛役ってことになってる(笑)。

ザウ むぅ、そう言えばそういうことになってたような気がする。

バール 仕方がない。でも、あまり奥の方まで調べてる暇はないから、入口辺りで、ちょっと様子を見るだけだぞ。

GM 「うむ。仕方がない。では、アシスタントのライ君、ちょっと行って、入口付近の記録を取ってきたまえ」「ええ〜っ、仕方ないですねぇ」ということで、記録装置をかついでから、嬉しそうに崖を登り始めた。(一同笑)

プロントン おーい、落ちるんじゃないぞ。

GM 一応判定はするが(ころころ)平気だな。一番低いところにある洞窟にたどり着いた。「隊長ー、かなり深いようですよ〜。明かりが奥まで届きませ〜ん。どうします?」「よし、もうちょっと奥まで行ってみるんだ。でも、無理はするな」

ミル なんだかな〜。こうやっているうちに、トラブルが発生しそうな……

GM 「な、なんだ? や、やめろ〜!」

バール 早速何かおこったようだぞ(笑)。

ミル 「うぎゃーぁ!」とか?

ザウ さてと、おれたちはさっさとこの場を立ち去るとするか。

GM こらこら、悲鳴は聞こえないってば(笑)。そのかわり、崖に開いた穴からワラワラと翼人たちが飛び出してくる。

プロントン ミュルーン?

GM 違う。鳥人間じゃなくて、(ルールブックのイラストを見せながら)こういう、コウモリみたいな羽の鼠人間というか、そういうの。主に、槍で武装しております。

プロントン むっ、この悪人面、悪役だな。

GM こらこら。たしかにこのイラストは、ルナル・サーガでの敵だから人相が悪いが(笑)。とにかく、立ち去る前に囲まれたよ。

プロントン ライさんはどうなってる?

GM どうもなってない。槍を突き付けられて大人しくさせられているくらいで。

プロントン 良かった。それで、周りを囲んでいる翼人は何人くらい? 10人くらいかな?

GM 30以上はいるね。君達の方に槍を向けて、翼人の言葉で何やら叫んでいる。

ザウ 何言ってるか分からないぞ。分かるように喋れ!

ミル というか、こういう時こそ学者の出番やないか? カコウさん。

GM 「ん? 翼人の言葉は専門外でな。何を言っているのか、さっぱり分からん」

バール そんなところだと思っていたが。とにかく、これじゃ交渉にもならないぞ。向うに、人間の言葉を喋れるやつはいないのか?

GM いるよ。バールの呼掛けで、そこそこ偉そうな奴が一歩前に出てくる。「オレ、人間ノ町デ庸兵シテイタカラ、ソコソコシャベレル。オマエタチ、何ユエ、ワレワレノ集落ニ無断デタチイッタ?」

ミル いや、うちたちは止めたんやけどな。

プロントン とにかく、知らなかったとはいえ悪いことをした。謝る。

ザウ 君達の集落とは知らなかった。こっちの人達が、変わった地形だから調べてみたいと言ってな。とにかく、悪気はなかったんだ。済まなかった。

バール とうことで、平謝りをしておこう。(一同笑)

GM 君達の言葉を通訳して、仲間に伝えて、それから何やら少し相談しているようだ。

ミル これで、無事に済むと思う?

バール さあな。翼人の考えは、おれたち人間とは違うからな。

プロントン 実行犯だけ置いてけ、くらいで何とかならないかな(笑)。

バール 案内役がいなくなると困るぞ。

ミル そう言われるとそうやけど……。

GM 君達がボソボソやっている間に、向うも相談がまとまったらしく、また通訳が出てきた。「デハ、オマエ達ハ、コノママ立チ去ツガヨイ。ソッチノ三人ハ、ココニ残ッテ、シカルベキ処分ヲ受ケテモラウ」

ザウ おれたちは構わないが……一人くらい連れていっちゃ駄目?

ミル しかるべき処分って?

GM 「オマエ達ニ話ス必要ハナイ」

ミル それはそうと、最近この辺の空を、何か大きなものが……

GM 「話ソラスナ」(一同笑)

ザウ 言葉がたどたどしいわりには、反応が早いぞ(笑)。

プロントン それで、残り二人のNPCはどうしたいんだろうか。

GM そりゃもちろん、スタッフが欠けると困るからね。「おいおい、君達。ライ君がいなくなったら、非常に困るのだよ。何とかしてくれたまえ」

ミル うちらは護衛かも知れんけど、尻拭いやないんやけどなぁ(笑)。

バール そもそも、戦い以外のこういう時の交渉は、あんたたちの仕事のはずだぞ。

ザウ そうだよ。そもそも、リーダーはあんたってことになってるんだろ?

GM 確かに、言われてみればそうかも知れないな。仕方がないから、カコウさんが交渉しよう。「私がリーダーだ。ライ君を置いていくわけにはいかない。何か別に、我々に望むことはないのか!」

プロントン なんか偉そうな口ぶりだな(笑)。

 まあ、偉そうな口ぶりでも微妙なニュアンスまでは、お互いに伝わってないので、とくに問題はなかろう(笑)。翼人は、再度しばらく仲間と相談した後、この部族のしきたりにしたがって、それなりの代償を払ってもらおうと返事を返してきた。

バール 代償? そいつの腕の一本くらいなら構わないが。

GM それでもいいけど、それじゃカコウさんたちが納得しないな。そうじゃなくて、一つの試練を受けてもらおう。

一同 おおっ!

バール だ、そうだ。頑張れよ。

プロントン 無事に試練を果して戻ってくるのを待ってるからな。

ミル でも、時間がかかり過ぎたら、先にいっちゃうからね(笑)。

ザウ で、その試練とは?

GM 最近、あそこの山の尾根に住み着いた、竜を倒してこいとのことだよ。

ザウ おおっ、それは俺達の仕事じゃないか!

バール で、それって、変な鉄の塊というか、船というか、そいつか? それとも、本当の竜か?

GM 空竜ってやつだよ。ええっと、前足はない、翼が生えてる。翼の差渡し5メルー、首の長さ4メルー、尻尾が3メルー。トカゲに似た頭部……とか書いてあるな。

ミル で、でも、似てるだけで、トカゲと竜は別もんよね、ね?

GM まあ、そういうことにしておこう。

バール それって、他で言うところの、ワイバーンてやつか?

GM そんな感じだね。ルナル版ワイバーン。尻尾に毒針もあるしね。とにかく、そいつが住み着いてるんで、退治してくるんだな。

ザウ 試練っていうより、今たまたま厄介事を抱えているから、通りすがりの連中をけしかけてやれって感じだな。

GM そういった意味も、多分に含まれているはずだ(笑)。

ミル なんか、面倒くさそうやなぁ。ええっと、取り囲んでいるのは、たくさんいるんやったっけ?

GM 30人以上ね。それに、住居の方にはもっとたくさんいるはずだよ。

バール まあ、子どもとかの非戦闘員もたくさんいるだろうが、突破するのはやっぱり面倒だな。それに、ここで恩を売っておけば、いろいろ手伝ってくれるかも知れない。

プロントン そうか。道案内とかしてくれるかも知れないしね。

GM で、どうする?

ミル どうするもなにも、交渉してるのはカコウさんやろ?

GM そうだったね。それでは、「うーむ。その試練、私としては受けても構わないのだが、護衛たちが何と言うかな……」

ザウ 結局俺達に振るのかい(笑)。それで、その試練を受けなかったらどうなるんだっけ。

GM ライさん一人を置いていく事になるが、それじゃカコウさんたちが承諾しないぞ。

ザウ それで、その空竜……だったっけ? そいつがいると、何か困るのか? 餌場が荒されているとか。

GM 餌場にされそうで困っている。

ザウ そ、そうかぁ。食われるのかぁ。それは放っておけないだろうな(笑)。

プロントン で、全く歯がたたなくて困っているということ?

バール それだったら、空竜と戦わないで、こいつらを全滅させた方がましってことになるぞ(笑)。戦って負けることはないけれど、部族からはなるべく被害を出したくないってことだろ。

ザウ でも、俺達の方も、空竜と戦って大丈夫なのか?

GM それは、やってみないことには分からん(笑)。それで、どうするかね? 「こういう、原住民たちとの交渉では、できるだけ恩を売っておいた方がいいぞ。きっと、後でそれなりの見返りがあるものだ」とカコウさんも言っているが。

ミル つまり、今までにもこういうことがあったと?

GM 「それに……彼らは空を飛べるぞ。翼人というのは、非常に誇り高く、勇気を人格の評価の基本にしているからな。空竜を倒せば、きっと我々の今後の力になってくれるだろう」

ザウ ……カコウさん。そういうことまで知ってるのに、何でこの穴が翼人の住居だって知らないんだよ。(一同笑)

バール やめとけやめとけ。どうせ「翼人の生態は、未だ謎に包まれている」とか言われるのがオチだぞ。

GM そこまでは言わないけどね。庸兵に出てきている翼人と話したことがあるから、翼人についての一般的な(?)知識は持っているけど、翼人のすべてを知っているわけじゃない。

ミル はぁ……。とにかく、退治しに行くしかないみたいやね。

GM 「おおっ、引き受けてくれるか。頼んだよ、君達」

バール ああ、分かった分かった。もともと、お前らはここに置いて行くつもりだから、空竜を退治して戻ってくるまで、大人しくしてるんだぞ。

プロントン ついてこられて、死なれたら意味がないからな。

ザウ でも、空竜が見たいとか言い出すんじゃなかろうか?

GM おおっ、そう言われると、言い出すかも知れない。(一同笑)

ミル ああ、今のなし、今のなし! とにかく空竜退治はしてあげるってことで!

GM はいはい。


空竜

 こうして、翼人との交渉は成立。空竜を退治する事になった。空竜が見たいからと勝手についてこられないように、翼人達にカコウさんらの監視を頼み、ついでに現場までの案内を一人つけてもらうことにした。ちなみに、どうせ退治するんだからそっちからも人手を出せというバールの提案は、「それじゃ試練にならん」と言われて却下。
 そして翌朝。空竜が住み着いたという尾根に向けて出発したのであった。

GM 「それでは君達、頑張ってきたまえ」

ミル はいはい、大人しく待っとるんやで。

GM 「それはともかく、君達翼人の生活についてだが……」とか、早速インタビューを始めたようだ。(一同笑)

バール 勝手にやっててくれ。それじゃ、さっさと片付けて戻ってくるぞ。

GM 山道はきついけれど崖とかはないし、道案内の翼人もいるから、目的地の岩山まで無事に到着。ゴツゴツした岩がたくさん転がってますね。このまま登っていけば、空竜が住み着いた尾根だ。

プロントン それじゃ登ろう。

GM 登っていくと、上の方から「シャギャーッ!」という鳴き声が。

バール おっ、来たな。

プロントン なんて言ってるんだ……なんて、分かるわけないか。

ミル どうせ「食ってやるー」とか、そのへんやないの?

GM よく分かってるじゃないか(笑)。ええっと、腹側が鮮やかな青か、くすんだ空色。背中側が緑か茶色ってことで、一応保護色……なのかな? まあ、これだけでかけりゃ、気付かないなんてことはないだろう。そんなのが高速で接近中。

プロントン こっちには、まだ気付いてないのかな?

バール 気付いたから飛んできたんだろう。で、周囲はどんな感じだ?

GM 大きな岩がゴロゴロしている。足場は悪いが、身を隠す場所もいくらでもあるって感じ。

ザウ 案内の翼人は?

GM 何やらワキャワキャ叫びながら、適当なところに隠れる(笑)。その間に、空竜は低空で飛行してきて、君らの頭をかすめてすぐ上を通過してゆく。ほい、戦闘配置はどうなってるのかな?

ザウ 岩の配置による。

GM ようするに、ザウは岩の陰に隠れるってことだな。ミルは?

ザウ 空竜を眠らせるために踊っている。

ミル そんなに便利な踊りはないってば(笑)。とりあえず、ザウと同じく岩陰で待機。

ザウ 残念。人間相手だったら、踊りに目を奪われて隙が出来たかも知れないのに。

プロントン 隙なら出来ると思うよ。「わたしを食べて〜」って感じで。(一同笑)

ミル やらないっ……って、そもそも相手は、食べる気まんまんなんやから(笑)。

 まずは相手の様子を見ようと言うことで、それぞれ近くの岩の陰に身を隠す。ただし、バールだけはルートを構えて空竜の相手をすることにした。空竜はどいつを狙おうかとしばらくボバーリングした後、やはりバールにかかっていくことにした。

バール 来い! 〈愚剣〉ルートの錆にしてくれる!

GM 『〈愚剣〉じゃなーい!』とか、ルートが怒っていそうだが(笑)。とにかく、みんな隠れちゃったから、バールにいくしかないんだけど……一番痛そうなところだなぁ。それじゃ、イニシアチブを決めようか。ありゃ、1だ。最後だな。

 先頭を取ったのはミル。岩に隠れてすぐに呪文に集中していたミルは、さっそく《倍速》を発動。バールは剣を構えて空竜を待ち受ける。そこに空竜が襲いかかってきた。

GM ええっと、待ち受けていたから武器技能の即決勝負でどっちが先攻か決めるんだが……面倒だな。バールの方が技能が高いから、お先にどうぞ。

バール もちろん命中。

GM よけは10なんだな。(ころころ)よけられませんね。ダメージ下さい。

バール 11ダメージ。これがどのくらい効くかによって、部位狙いにするか普通に攻撃するか決まるな。

GM ええっと……ぱくっと切れました。ヘビーレザー程度って感じ。

プロントン なーんだぁ。それなら、一斉攻撃でさっさと片付けよう。

GM それで、こちらの反撃ね。噛みつきと尻尾と稲妻が使えるから、噛みつきだな。ほれ、成功。

バール ……こいつ、受けて大丈夫かな。サイズからいって、下手に受けたり止めたりしたら弾き飛ばされそうなんだが。

GM 噛みつき攻撃だから、なくていいんじゃないかな。そうだ、足場が悪いから-2修正を忘れずにね。

バール それじゃ普通に受けて(ころころ)成功だ。

ザウ 次は俺の番だ。岩の陰で、バールの攻撃が効いてるのを見て、どうしようかな……と考え中(笑)。

プロントン 《石弾》……は、外れてしまった。

 次のターン。ミルはまずは移動。バールの攻撃は今度はよけられ、空竜の尻尾毒針攻撃もバールに止められる。ザウとプロントンも移動。ミルの倍速攻撃の後ろ回し蹴りは外れ。
 3ターン目。ミルの回し蹴りは足場ペナルティーのせいで外れ。空竜は、体勢立て直しのために一旦空中に離脱した。

ミル こら、逃げるなーっ!

ザウ また手の届かないところへ……。

バール 今のうちに、呪文の準備をするという手もあるが。

ミル でも、《倍速》以外で役に立ちそうなもんって、ないしなぁ。プロントンの《石弾》くらいかな?

プロントン あれも結構集中時間がいるからなぁ。そのまま待機します。

GM そっちは手が出せなくても、こちらは手が出せるのだ。君達の方を向いて……

バール うわ、稲妻が来るぞ!

GM 4人だよね。ランダムで決めて……プロントンに向けて稲妻を吐く。技能レベル15だから、距離修正をつけて……って、1ターン集中がいるのか。

プロントン 今さら隠れるのも無駄のような気がするし、防御できるんだよね。

GM 「とめ」と「よけ」が出来るよ。でも、パイリングハンマーを使っているから、よけしかないね。それと、金属鎧だと受動防御無視で、防御点1になるから。

 PC側からは何もすることがないので、すぐに次のターンです。

GM 稲妻発射、命中!

プロントン うきゃーぁ、っと、何とかよけに成功!

GM 君のすぐ横を稲妻がかすめてゆき、地面に当たってバチッと弾けた。もう一発吐こうかな。君達の頭上を通過して、クルッと方向転換して……今度はバールか。狙っても無駄のような気がしてきた。

ミル そう思うけど……こらー、飛び回っとらんで、下に降りて来んかい! ……と、岩陰に移動してから怒鳴りつける(笑)。

GM ミルの罵声は放っておいて、一応、バールに命中してるけど……。

バール よけたぞ。

GM だろうね。で、次のターンだけど……二連続失敗だから、今度は降下してきて攻撃だ。バールは痛かったから、ミルを攻撃しよう。岩陰でも、尻尾くらいは突き刺せるだろう。ほれ、命中。

ミル 防御に-2修正が付くんよね……。(ころころ)でも、シールドバトンで受けた〜。

バール この位置だと……とりあえず移動だな。

ザウ 俺も移動だけど……この距離だと、走って移動しても、到着したころにはまた空中に逃げていそうだな。

バール でも、移動以外することないだろ?

 多分ないですね。とういことで、ザウも移動中。プロントンは《石弾》の集中を始めた。ミルの倍速攻撃はよけられたが、次のターンの回し蹴り6ダメージは命中。そこにバールが駆け込んできて、さらに8ダメージ。切り付けられて痛かったので、空竜は再び空中に離脱した。

ザウ ああ、また逃げられた!

ミル 降りてきたところをカウンターで、地道にやってくしかないかも。

ザウ ということで、また稲妻を吐くだろうから、足場の良さそうなところを探して、その近くの岩に隠れる(笑)。

プロントン 《石弾》の集中中。

GM ということは、また狙えるのはバールだけ? 一応当たるんだけど……。

バール 余裕で止めたぞ。

GM いかん。このまま稲妻を吐き続けても、体力を消耗するだけだ。今度はザウを狙って噛みつき攻撃があたり。

ザウ だめだ、くらってしまった!

GM ええっと、2D+3の切りダメージか。11点で、鎧を通った分が1.5倍。

ザウ ザグッと来て……朦朧状態。転倒はしないし、バーサークもしない。

 空竜が降りてきたので、またまた全員一斉に移動を開始するが、次のターンではまだ到着しない。ザウは朦朧状態から回復し、目玉を狙って攻撃。これだけ図体がでかければ目玉もでかかろうということで、部位狙いの修正を小さめにしておいたんで、攻撃は成功した。しかし、空竜もよけに成功してしまったのであった。
 そして、ようやく集まったミルたちが、回し蹴りなりルートで切り付けるなりパイリングハンマーで殴り付けるなりで一斉攻撃。これでかなりの痛手を与えたのだが、今回は逃げずにもうちょい頑張ることにした。

GM 毒針攻撃がザウに命中。ザウが倒れたら、そのままくわえて巣に逃げ帰るぞー。

ザウ そ、それは何としても防御せねば……。(ころころ)おおっ、受けがクリティカルで成功!

GM なにぃ!? こっちのファンブルってことで……あ〜、自分でダメージ受けちゃったよ。岩にでも引っかかったか?

ザウ このやろう、さっきはよくもやったな! で、部位狙いしていい?

GM 部位狙いって……どこを? 君を攻撃してきた尻尾の先くらいしか届かないけど。

バール うむ。毒針を折るとかしたら、役に立つかも知れないが……普通に攻撃しろ、普通に。

ザウ ええーっ、普通にぃ? ……そうだ、経穴を狙って尻尾を麻痺させよう!

ミル なるほど、バランスが取りにくくなって、空中に逃げられなくなるかも。

GM でも、人間相手じゃないから、かなりのペナルティーが付くぞ。(←実は、そういった問題でもないんだが)

ザウ それでもやる。どうせまずは普通にダメージを与えるんだ。おまけで麻痺したら儲けもんってことで。

 ということで、尻尾を麻痺させるべくザウは攻撃。これは命中して、ダメージも与えたので、麻痺したかどうかの判定になったのだが……。

GM こちらの体力と、そちらの〈経穴〉技能とで即決勝負ね。動物相手だから、そっちの修正は-6。ついでに言うと、こっちの体力は30ね。(一同笑)

ザウ それって、勝負ってレベルじゃないような気がするんだが……。

GM だね。(ころころ)22成功だけど、そっちはどうよ?

ザウ 出るわけない(笑)。そうか、大型生物には効かないのか。

プロントン ザウは、こうして新たな発見をしたのであった。

ミル こうして、ちょっとずつ奥技の使い方を覚えていくんかな?(一同笑)

 〈経穴〉は効かなくても、通常のダメージは効いている。これまでの戦闘で、空竜のダメージも結構たまってきているのである。
 プロントンは、ザウの治療をすべく《大治癒》に集中。(←本当は覚えられない呪文を、非常事態だということで、以前ルートにこっそりと教えてもらったのである)。ミルの倍速と、次のターンの攻撃も命中。

GM うわぁ、もうだめだ。もう逃げる!

バール その前に、俺の攻撃な。当然命中だ。

GM それをよけて逃げる〜ぅ(ころころ)よけられない〜。

バール よし、8ダメージだ。

GM ええっと……やっぱり生命点がマイナスだ。気絶判定をして……うげっ、17だ。ずどーんと空竜の巨体が落ちてくる。

プロントン よーしっ! 後は止めを刺すだけ。

GM 隠れて見ていた翼人も、おお喜びで飛び出してきて、感謝の踊りを踊っているぞ。(←って、翼人に、そんな慣習は多分ない)

プロントン それなら、俺達もお返しに踊ってあげよう(笑)。

ミル ひょっとして、それってうちの仕事?

バール それじゃ、何か証拠の品……は、証人がいるからいらないな。さっさと戻るぞ。

 空竜を倒して戻ってくると、翼人達は、さっきまでとは一転して大歓迎してくれる。その日は部族をあげての大宴会。そして、彼らにできることならば何でも協力しようとまで言ってくれたのである。
 そこで、まずは情報集め。すると、数日に一度、峰の向う側から何か大きなものが飛び立ち、夕方に戻ってくるという情報が得られた。どうやら、進んでいた方向は間違っていなかったようだ。

プロントン そうか。もうすぐだな。それから、何か空を飛ぶための道具とか持ってないですか?

GM 空を飛ぶための道具? 翼人達は自前の翼で飛べるから、そういうものはないよ。そのかわり、もし高いところに上がる必要があるとか、降りなくちゃならないとかいうときは、連絡が取れれば手伝いに来てくれると言ってくれる。

ミル 連絡っても、どうやって? 何か便利な道具でもあるの?

GM ないねぇ(笑)。まあ、かつて人間たちの町に庸兵に行ったことがある戦士を一人、案内役も兼ねて同行させよう。この辺りの地理にも詳しいし、もちろん空を飛べるから、地面を歩いてくるよりもずっと早く連絡が取れる。

ザウ おおっ、それじゃよろしく頼むぞ。

プロントン 新しい案内役が出来たってことは、カコウさんたちって、お払いばこ?

ミル そうかも知れない。一応、学者としての知識は……役に立たないか(笑)。

バール まあ、崖登りとか、そういう場合には役に立つんじゃないかな。もう少し一緒に付いてきてもらおう。


転がり岩

 一通りの打合せが終わったら、こんどは感謝と歓迎の宴会に突入。

GM では、宴会だ。いろいろ珍しい料理を作って歓迎してくれるぞ。まあ、翼人の料理だから、見たことのないようなものがほとんどだが。

ミル ……そ、素材とか、あまり聞かない方がいいかも。いやな予感がするから、野菜ものだけ選んで食べる(笑)。

GM そうやって運ばれてきた料理の中にだねぇ……ええっと、〈動植物知識〉の技能を持っている人は、判定をしてみて。あと、「グルメ」な人も知力判定をしていいぞ。

プロントン おおっ、成功! 何か、珍しい料理でも出てきたのかな?

GM 料理の中に、何と『スティニア裏三大珍味』の一つ……

ミル う、裏?

GM 一本千ムーナは下らないという、幻のキノコが入っているのに気付いた。

一同 おおーっ!

ザウ く、食うのがもったいねぇ!

バール 実は、ここではたくさん取れるとか(笑)。で、どういったキノコなんだ?

GM 「コノきのこ、メッタニ見ツカラナイ。我々ノ間デモ、珍味デ通ッテイル。今日ハ、君達ノ勇気ヲタタエ、大奮発シタモノダ」

ザウ は、そ、それはどうも。ありがたくいただこう。

GM カコウさんのうんちくによれば、このキノコは非常に栄養価も高く、不老長寿の妙薬としても知られているそうだ。

ミル ということは、美容にも良さそうやな。

GM もちろん。

ミル それじゃいただきまーす。ぱくぱくぱく。

GM ちなみに、冬虫夏草の親戚みたいなもので、冬眠しているトカゲに寄生して生えるキノコなのだな。

ミル ト、トカ……? で、でもぉ、『アレ』そのものじゃないし、キノコはキノコだし……。

ザウ そうか? トカゲの栄養を吸って育ったキノコだからなぁ。

ミル ほ、ほら、自分で鶏を絞めて鳥鍋にすんのは駄目でも、肉屋さんで買ってきて食べるのは平気っていうか、そういう感じやないの……かな?

バール ま、そういうことにしておいてやろう(笑)。

 宴会を延々とやっていてもしょうがないのでこの辺にして、次の日には目的地に向けて出発。この日のイベント決定ダイスは8。プロントンが、昨日食べたばかりのキノコを発見。当然掘り出すことにするのだが、根本には干からびたトカゲのミイラがくっついているんで、ミルからは「近寄るな!」と言われてしまう。まあ、それだけと言えばそれだけの話。
 その次の日のイベントダイスは14。

GM 全員視覚判定。3成功以上の人は言ってくれ。

ミル 成功したけど、何?

GM 今向かっている峰の上空に、何やら黒い点が浮かんでいるのに気付いた。

ミル あれ、ひょっとして……。

ザウ ん? ミル、どうかしたか?

ミル ほら、あれ……。

GM ミルの指さした方をミルなら、もう一度視覚判定をして、普通に成功すれば気付いていい。

バール ……奴か。

GM そのようだね。その点は、それからどこかへ向けて飛び去ってゆく。

バール あそこまで、後何日くらいかかるんだ?

GM 山を越えるまで、あと三日か四日ってところかな。

バール 飛び去ったら、その日の夕方には戻ってくるとか言っていたな。それくらいの時刻になったら、今度はちょっと注意して山の方を見ていてみよう。それまでは、普通に移動だ。

GM はい。それではその日の夕方、誰かが気付くだろう。戻ってきて、山の向うに降りて行きますね。

プロントン やはり、あの山の向うに拠点があるんだろうな……。よし、先を急ぐぞ。次の日のイベントは9。

GM ありゃ、今日は朝から土砂降りの雨だ。ちょっと、山道を行くのは難しそうだな。

バール 無理に進むこともないだろう。やむまで雨宿りだな。

プロントン うーむ、気合いを入れた途端に、暇になってしまった。……暇だ。そうだ、久しぶりに楽器の練習でもしようかな。ポロンポロンポロン〜♪

GM プロントンが使うのは横笛じゃなかったっけ?

プロントン そうだった(笑)。では、横笛を吹いてます。

GM 一応、技能判定してみる? いや、やったからどうだってわけじゃないけど。

ザウ みんな聞き惚れるか、うるさいやめろと言われるかの判定だな。(一同笑)

プロントン 実は17レベルもあるんだ。(ころころ)7成功です。

ミル 思わず感動するかも知れない(笑)。

プロントン ふはははは、プロントンの隠された特技、思い知ったか!

GM それじゃその笛にあわせて、記録官のラメカさんが、音痴な歌を歌ってあげようか。ボエ〜♪

プロントン 好きにしてくれ……って、音痴なのかい(笑)。

ザウ ぼえ〜って、ジャイアンじゃあるまいし(笑)。

バール 石を投げつけてやろう。(一同笑)

GM ゴツン! 「痛いなぁ、なにするんですか!」

バール うるさい、黙れ、歌うな!

GM ええっと、気を取り直して、次の日にしようか。

プロントン 今度は6です。また翼人?

GM 同じのは二度使わないことにしてんの。二回目に出たときは……これだね。君達は、大雨が降ったらこりゃ谷川になるなといった感じの、左右を崖に挟まれた急な登り坂にやってきた。

バール 昨日の雨で、すでに谷川とか?

GM いいや。水の流れた跡はあるけれど、すでに水も引いていて、所々に水たまりが見られるくらい。そういったところを歩いていると、正面から大きな岩が転がってくる。3個ね。

プロントン 岩が転がってくるって……そういう大変なことを、さらっと言わないで欲しいなぁ(笑)。逃げるぞ。

バール 逃げるんじゃなくて、よけるんだと思うが。それとも、谷底いっぱいなわけ?

GM 直径1メルーくらいだから、よけるのでいいよ。誰に向かってくるかというと(ころころ)ザウと(ころころ)隊長と(ころころ)カメラマン……じゃなくて(一同笑)、ラメカさん。何かNPCの方が多いなぁ。

バール よけろーっ!

ザウ よける。

GM ……の前に、こっちの体当り判定ね。ザウに(ころころ)当たって、(ころころのころっと)あとははずれか。

ザウ 体当りって……意思を持った岩なのか?

GM まあ、すぐに分かるって。それで、ザウの防御はどうなった?

ザウ ええと(ころころ)失敗したみたい。

GM そうですか。それでは、体当りのダメージ……はないのか。これでザウを押し倒して、そのあと岩のように丸まっていたダンゴ虫のような虫が、もそもそっと正体を表して、そのままザウにのしかかってくるのだな。

バール なるほど、虫か。それで、あとの二匹はどうした?

GM この坂道だからねぇ。そのまま坂の下まで転がっていったんじゃないかな。カコウさんの解説によれば、これは「転がり岩」という虫だね。

ミル というか、見たまんまやないの(笑)。それで、ザウを助けるのに、このまま転がり岩を攻撃すればいいんかな?

バール そうだと思うぞ。まあ、攻撃を外したらザウに当たるかも知れないが、これだけでかいのを外すこともないだろう。

 イシニアチブを決定して、本日二回目の戦闘開始。転がり岩は触手を出してザウに組み付く。プロントンやバールは武器の準備。ミルは蹴りをたたき込むが、殻が硬いらしく、思ったほどのダメージはない。ザウは振り解きに失敗。
 次のターン。バールの全力攻撃が転がり岩に炸裂!

バール グッサリと、刺しで14ダメージ。

ザウ ちょ、ちょっと待て、下まで貫通させるなよ!

バール そこまで責任は持てん(笑)。

GM ぐごごごごご、非常に大ダメージを受けて、これは是非とも逃げ出したいのだが、どうせ逃げるなら餌も抱えていこう。組み付いたザウをそのまま巻き込んでまるまって……ゴロゴロゴロゴロゴロロン!(一同笑)

プロントン お、おい、追い付けるのか?

ザウ 目〜が〜ま〜わ〜る〜ぅ。で、どういう影響があるの?

GM ええっと、獲物を抱えたまま転がっていって、目を回して気絶させようとするそうだ。転がった移動距離と同じだけ疲労ダメージを受けるんだそうだ。ということで、7メルー転がって7ダメージね。

ザウ うりょお〜ぉ!? な、何とかして回転を止められないのか?

GM 振り解きの判定代わりに、転がるのを防ぐ判定が出来るそうだ。そっちに+4修正を付けて体力の即決勝負をして、勝った分だけ距離が減らせる。

ザウ それじゃ、次のターンはそれな。

GM その前に、今受けたダメージをマイナス修正にして生命力判定をして、失敗すると朦朧状態になる。

ザウ マイナス7修正かよ? (ころころ)駄目だ、朦朧状態だ。

 このまま一番下まで転がっていってもらっては困るので、全員必死になって追いかける。ザウの方も、すぐに朦朧状態から回復。回転を止めるために体力の即決勝負を挑む。

ザウ はっ、お、おれは……?

ミル 一瞬気が遠くなったけれど、すぐに回復した〜(笑)。

ザウ それで、回転を止めるんだったな。(ころころ)よーし、9成功だ。

GM こっちは3成功。6差だから、6メルー回転を止められて、こっちの行動が回ってきたら1メルーだけ転がる。

プロントン ザウ、そのまま止めとけよー! 追いかけてるとこです。

GM 移動力4だったよね。ザウがこのまま押え付けていてくれれば、次のターンには攻撃できるな。

ミル うちは、何か魔法を……って、距離がありすぎて使えんやない。やっぱり、うちも追いかける。

バール 俺は……やっぱり追いかけるしかないなぁ(笑)。

GM でもって、1メルー転がって……。

ザウ また回転を止める……と。7成功。

GM こっちは4成功。次は3メルー転がるけど、その前にプロントン達が追い付くな。

プロントン ザウ、今、助けるぞ! 叩く!

GM って、移動して攻撃だから、大振りになって技能レベル9で判定だぞ。失敗したらザウに当たるかも知れないぞ。

プロントン ええっと……ま、その場合はしょうがない。(一同笑)

ザウ 当たるのがしょうがないのか? 当たってとどめを刺してもしょうがないのか? どっちだ!

プロントン 命中です。

GM よけられません。ダメージ下さい。

プロントン (ころころ)ありゃ、1ゾロだ。でも5ダメージ。

GM まだ大丈夫だ。でも、ミルとバールも追い付いてくるんだよな。

ミル ということで、追い付いたから攻撃して命中、9ダメージ。

バール 当然命中で、ぐさっと6点。

GM そのダメージで気絶判定……は、成功。ザウを離して逃げよう。

ミル 逃げるんなら、そのまま逃がして構わへんと思うけど。

ザウ わざわざ追いかけて止めを刺す意味もないしな。

プロントン 逃がさん。組み付くぞ。(一同爆笑)

バール こらこら、プロントンまで一緒に転がっていったらどうするんだ!

GM やらないよね? そう。ではそういうことで、「転がり岩」はまた丸くなって……

バール ほら、さっさと仲間のところまで転がって行けーっ! 後ろから蹴っ飛ばしてやろう。

GM ごろごろごろんっと、坂の下まで転がっていきましたとさ。戦闘終了。

ザウ う〜、まだ頭がくらくらする〜。

バール 目が回っただけだろ? 少し休んだら、出発するぞ。


温泉猿

 当面の目的地まで、あと二日!
 次の日のイベントダイスは10が出て、とくに何事もなし。ラストのはずの次の日は、また土砂降りの雨で一日休み。

ミル あれれ、これで最後かと思っとったのに、思わぬ足どめ。

プロントン また暇潰しに、笛でも吹くかな。

ミル それやったら、音痴な歌を歌われる前に、うちが踊って見せようか?

プロントン それだったら、踊れる曲を吹いてあげよう。(ころころ)今日は4成功か。いまいちだな。

ミル でも、普通に成功ってことでしょう。うちの踊りは(ころころ)やっぱり4成功。まあ、初めて見る人にとっては、それなりの踊りやろ。

ザウ 音楽にあった踊りってことで。

GM なるほど、どちらかの成功度が極端に高かったりすると、たとえ技能判定に成功していても、「曲はいいけど踊りがいまいち」とかになるのだな。
 では、その曲と踊りにあわせて、ラメカさんの音痴な歌を……

一同 う・た・う・な!

GM では次の日。今度こそ、イベント決定ダイス降りは最後……のはず。

プロントン 12です。

GM 12ね。おお、何か前方の窪地みたいなところから、湯気が上がっております。

プロントン 湯気? 臭いは?

GM 硫黄っぽい。

バール 温泉か?

ザウ 普通に考えるとそうだけど……

GM それでは、注意しつつ覗きに行くと……確かに温泉のようだね。猿が温泉に入ってるかも……って、ニホンザルじゃあるまいし、そんなことはないか。(一同笑)

ミル 温泉♪ オフロ入りたかったんよ〜。

GM 「まあ、まちたまえ」といいつつ、学者連中が一応の調査。「温度は……うむ、ちょうど良いな」「隊長、ガスの方も、人体に影響はないレベルです」

ミル それじゃ、温泉に〜♪

ザウ と言った途端に、バタバタと倒れるとか。

GM 大丈夫だってば(笑)。「で、どうするかね? 明日にはすぐそこの峰を越える。そうすれば、あの船がどこに降りたっているか分かるはずだ」

バール ようするに、「せっかく温泉を見つけたんだから、ゆっくり休もうか」ってことだな(笑)。

ミル おふろ〜♪

ザウ そうだな。休んでいこうか。

GM そうだね。さっきからにやらぶつぶつ言ってるのもいるし。

ミル ということでぇ、女湯というか、ちょっと離れたところってないの?

GM ないよ。しばらくみんなにどっかに行ってもらってるしかないんじゃないかね?

ミル うーむ……まあいいや。先に男連中に入ってもらって、後でゆっくりってことで♪

プロントン 一度に入るのも、非常事態に困りそうだな。まずはスティニアのおっさんたちに入ってもらおう。

GM それもそうだね。まずは安全確認のために、この前翼人の洞窟の調査もさせられた、一番下っ端アシスタントのライさんが入ることにしよう。

ミル ま、まさか今度は「温泉人」とかが出てくるんじゃ……。

GM 出てこないってば。「おー、いい湯でしたよ〜」とか言いながらあがってくる。

ザウ それじゃ俺達も入ろうか。

GM それじゃ、みんなさいころを一つ振って、一番小さい目を出した人を教えてくれ。

ミル えーっ、やっぱり何かいるの? で、うちは6。

プロントン 2。俺が一番小さいな。

GM それでは、男連中が温泉に入っていると、近くの木の枝がザワザワッと大きく揺れた。そして、黒い影が三つ、飛び降りてきた。

ザウ 何だ!?

GM 猿が三匹。

バール なんだ、猿か。

GM 服とか装備とかがまとめて置いてあるところに走っていって、手に手に荷物をひっ掴んで逃げようとする。まあ、食糧の入った袋を狙っていたんだが、そのうちの一匹が、何を思ったか、プロントンのパイリングハンマーを引きずっていっちゃったのだな。

プロントン おい、こら、待て! すぐに追いかけるぞ!

GM ……って、服は?

プロントン 裸で追いかける!(一同笑)

バール おーい、プロントーン、そんな格好じゃ怪我するぞー。

 その騒ぎは、少し離れて待っていたミルのところにも当然聞こえてきて……

ミル 一体、何があったんや?

プロントン 猿に、俺のパイリングハンマーを盗まれた! 捕まえないと!

ミル ……って、ぷ、プロントン。……うちが追いかけるから……ね?(←困っている)

プロントン ま、任せたぞ。

ミル あー、はいはい。どうせそんな重たいものを引きずっていたんじゃ、そう早くは逃げられないと思うけど、追い付く?

GM すぐに追い付くよ。

ミル とりあえず、近付いていってみよう。

GM 牙を剥いて威嚇している。

プロントン 戦え!

ミル ただの猿やろ? なんか、かわいそうやな……。

GM 木の枝を揺らして威嚇している。

ミル それじゃ、こっちも攻撃の構えで威嚇行動を。その辺の木の枝を、回し蹴りでバキッと。

GM それを見て、猿はおびえている。手を合わせて、ごめんなさいって感じ。

ミル うんうん。分かればいいのよ。とりあえず、パイリングハンマーは返してもらおう。

GM 大人しくしてるよ。もともと、悪戯で持ってきただけだしね。

ミル 食糧を持っていった猿は?

GM すでに袋を破って、中身を食べ始めているが(笑)。

ミル こらーっ、返さんかーい!

GM ウキキキキキーィ! 手に手に、持てるだけのものを持って、逃げていってしまう。

ミル ま、いいか。とりあえず回収したものだけを持って戻ろう。食糧ちょっととられちゃったけど、大丈夫だよね?

GM ミルが戻ってくると、ラメカさんが、記録用の「ペローマの目」を作動させていた。

ミル ひょっとして、今の、記録していたの?

GM 「ああ。当然だとも。幻の温泉人に襲撃されたシーンに使おうと思っているんだ」

ミル いや、そうやなくてね、その目玉。これからうちがお風呂に入るから、消しといてね。

GM 「もちろんだとも」

バール もちろん、ばっちり作動させてありますとか(笑)。

ミル な、何か信用できんな……。でも、温泉には入る〜。

バール このまま誰も行動を起こさなければ、無事に終わるな。

一同 …………(何故か沈黙)。

ミル 何も起こらなければ、そのままつつがなく……。

一同 は、はははは……。

ミル とくに物足りない気分がするわけでもなく……。(一同笑)

GM では、そういうことで(笑)。その後は何事もなく、無事にその日は過ぎていくのであった。


防衛装置

GM 翌日です。朝出発すれば、昼前には峰の上に立つことが出来る。そこから山の向う側を見下ろすと、そこには高層湿原が広がっていた。

バール 奴は?

GM そうだね。その湿原の真中あたりに着陸している、例のものを発見します。今のところ、動いているようには見えない。

ザウ 偵察をするなら今のうち……か?

ミル そいつがいる周りの様子は?

GM ちょっと遠すぎるから様子は良く分からないが、周囲の植物とは色が違っているようにも見える。

ザウ 〈悪魔〉って、周囲に影響を与えるんだったよな。あいつって、どういう〈悪魔〉だったっけ?

バール さてな。ジャスティスから一旦解放して、ルートに封印しそこねたザコの一体だからな。今回の場合、中身の〈悪魔〉よりも取り付いた器の方が問題なんだ。

プロントン これ以上は、ちょっと見えそうにないよな。近付こうにも、山を降りていくんだから、向うから丸見えだしな。

GM そうだね。前のパーティーにはミュルーンがいたから、こういう時に役に立ったけどね。まあ、視覚判定で+5以上で成功したら、もうちょっと情報をあげよう。

バール ちょっと難しいかな……。おっ、でも、出る時は出るもんだ。

GM では、船の周囲で、何か小さなものがごちゃごちゃ作業しているような感じ。たまに、太陽の光を反射して、キラキラしている。

バール やっぱり、近くまで行かないとどうにもならないな。かといって、堂々と近付ける分けないだろうし。

プロントン 普通なら夜闇に紛れてとかなるだろうけど、あいつ、夜でも見えそうな気がするし……。

バール とにかく、相手の居場所の確認は出来たんだ。ちょっと戻って、今後の方針を相談しよう。

 ということで、少し戻った辺りにベースキャンプを設置。作戦会議となる。

ザウ ええっと、調査ということだけど、スティニア人達、あれを調査するって気はないのか?

GM 「君達が、あいつの活動を止めてくれたらな」

ミル そういえば、昨日使ってた「ペローマの目」って、どういう道具? こういう場合にうまく使えないんかな?

GM 「ああ、あれは単なるビデオテープ」……じゃないけど、「周囲で起こったことを映像として記録するための道具だよ。望遠とか、そういった便利な機能は持っていない」

ミル 人が持ってないと駄目?

GM 「そんなことはない。発動さえさせれば、手で持っていようが、机の上に置いてあろうが、風呂場に転がしておこうが、ちゃんと動作する」

ミル ふ、風呂場? ひょっとして昨日……

GM 「まあ、貴重な道具なんで、そういう無駄な映像を記録するつもりはないがな」

バール ……ちょっとまて。その貴重な道具を、大蛇現わるやら、謎の温泉人やら、そういう捏造映像に使うんじゃない!(一同笑)

ザウ まあまあ、おちつけ。彼らにとっては、それが貴重な映像なんだろう。

プロントン というか、その程度の貴重さでしかないなのか。

GM 彼らにしてみれば、迫力のある映像の方が貴重なんだよ。

ザウ スティニアの栄光を誇張するためのPRビデオとして使われるのかもれない(笑)。とにかく、映像が記録できるなら、何かの使い道もあるだろう。一つ、貸してくれないか?

GM 「ああ、構わんよ」といって、いくつかあるうちの一つを貸してくれた。

プロントン いくつも持ち歩いてるのか! ますます貴重でも何でもないような気がしてきた。

 これが使えるかどうかはともかくとして、まずは、周囲の植物がどのように変質しているかを確認するべきだということになった。そして〈悪魔〉が相手なら、発見される危険性があっても、夜ではなく昼間の方がいいということになった。
 バールたちは、スティニア三人組をベースキャンプに残し、峰を越えるために再び移動を開始した。しかしその途中、彼らはいずこかへと飛び去ってゆく船を目撃したのであった。

ザウ そういえば、たまに出かけているんだったな。

バール よし、今のうちに、あいつが着陸していたところまで移動するぞ。植物がどういうふうに変質していたのかも気になる。

ミル 場合によっては、近付くだけでも一苦労ってことになるかも知れんしね。

GM では、それから二、三時間ほどで、湿原の一番端に到着。この湿原のほぼ中央付近に、あの船は泊まっていた。

プロントン それじゃ、歩けそうなところを選んで、慎重に進む。

GM 進んで行きます。やがて、向こうの方に〈悪魔〉の影響を受けて変質した湿原の植物が見えてくる。それと……全員視覚か聴覚の判定をしてくれ。

バール 俺は成功。

ミル 成功です。

GM ではその二人。その植物の間から、何か銀色の球体が三つ、近付いてくるのに気付いた。君達も何度か見たことがある。自動修復装置……とかアルシュさんは呼んでいたけどね。

ザウ でも、今は敵だろ?

GM そのようだね。しばらくその辺りをうろうろしていたが、やがて君達に気付いたらしく、まっすぐに向かってくる。

プロントン 武器の準備。それで、そいつは一体どういった奴なんだ?

GM 直径50メルチほどの銀色の球体。それが空中に浮かんで移動してくる。時おり、本体に空いた小さな穴から、長さ1メルーほどの炎のようなものを吹き出す。本来は溶接・切断用のバーナーなんだが、それを武器として利用しているようだ。

プロントン 溶接・切断用って……あの船の修理に使うやつだろ? 俺達の鎧、役に立たないんじゃ……

GM そうだよ。だから、受動防御と防御点は無視するからね。

バール 飛んでくるんじゃ、この湿原じゃ逃げ切れないだろう。どっちにしろやるしかないな。やるぞ、〈愚剣〉ルート!

GM 『だから、〈愚剣〉じゃない!』

バール どうでもいいから黙れ(笑)。

 自動修復装置を流用した防衛装置三体は、しばらくの間バールたちを取り囲むように、大きな輪を描いてぐるぐる回っていたが、その輪を少しずつ絞り、やがて一気に襲いかかってきた!

ミル ぐるぐる回っている間に、《倍速》の準備は終わっとるんや。(ころころ)よし、《倍速》発動! 敵Bを相手にするで。

バール それじゃ、俺はAだな。

プロントン おれは、敵Cに行くぞ。でも、最初の一発は集中が終わっている《石弾》だ。

ザウ 炎を吹かない奴って、いる?

GM いないってば。

ザウ それじゃ、ミルの手伝いだ。

 各自戦闘準備が終わったところで、イニシアチブを決定して、本日の三回戦目がスタート。口火を切ったのは、プロントンの《石弾》であったが、これはあっさりよけられる。ミルの回し蹴りとバールの攻撃も、ふらりふらりと調子良くよけまくり、次はGMの行動順。

GM Aはバールの相手だったな。攻撃ファイアーッ、命中!

バール 盾で止めてるぞ。って、しまった!

GM そう。こいつの攻撃、盾も鎧も貫通するんだよね。ダメージが……1点。刺しダメージでくらっといてね。

バール よけしか出来ないのはきついな。

GM 敵Bがミルにファイヤー。これも命中。

ミル 受動防御も駄目なんよね。6しかないから……よけ失敗です。

GM 2ダメージ。

ミル 倍になるんよね。ウー、かなり厳しい〜。

GM プロントンに……おお、何か調子がいいぞ。また命中。ダメージは2ね。

プロントン くらいました。

ザウ で、俺の番か。何か硬そうだな。弱点とか、見当たらない?

GM 弱点も何も、見た感じ、継目もないただの銀色の球体だからなぁ。……ああ、そうだ。バーナーの吹き出し口はちょっと弱そうかも。

ザウ そ、そこに腕を突っ込むのは嫌だなぁ(笑)。普通に本体を殴って成功。

GM ダメージ下さい。

ザウ 8点。

GM ぼこん!

ザウ ぼこんって……効いてないのかよ?

GM いや。ちゃんと殴ったところがへこんでるよ。

ザウ って、へこんだだけじゃ、ダメージがあったかどうか分からないなぁ。

バール 機械みたいだから、衝撃を与え続ければ、そのうちどこか壊れるだろう。

プロントン 故障して、炎を吹きまくっちゃったりして。(一同笑)

バール そ、それはちょっと、かんべんしてほしいなぁ(笑)。

ミル それで、うちの倍速行動。全力二回攻撃。命中、命中です。

GM 一発目は(ころころ)よけた。二発目は(ころころ)やっぱりよけた。

プロントン それで、パイリングハンマーを構える。

ミル 《素早い斧》がかかってるんやなかったっけ?

プロントン かかってるよ。

GM それなら、〈準備/斧〉に成功すれば、このターンで攻撃できるよ。

プロントン そういえばそうだった。ええっと(ころころ)準備成功。ということで、攻撃して、命中。

GM あ、でもよけたわ。

ミル ちょっと、こいつらそんなに素早いわけ?

GM いいや。もっと当たってもいいはずなんだけど、どういうわけかダイスの目がいいだけ。

 このターンも銀の球体は調子良く攻撃をよけ続け、逆にバールやプロントンには確実にダメージを与えている。ザウはさっきと同じ相手を殴り付けて、またもやダメージを与えているが、本人はちゃんとダメージが行っているのか、どうも自信がなさそう。

ミル 倍速行動、回し蹴り9ダメージや!

GM ゴンゴンゴンゴン! さっきからザウの攻撃もくらってるから、結構来たな。次のターンどうぞ。

プロントン ハンマーが命中……は、さっきからしてるんだが……。

GM よけ……られませんでした。ダメージ下さい。

プロントン ようやく有効打が出たよ〜。10ダメージ。

ミル うちの攻撃も命中。

GM ダメージおくれ。

ミル あれ、4ダメージだって。

GM それは効いてないなぁ。

バール 当然攻撃命中。

GM あ、それよけたわ。それでこいつの攻撃なんだが……プロントンにだけ成功。

プロントン さっきからチクチクと来てるんだよな……おおっ、よけがクリティカルで成功!

GM こっちの攻撃ファンブルか。効果は……ええーっ、17だって!?

ザウ 「武器が壊れる」だとさ。

プロントン バーナーの吹き出し口がつまったとか。

GM ぼすん、ぼすんって?(一同笑)

 これで一体が戦闘不能。機械なんで、あいもかわらず攻撃を仕掛けてくるのだが、肝心のバーナーが吹けないので、単に周囲を飛び回っているだけなのである。ミルとザウが相手をしている奴も、かなりのダメージが蓄積してきた。もっとも、ミルもかなりのダメージを受けていて、もう一発くらったら気絶というところまで追い込まれている。
 バールの相手だけは、どういうわけかヒラリヒラリと回避を続けている。逆にバールはちくちくとダメージを受け続けて、かなり生命点が減ってきている状態。

ミル 倍速行動。このあたりで片付けないと、そろそろやばいんよね。(ころころ)何とか命中。

GM よけ失敗です。ダメージ下さい。

ミル 7ダメージ。まだ?

GM ええっと……おっ、機体表面から放電が始まる。

ミル よーし!

GM ミル、ダメージ叩きの6点ね。

ミル え゛?

GM 放電したって言ったでしょう。しかも、蹴っ飛ばしているわけだし。

ミル ええとぉ、生命力が-2です。(ころころ)ありゃりゃ、気絶です。

GM 次のターンどうぞ。

プロントン 俺の相手は、吹き出し口が詰まっているから放っておいても大丈夫だろう。ミル、大丈夫かぁ! その、放電している奴に攻撃だ!(ころころ)

GM って、放電してるんだってば。

プロントン ああーっ、やっちゃった!

GM この状態になるとよけなんてしないんで、一応ダメージ決めてくれ。それから、放電ダメージが3ね。

プロントン シビビビビビ……。でもまだ平気。

ミル気絶中 気絶中でーす。

バール 刺しで命中、ダメージが7点。

GM あ、今度こそよけられなかった。刺しだと、内部メカニズムに損傷が生じるから、ダメージに倍にしてるんだよな。でも、その分しっぺ返しがあるのだ。3Dを振ってみてくれ。

バール 9。

GM それは、なんともない……。……あ、というか、ルートを使っているからバールの場合は関係ないのか!

ミル気絶中 どういうこと?

GM 内部の高圧電源とかに剣が触れると感電するかも知れないんだが、〈聖剣〉ルートは普通じゃないから(笑)。

バール なるほどね。確かに、こいつは普通の金属じゃないからな。

GM ま、気をとり直して、こちらの行動だ。さっきのターンで放電していたミルたちの相手だけど、ズドゴーンと爆発します。近くにいた、ミルとザウとプロントンはダメージ受けるからね。(ころころりん)それぞれ、2、4、5点の叩きダメージ。鎧で止まるからね。
 バールの相手は、剣を突き立てられててもまだ動くが……外れ。もう一つはボフボフって感じ。

ザウ よし、最後に爆発をくらったが、とにかく一つ片付いたぞ。今度は、吹き出し口が詰まってる奴を殴る! ……でも4ダメージ。

GM コン! って感じ?

プロントン もう一つ、正常に動作しているバールの相手を攻撃して命中、9ダメージ。

GM よけられなくて……ええっと……バチバチバチ! 放電開始で2ダメージね。

プロントン やった! でも、こっちの生命点も後わずか。

バール 目の前の放電してる奴にとどめ!

GM こうなったらもうよけられませんってば。ダメージは?

バール 刺しで9ダメージ。

GM はいはい。放電してますが、ルートなんで平気ね。そしてこいつらの番なんだが、放電してるのはそのまま。このまま放っておくと、次のターンには爆発なんだが……

バール さっきのを見てるからな。今のうちに離れておくよ。

GM だろうね。では、次のターンにドカンということで。残りの、吹き出し口の詰まった奴はどうする?

ザウ 一応殴っておくけど。

GM (ころころ)よけたね。こいつ、ほとんど無害なんだけど……最後まで叩く?

バール そうだな……いきなり詰まっていたのが直ったりしたらまずいから、今のうちに止めを刺すのがいいだろうな。

GM では、攻撃に参加する人は?

プロントン 俺は遠慮しておく。今度放電をくらったら、俺も気絶してしまうぞ。

バール 俺一人で十分だよ。ルートを使っていれば、放電も平気だしな。

ザウ 俺が後ろから抱えこんでおくから……って、最後の放電があるんだよな。やっぱりバールに任せよう。

GM では、しばらくバールがそいつを攻撃し続けて、やがて、バチバチバチ……ズゴーンと、片付いた。


アルシュ

GM ええっと、ミルが気絶中、バールが大怪我で。

プロントン 俺が残り2。ザウは?

ザウ ちょい怪我(笑)。

GM とまあ、何とか全員無事に敵を撃退したと。それで、今は現地偵察の途中だったんだけど、これからどうする?

プロントン まずは《大治癒》をバールとミルにかけておくけど。ミルとバールは8ずつ回復ね。それから、自分にもかけられたっけ?

GM 自分にかける場合は、受けてるダメージがそのままマイナス修正になるよ。

プロントン それじゃ、ちょっと無理だな。

ザウ ルート、まだ体力が残っていたら、俺も4点治してくれ。

プロントン ええっと……何とか。それじゃ治した。で、これからどうする? 俺は、自分の怪我は治せないから、さっさと帰りたいんだが。

バール まずは、ミルを起こさないとな。

ミル気絶中 うちはいつになったら目を覚ますんや?

バール 生命点は回復させたから、《覚醒》をかければ一発なんだが……。

プロントン その呪文は知らない。

バール ということだ。自然回復まで待つしかないな。

ザウ ルートは知ってるんじゃなかったっけ?

バール 知ってはいるがな。剣になっちまったんで、動作が不要な呪文しかかけられないんだ。使えん奴め。

ザウ やっぱり〈愚剣〉ルートだ。(一同笑)

GM 『うぐぅ……』 ま、とにかく、生命点が回復しているんだから、15分毎に生命力判定をして、成功すれば意識を取り戻す。

バール ということだ。ペシペシ、おーい、寝てる場合じゃないぞー。早く起きろー。

プロントン そんなことで高司祭になるつもりかー。

ミル気絶中 でも、しばらくは起きられないー(笑)。

プロントン 仕方がない。今のうちに、変質した植物とやらを調べておいたらどうだ。俺は、生命点が残り少ないからやめとくけど。

バール 俺が見てこよう。どんな感じ?

GM そうだね。まだ、それほどひどくはないけれど。花が真っ黒だったり、葉が血のように真っ赤だったり、変な刺が付いていたり。

プロントン 毒胞子を放出したり?

GM それはしないけど。

バール なるほど。脅威ってほどではないが、要注意……ってところだな。一度、みんなのところに戻ろう。

 バールが戻ってきても、まだミルは気絶している。ザウとプロントンに、バールがかくかくしかじかと状況を説明した後、一応、船が降りていた場所まで行けるかどうかは確認しておいた方がいいだろうということになった。
 そこで、大怪我をしたまま回復していないプロントンと、気絶したままのミルを残しておくのは多少心配だが、時間をかけ過ぎると、船が戻ってくるかも知れない。まあ、いざとなれば《治癒》の霊薬を飲んで頑張れるだろうと言うことで、プロントンとミルをその場に残し、バールとザウが偵察に向かうことになったのである。

GM 植物群の縁までやってきました。植物は、まあ、さっき言ったような感じ。それから、辺り一帯が湿原なわけだが、この植物が生えている辺りの水は、黒く濁っていて、微かに腐臭がする。

バール 完全に汚染されているな。

ザウ この奥、進めるかな?

GM 足首辺りまでぬかるむけれど、何とかね。それから、周囲の植物がザワザワと揺れて、君達二人の方になびいてくるようだけど、それ以上の動きはない。

バール 切り倒しながら進もう。

GM ぬかるみとか、乾いた地面とか、そういうところが何度か繰り返す。そして、船が着陸していた辺りは、乾いた地面になっている。

ザウ 一応、ここまでは大した障害もなく来られるな。

バール これだけ確認すれば、今日はもういいだろう。よし、戻ろう。

GM 戻ってきた。そろそろ、ミルも目を覚ましているころかな。

ミル あ、お帰り。大丈夫だったん?

バール ああ。とりあえず、奴に近づけそうだということは確認した。今日のところは、一旦ベースキャンプに戻るぞ。

GM 戻るね。それじゃ戻るために山道を引き返して、もうすぐ峰に到着と言うころ。その途中で、またどこかの町を破壊し終えた船が戻ってきたのが見られた。

プロントン 俺達が、あの機械を壊したことには気付いてないのか?

GM さてね。でも、今のところ特に変わった動きはない。そして、それからさらに数時間。ベースキャンプへと戻ってきた。

プロントン ひとまず寝て、生命点の回復。

ミル って、自然回復って、かなりかかるんじゃなかったっけ?

バール そうだったな。そのせいで、ルートがかなり長い間寝込んでいたし。それより、カコウたちは回復呪文は使えないのか?

GM 残念ながら、その手の呪文は知らんのだよ。

バール 仕方ない。このまま放っておくわけにもいかないし、《治癒》の霊薬で治療だ。

 ということで、霊薬を一本飲んで生命点をある程度回復させて、それから自分に《大治癒》をかけて、プロントンの生命点も完全回復。

バール さてと。それで、奴はいま湿原の真中に着陸しているところなんだが、問題は、どうやって突入するかだな。

ミル 山道をのこのこ歩いて行ったんじゃ、絶対途中で発見されるよね。

ザウ やはり、飛び去った時に近くに移動して、戻ってきたところを狙うしかないんじゃないかな。

GM 君達が相談していると、カコウさんも口をはさんでくる。「まあ、とにかく敵を発見したのだ。一度、連絡を入れてみるというのはどうかね」

プロントン 連絡って、白金の姫と?

GM そうだよ。姫と連絡がとれれば、ついでにアルシュさんたちとの連絡もとれる。こういう時のための通信アイテムも、出発前にちゃんと借りてきてあるんだ。

バール どういうアイテムなんだ?

GM 葉書くらいのサイズの白い紙。

ミル はい?

ザウ それで、どうやって?

GM これに通信文を書いて、もう一つのこっちの切手みたいなアイテムを張り付けると、相手のところまで飛んでいってくれるわけだ。

プロントン 現在位置とかも教えないと、向こうから連絡がとれないんじゃないか?

GM そこはぬかりないよ。仮にもこちらは探検の専門家。天体観測やら何やらで、自分たちの現在位置を正確に割り出すことが出来る。

ザウ あの衛星と、あの衛星と、あの衛星の位置からして、現在位置は……

一同 GPSじゃない!

バール それで、どのくらい時間がかかるんだ。

GM 明日の朝には、向こうに到着するはずだ。

プロントン それなら、峰の上から船の様子を監視しつつ、白金の姫からの連絡を待つということでいいのかな。何か、便利なアイテムを持ってきてくれるかも知れないし。

バール そうだな。どっちにしろ、あいつがもう一度飛び立つまでは、近付くのは危険だしな。

GM ではそういうことで。そうして待つこと数日。船は相変わらず動く気配もない。そして、今日も連絡がないなとか話しているところに……

プロントン 返事は何で来るんだろう。やっぱり、同じアイテムかな?

GM うんにゃ。本人たちが来るよ。

ミル あらら?

GM 正確に言うと、ちょっと違うが。ほら、〈多足のもの〉のフェレスさんてのがいたじゃない。あの人(?)が地面の下からぽこっと現れて、何か小さな機械を渡してくれた。

ミル 翻訳機?

GM 「オヒサシシブリナノデスヨー。君達カラ連絡来タカラ、急イデココマデヤッテキタあるね。届ケルモノモアッタシネ」

バール おお、そう言えば、何か役に立つもんを作っていてくれたんだっけか。で、出来たのか?

ザウ 新しい武器か何かか?

GM コンパクトサイズの、何かの機械。「蓋ヲ開ケテ頂戴デスネ」

ミル 蓋? これかな?

GM 蓋を開けると、空中にアルシュさんの姿が投影される。

ザウ 録画してあることを、ひたすら繰り返すだけだったりして。(一同笑)

GM うんにゃ。もっと高性能なものだよ。「〈多足のもの〉に手伝ってもらって、わたしの超小型端末を作ってもらったのですよ」

ミル それを繰り返すの?

GM 「……違いますってば。それで、こちらの状況ですけど、一巡りに一つくらいの割合で、町や村が攻撃されています」

バール やはりな。そのくらいの割合でどこかに飛んでいくから、やることは一つだとは思っていたけどな。

GM 「しかし、逆に言うと、やつはその程度の頻度でしか活動が出来ないと言うことでもあります。やはり、あの〈悪魔〉は、船の機能のごく一部しか把握していないのでしょう」

プロントン つまり、町を破壊するために力を使い果して、それを回復するまで、ここに隠れていると言うことか。ということは、戻ってきた直後がチャンスってことだな。

GM 「ええ。わたしもそう思います。ですから、船内に乗り込むのは、この次に〈悪魔〉が飛び立ち、戻ってきた直後。……次の攻撃される町の人々には気の毒ですが、それ以外の機会はありません」

ザウ そうだよな。今から突撃なんてしたら、それこそ空中に逃げられて、そこから俺達に向けて総攻撃なんてことになりかねない。

バール それは避けたいからな。よし、次の町が滅ぼされるまで待つとするか。

GM それで、突入してからの段取りと言うか、やらなければならない作業だけれど。とにかく中央制御室に入って、そこにあるフォログラフィック・メモリ・コアをすべて抜き取らなければならない。そうして、船の主制御装置の機能をダウンさせてから、今届いたばかりの、この端末を接続して、アルシュさんが船のシステムを掌握する。あとは、アルシュさんに任せておけばいいとのことだよ。

ザウ 突入口は、どこがいいとか教えてくれるかな? 天井とかをぶち抜けば、かなりの距離の節約が出来そうだけど。

GM 「もちろん、最短コースを選んでおきますよ。でも、それでも中央制御室まではかなりの距離がありますよ。床や天井をぶち抜けばちょっとは近くなりますけど、人間は壁を歩いたり出来ないでしょう?」

プロントン 言われてみればそうかも。下に降りるだけなら飛び降りればいいんだけれど、うえに上がるのはちょっと難しそうだからな。

バール それじゃ、なるべくつっ走っていける最短コースを頼むぞ。

GM 「まかせておいてください」
 ということで、これからしばらくは、作戦会議と、船が飛び去るまでの待機ということになる。次回はいよいよ最終話の予定だ。ということで、今回は戦闘が多かったから4CPずつあげるよ。最後のレベルアップ、しっかりやっておいてくれ。

GURPS Runal Repal II
Played by "CRITICAL HIT!!"
May 20, 2001

暇人の統計

No.名前 台詞数 (%)
1 GM 249 (36.9)
2 ミル 114 (16.9)
3 バール 108 (16.0)
4 プロントン 100 (14.8)
5 ザウ 97 (14.4)
6 一同 6 ( 0.9)
 合計 674  

 うーむ、GMのセリフがちょっと多めか。まあ、説明が必要なシーンが多かったのと、戦闘シーンが多かったせいでしょう。プレイヤーたちのセリフ数は、まあ、いつも通りってところでしょうか。
 今回のシナリオでは、戦闘が三回もあります。そのわりには、プレイ時間は3時間弱。リプレイのサイズも、まあ、他とあまり変わらない程度で収まってます。イベントをダイスで決めさせたわりには、おまけ→戦闘→おまけ→戦闘→おまけといった感じでうまく配分されて、めりはりが付いてたみたい。ちなみに、イベント決定ダイスで18を振ったりすると、〈悪魔〉の取り付いた船に発見されて砲撃を受けるなんてのも混ざってたんですがね。
 なにはともあれ、次回は本当に最終話(←リプレイを書いている時点で、すでに)プレイの方は終わっているので、予定ではなくて確定)。ようやくこのキャンペーンの決着が付きますよ〜。

リプレイ&GM
by うさうさ

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