GURPS RUNAL II
黒い聖剣ジャスティス

“くりてぃかるひっと!”では二つ目の、ガープス・ルナルのシリーズ。

前シリーズのキャラは、少々ひ弱だったような気がする(すぐ気絶するナユタとか、攻撃が命中してもダメージが通らないビャルクとか……)ので、今回はしっかり戦ってもらおうと、全員130CPで作成。しかも、「出来るだけ、ちゃんと戦えるようなキャラにしてくれ」と注文を付けておいた。 その結果出来上がったキャラを見てみると……げげ、何だこの怪しい設定のキャラは?

面白そうなんで、少々の修正しただけでほとんどそのまま許可しましたが、この後の話がなかなか難しくなりそうな気配。さて、破綻しないでちゃんと終りますことか……。

Contents


キャラクター紹介

今回のキャラは130CP程度で作られています(「程度」というのは、本当は130ちょうどで作ってもらっているのだが、ミスとかがあって多少増減しているかも知れないという意味)。

バランスの取れたキャラから、一点集中の怪しい技能の取り方のキャラまで。各種取り揃えてあります。

バール / ザウ / ミル / ルート / ルフェルト / プロントン / 〈聖剣〉ジャスティス


バール(バールゼブル・ランバート)

人間、男、27歳くらいの外見。182cm、75kg。髪は黒で、灰色の瞳。

〈聖剣〉ジャスティスをたずさえた庸兵。素行かなり悪し。それでも、スティニア王家ゆかりの者らしい。

この〈聖剣〉ジャスティス、元は「封魔の剣」と呼ばれ、スティニアの王城に隠されていたもの。それを、数年前、バールは地下通路を使って城に侵入し、ジャスティスを盗み出した(当人曰く、「これはもともと俺の家系の所有物であり、盗み出したのではなく、取り戻したのだ」)。この時、たまたま「白金の姫」が何やら召喚の儀式をしていたらしいのだが、それで呼び出されたものを偶然封じてしまった。盗み出したのが悪いのか、封印したのが悪いのかは分からないが、とにかくそれ以来、バールはスティニアから追われる身となったのだそうだ。

能力値 体力13、敏捷力15、知力13、生命力12
基本移動力 6.75+ランニング1.25=8
基本致傷力 突き1D/振り2D-1
受動防御 6(スケールメイル、ミディアムシールド)
能動防御 よけ6/受け7/止め7
特徴 敵/国家レベル(スティニア)/時々、我慢強さ、暗視、長寿、義務感/〈聖剣〉ジャスティスの維持(血を吸わせるとか)
善悪にこだわらない、生き物を(人も)殺すのは平気、誰に対しても敬語は使わない、戦闘が好き、規制・制限が嫌い
技能 剣14、準備/剣14、盾14、格闘14、登攀13、乗馬13、ランニング10、生存/森林11
武器 〈聖剣〉ジャスティス(突き刺し用ブロードソード。切り2D+2、刺し1D+4)
防具 スケールメイル(受動防御3、防御点4)、ミディアムシールド(受動防御3)

ザウ

ドワーフの龍闘技蹴撃術使い。もちろん男。

スティニアの山奥で龍闘技蹴撃術の修行をしていたドワーフ。バールがジャスティスをスティニア王城から盗み出す時には、行動をともにした。というのも、彼が修行をしていた龍の寺院には、その剣を手にして、何とかしてどうにかしてあることをすると(つまりは、どうすればいいのかさっぱり分からんということだが、彼はそんなことには気づかなかった)、古の龍の力を授かる方法と、莫大な財宝が手に入るという言い伝えがあったからである。

ということで、当然ザウもバールとともに、スティニアから追われる身となり、以後、行動をともにして、スティニアの追っ手を退けてきたのである。

能力値 体力13、敏捷力13、知力10、生命力13
基本移動力 6.5
基本致傷力 突き1D/振り2D-1
受動防御 3(チェインメイル。刺し攻撃には1)
能動防御 よけ5/受け10/止め−
特徴 ドワーフ基本セット(暗視、グルメなど)、守銭奴、正直、バーサーク、意志の強さ7レベル、龍闘技蹴撃術
人の口調が移る、寝る前に小遣いをつける、他
技能 空手15、ボクシング14。他に〈ガラス加工〉とかを持っているみたいだけど……。
格闘動作 フェイント(空手)16、膝蹴り15。肘打ち、キック14。回し蹴り、脛蹴り、後ろ回し蹴り、掃腿13。後ろ蹴り、飛び蹴り12。攻撃的受け10。部位狙い(素手)+3。
武器 格闘動作(膝蹴り1D+3、肘打ち1D+1、キック1D+3、回し蹴り1D+4、脛蹴り1D+5、後ろ回し蹴り1D+3、後ろ蹴り1D+3、飛び蹴り1D+5)、パンチ1D+1
防具 チェインメイル(受動防御3(1)、防護点4(2))、龍闘技蹴撃術用手袋(素手攻撃を武器で受けられてもダメージなし。「ガープス・ルナル」195ページより)

ミル

彼女はグラダス半島をふらふらと旅していたアルリアナの神官で、蹴打術使いの23歳。おまけに、しばらく一緒に旅をしていたジャングエルファから【かかと落し】を習ったので、それも使えたりする。

どういうわけか大阪(?)弁を使うのだが、別に商売人でもけちんぼうでも守銭奴でもない。グラダスのあちらこちらで、言い寄ってくる男どもを叩きのめしてきたらしい。そのせいで「敵」がいるが……25CPの一般人が数人って、130CPキャラの敵になるんだろうか?

ちなみに、ルートの従姉(いとこ)である。

能力値 体力13、敏捷力13、知力12、生命力12
基本移動力 6.25
基本致傷力 突き1D、振り2D-1
受動防御 4(ヘビーレザー、シールドバトン×2)
能動防御 よけ5/受け10(蹴打術)、6(シールドバトン)/止め6
防御点 2(ヘビーレザー)
特徴 アルリアナ神官、魔法の素質2レベル/移動系のみ、容貌/魅力的、特殊な背景/しばらく一緒に旅をしていたジャングエルファからかかと落し(だけ)を習った、敵(25CP数人/時々/以前に叩きのめした男ども)、爬虫類恐怖症/軽度、正直、直情、名誉重視/格闘家の名誉/娼婦扱いされると怒って手が出る、アルリアナ蹴打術
大阪(?)弁、喧嘩で手が早い、格闘技の話をしだすと止まらない、たまにぼけをかます、一日一回はかかと落し!
技能 蹴打術14、シールドバトン13、アルリアナの踊り12、跳躍13。軽業、脱出、心理学、応急処置それぞれ11。性的魅力10、生存術/島、生存術/森林それぞれ10。錬金術8、ランニング9。
格闘動作 キック、後ろ回し蹴り、回し蹴り、膝蹴り、肘打ち14。飛び蹴り、後ろ蹴り、脛蹴り、掃腿13。かかと落し9。
呪文 韋駄天12、倍速12
武器 シールドバトン×2(叩き1D+1/2D)、キックブーツ、格闘動作(後ろ回し蹴り1D+3、回し蹴り1D+4、飛び蹴り1D+5、キック1D+3、膝蹴り1D+2、脛蹴り1D+4、肘打ち1D、かかと落し1D+4)
防具 ヘビーレザー(受動防御2、防御点2)、シールドバトン×2(受動防御1×2)

ルート

人間、男、21歳。175cm、68kg。ミルの従弟(いとこ)。

トリース森王国の〈南の港町〉クラースのペローマ神殿に勤務する、好奇心旺盛な高司祭。本人の頭脳が優秀だということと、親も実は神殿の実力者ということで、さっさと高司祭の位を授かった……が、やはりまだまだ若蔵なので、神殿ないでの面倒な仕事は、彼に押しつけられている。

実は、双子の兄がいるのだが、兄はマッドサイエンティストとなり神殿を追放された。その時以来、兄は「敵」となってしまった。

能力値 体力10、敏捷力12、知力16、生命力10
基本移動力 5
基本致傷力 突き1D-2/振り1D
受動防御 5(ヘビーレザー、スモールシールド)
能動防御 よけ4/受け5/止め5
特徴 ペローマ高司祭、魔法の素質1レベル、敵(150CP/まれ:マッドサイエンティストの兄)、正直、不幸、好奇心旺盛、船酔い
早足で歩く、酒は好きではない(飲めるけど)、貧乏症、きれい好き、5分前集合!
技能 短剣10、盾10。応急処置16。紋章学、研究、神秘学15。医師、診断、化学、考古学、人類学、数学、歴史、動植物知識14。博物学、錬金術13。
呪文 光、持続光、時計、方位計、魔法感知、霊気感知、方向感知、追跡、歴史、隠匿看破、魔法の目、魔力視覚、魔力感知、呪文感知、透明壁、地中視覚、水中視覚、敵感知、感情感知、嘘発見、体力付与、生命力付与、覚醒、小治癒、大治癒、鉱物探知、土変化、空気浄化、発火、水探知、水浄化、水作成、水変化、念動、すべて15。
武器 ショートソード(切り1D、刺し1D-2)
防具 ヘビーレザー(受動防御2、防御点2)、スモールシールド(受動防御3)

ルフェルト

クラースの町のガヤン神殿に勤める20歳の若い神官さん(最近昇格したばかり)。ルートやミルの幼馴染みである。

戦いのための技能はかなり優れているので、きっと悪党を取り締まる時に活躍して、神官に抜擢されたのだろう。しかし、地道な捜査や聴き込みに関しては、どうも性格的に向いていない。「正直」なので(こいつら、バール以外みんな「正直」でやんの……)、言わなくてもいいことまで喋ってしまい、捜査に支障をきたすこともあったのだろう。

そのせいで邪魔者扱いされたのか、それともバールたちと関わったのが不幸なのか。とにかく登場早々、みんなそろってクラースの街から出ていくことになってしまったのでした(第二話参照のこと)。

能力値 体力13、敏捷力15、知力10、生命力11
基本移動力6.5
基本致傷力 突き1D/振り2D-1
受動防御 6(スケールメイル、ミディアムシールド)
能動防御 よけ4/受け8(ソードブレーカー)、8(投極術)/止め8
特徴 ガヤン神官、容貌/魅力的、鋭敏聴覚5レベル、柔軟、誠実、正直、グルメ
夜は眠くなくても「眠い」を連発、赤い物に目が行ってしまう、ややけちんぼう、酒があると他人に注ぎたがる、待ちくたびれることがない。
技能 ソードブレーカー16、ガヤン投極術14、ガヤンネット16、盾16、準備/剣14、追跡8、登攀16、縄抜け16、調理8、忍び13、尾行7、軽業12、ネット12
武器 ソードブレーカー(切り2D、叩き1D+1)、ガヤンネット
防具 スケールメイル(受動防御3、防御点4)、ミディアムシールド(受動防御3)

プロントン

第5話で誰かさんが月に逝ってしまったので、その代りのキャラとして第6話から登場。ジェスタ入信者で、本職は大工さんである。なぜこんな彼が、こんな怪しげな連中と一緒に旅をする羽目になったのかは、第6話参照のこと(かなり強引です)。

職業は大工なのだが、きっと休日には趣味の遺跡探索とかをしていたのだろう。パイリングハンマーの腕前はかなりのものだし、いろいろ便利な呪文も知ってる。もう一つの趣味は音楽。「音楽能力+5」なんていう特徴を持っているせいだが、そのせいで、リャノ信者と間違われることもあり、今までいくつかの楽団 からオファーが来たそうだ。

能力値 体力13、敏捷力13、知力13、生命力11
基本移動力6 + 1.25(ランニング)
基本致傷力 突き1D/振り2D-1
受動防御 4(ライトプレート)
能動防御 よけ4/受け7/止め−
特徴 魔法の素質3レベル、我慢強さ、音楽能力5レベル、朴訥、色盲、直情、グルメ
何か五つあるらしい
技能 パイリングハンマー16、準備(斧/メイス)14、ランニング10、地域知識(スティニア)12、調理12、水泳12、建築11。(以下ジェスタボーナス+1がついている)生存/山岳12、彫刻12、木工12、大工14。(音楽能力で+5がついている)楽器/横笛17。
呪文 鉱物探知、土変化、土を石、土作成それぞれ14。石弾、発火、鎧それぞれ15。危険感知、番犬それぞれ14
武器 パイリングハンマー
防具 ライトプレート(受動防御4、防御点6)

〈聖剣〉ジャスティス

ジャスティスはダメージに+2修正がある突き刺し用ブロードソード。ただし、全体が黒曜石のように黒く輝く正体不明のもので出来ており、刀身には数個の宝玉がはめ込まれている。柄頭には龍が象られ、その目は紅い。

それだけならばちょっと変わった宝剣なのだが、それ自体が意志を持ち、言葉を話す、一巡りに一度は生き物の血を吸わせないと文句を言い出す、場合によっては勝手に呪文を使うという、どこからどう見ても呪いの魔剣か、〈悪魔〉が取り付いているとしか思えないのだが、本人(=ジャスティス)は〈聖剣〉と名乗り、魔剣と呼んだりすると機嫌を損ねるので、とりあえずそのように呼ぶことにしよう。

もちろん、たとえ喋ったり動いたりしたとしても、NPC扱いである。


リプレイ集

(1) くされ縁の始まり
まずは、こういう怪しい設定のキャラクター達が一緒に行動する理由を作らないといけないということで、導入編です。バール、ザウ、ルートの三人は、〈聖剣〉ジャスティスがらみで理由が作れそうだったのでそうしましたが、ミルはきっとルートの面倒を見なさいと言われてついてくることになるでしょう。
あと一人、ガヤン神官のルフェルト君は今回おやすみ。しかし、合流したらしたで、バールとの間でトラブル続出だろうな……。
(2) 隣国からの刺客
前回おやすみだった、ガヤン神官のルフェルト君が登場。一応、プレイヤーキャラクターが全員そろったと言うことで、今後一緒に行動する理由を付けておかないといけない。
それで、とりあえずガヤン神殿からの非公式の依頼という形に持っていきました。次回からは、街を離れて旅に出ることになる予定です。
(3) 狂える人形の館
旅に出て、いきなり目的地に到着というのも味気ないので、その前に一つ事件を起しましょう。それも、ちょっと怪談っぽいやつを……。でも、そういう怪しい雰囲気になると、プレイヤーの方でガス抜きをしちゃうんだよなぁ。
(4) 確かならざる道標(みちしるべ)
ジャスティスの秘密やら、ルートの兄やら、いろいろなネタを詰め込み過ぎて、ちょっとまとまりが悪くなったかも。でも、これでようやく、本筋の方に話が展開できるようになりました。(タイトル通り、ジャスティスに関する手がかりは、あまりにもあやふやだけど……)
ということで、次回はスティニア潜入編の予定。
(5) 僻地の村への遠い道
スティニア潜入編。今回の話は単純で、戦闘中心の話です。そのおかげでリプレイはちょっと短めです。(プレイ時間はかかったけど)
それから、ついにプレイヤーキャラクターの一人が月に行ってしまいました。さて、誰でしょう?
(6) 地底湖に眠るもの
新キャラのプロントン登場。今回はまあ、プロントンを無理やり巻き込むための話といったところ。でも、キャンペーン本編の方もちゃんと進んでいます。
(7) Noisy Night(騒々しい夜)
前キャンペーン以上に、タイトルの付け方に困ってきたぞ〜っと(笑)。
それはともかく、今回は第6セッションで地底湖に沈んでいたものの正体を明してから、スティニア王城突入ちょっと前までのお話。このキャンペーンもまた、ファンタジーらしからぬ設定が出てきます。
(8) 特殊素材を入手せよ!
王城突入から脱出まで。何かえらく短いリプレイになりました。(あ、コメントも短い……)
(9) 予期せぬ事態
今回は、セッション二回分でリプレイ一本です。ルートが新たな封魔の武器となり、ジャスティスに封じられていた〈悪魔〉を一度解放し、ルートに封印しなおすのですが……
なんか、今後ますますファンタジーらしからぬ方向へ突っ走りそうな感じ。
(10) 謂れなき罪
前半は前のセッションの続きで、グリトグラ村がえらいことになってます。
後半は推理物。名探偵(?)ミルが活躍します。
(11) 未知なる地を行く
鳥も通わぬ(?)スティニア奥地探索記です。途中でどういうイベントが発生するか、プレイヤーにダイスを振らせるというパターンのシナリオ。
結構うまいパターンでイベントが発生してくれました。
(12)「雲の上の決戦」
最終話です。何か、戦闘ばかりになっちゃいました。
恒例の、暇人の統計拡大版付。

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